(ビジネス知識)最近よく聞く、「フェアトレード」をざっくり説明したいの巻 | ちょっとの努力(仮)

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もしビジネスパーソンや学生さんのあなたが、後輩からこう質問されたらどう答えますか。


「先輩、フェアトレードっていう言葉をよく聞くんですけど、どういうイミですか。」
「えーっと、ゴルフのキャディさんが『フェアー!』って言うだろ。声がイマイチな人は、ラウンド中にほかのキャディーさんとトレードされるんだよ。」
「・・・・・。(一応感心したふり)」


それをいうなら「ファー!」です。ラウンド中にキャディさんをトレードに出すなんて、ムチャな。「プロゴルファー猿(猿谷猿丸)」は大丸・中丸・小丸の3人のキャディーのおかげで勝てたことも多いです。


『・・・その3人はキャディーというより、兄弟だし。とりあえず説明をお願いします。』


フェアトレード(Fair Trade)」は、直訳すると「公正な貿易」という意味ですが、これではさすがにアバウトすぎです。


結論からざっくりいうと、フェアトレードとは、「社会的・経済的に立場の弱い人々がおこなう仕事に対して、公正な対価を支払うこと」です。


以下、具体的に説明します。


ここに、日本の商社、「地球連邦社(仮名)」で働(はたら)く、シローさん(仮名)がいます。


シローさんは、ずっと日本本社で働いてきましたが、東南アジアの某国(ぼうこく)にある「コジマ支社(仮名)」への異動を命じられました。


課長に昇進(しょうしん)しての異動だったので、よろこんで引き受けました。

「庄や」の店員さんのように、「はい、よろこんで!」と言ったぐらいです。


『・・・「牛角」の店員さんも言ってた気がします。』


しかし、コジマ支社で働きはじめて、シローさんはビックリしました。


なんと、コジマ支社での農産物買取価格(かいとりかかく)が、

日本の20分の1以下なのです。


日本とは物価が違うとはいえ、農産物を売る人(生産者)からすれば、毎日の生活も大変なぐらい安い価格です。バーゲンの広告にたとえると、「95%OFF!」といったところでしょうか。


『・・・バーゲンの95%OFFはいいけど、買取価格の95%OFFはイヤです。』


ただ、安くても買ってもらえるだけいい、という弱い立場のため、生産者もなかなか買取価格を上げたいと言い出せません。


これ以上価格を下げると、生産者はまともな生活ができなくなり、農産物の

品質が低下し、地球連邦社にとってもマイナスの影響があります。


本社でコスト優先の考えをたたきこまれてきたシローさんも、この状況はまずいと思い、本社にこの現状を報告しました。


シローさんの報告から、本社では「安全な農産物を継続的に作ってもらえる価格」を設定し、買取価格を上げる決定をしました。


結果として農産物の品質の向上と安定的な供給(きょうきゅう)につなげることができました。


このように、生産者を経済的に支援して、安心して働ける場を作り出し、

貧困から抜け出す手助けをすることをフェアトレードと言います。


(ただし、フェアトレードは寄附ではありません。あくまで商品の代金や、賃金として支払われるものです。)


日本ではまだそれほどなじみがありませんが、「GAP」「ZARA」「H&M」など欧米のブランドは、フェアトレードに非常に気をくばっているそうです。


ちなみに、「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」で、シロー・アマダが乗った「Ez-8イージーエイト:陸戦型ガンダムの現地改修機)」のネーミングは、第2次世界大戦時代の米軍戦車「M4シャーマン」の後期生産型、「M4A3E8通称イージーエイト)」に由来するといわれています。


(参考:柴山政行/著,『銀座を歩けば経済がわかる!』,フォレスト出版,

2010)
紹介記事へのリンク↓

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レアアースを説明した記事へのリンク↓

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排出権取引を説明した記事へのリンク↓

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ガンダムでビジネス知識を説明した記事へのリンク集Ⅵ↓

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