ウォールストリート('11年2月 TOHO アネックス) | Que amor con amor se paga

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映画・本などのネタバレメインのブログです
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原題名は『Wall Street:Money Never Sleep』です

前作『ウォール街』から20ン年、経済はあの頃と全然違うぞ!どうやって続編を作るんだ?という

私自身も前作はテレビでしかみたことがない。

予告編こちら





そんなこの『ウォールストリート』、前回ではチャーリー・シーンにかなりオマヌケな形で
つかまって、8年もムショ生活を送った末の釈放のシーン。

皆、家族や友達のお迎えが来るのに、ゲッコーは誰もこない。
ムショでたからったって、札束がお迎えしてくれるわけじゃぁない。
釈放されたときに返してくれる所持品は、人もブっ殺せそうな置物みたいな時代モンの携帯電話と
紙幣のはさまってないネーム入りのマネークリップ。
どんだけみじめなんだ、ゲッコーってかマイケル・ダグラス。
愛妻キャサリン・ゼタ・ジョーンズの浮気騒動あった時と同じような顔してムショの前にたってないでくれよと。

ゲッコーがムショから出てきて○年後の'08年が話の舞台


NYの投資銀行ケラー・ベイゼルに勤めるトレーダーのジェイコブ(シャイア・ラブーフ)は
NGOニュースサイトの運営をしているジャーナリスト・ウィニー(キャリー・マリガン)と婚約し
順風満杯の人生を送っていた

しかし、突如謎の株価暴落でベイゼル社は破綻。ジェイコブが人生の師のように
慕っていた経営者ルイス(フランク・ランジェラ)は地下鉄で投身自殺を図ってしまう

失意の中、ジェイコブは大学で開催されるゲッコー(マイケル・ダグラス)の講演会に
足を運ぶ。ゲッコーはこれから大恐慌並の不況が押し寄せることを予告した著書を
発表していた。


ジェイコブはベイゼルの株を買取りたたきうることで破綻に追い込んだブレトン(
ジョッシュ・ブローリン)に対する復讐の為、ゲッコーにある取引を持ちかける


前の『ウォール街』では弟子であるチャーリー・シーンに『親子関係』が
出てくるのだけれど、今回はどちらにも『家庭の不和』が出てくる


ウィニーはゲッコーの絶縁状態の娘なのだけど、ゲッコーは自分自身
父親として以前に人間として救いの手を誰に求めていいのか
判らない状態で、家族はひきさかれてしまったと、あろうがことに娘に
ぶちまける。

『お父さんが服役するまでの間は一番傍にいてほしかったのに』
『私のほうこそ、誰かになんとかしてほしかった』という
、ああいえばこういうこういえば上祐な親子なんで(爆)

かといってシャイアが演じるジェイコブの家庭が完璧なワケでもない。
看護婦の仕事に嫌気がさしてダンナと離婚して不動産売買の仕事に
手を染めているシルヴィア(スーザン・サランドン)は、
証券マンの息子の目からみれば売買に対するズブの素人だ。
サブプライムがもうすぐ来るからさっさと土地は売ってしまえという
息子の意見に耳もかさず、賃貸に出して『金が入ってこないから
お金をくれ』と失業中の息子にお金をせびりにくるどうしようもない母親。


『僕は命を救う仕事をしていた母さんが好きだったんだ』
・・・それ以外じゃもう尊敬も出来ない、関わらないでくれと
言われ、シルヴィアは看護婦に戻る決意をする


元々、オリバー・ストーンは続編の企画をマイケル・ダグラスから4年前に依頼された
らしいが、金儲けの映画はいやだと断ったらしい。

が、リーマンショックが起こり、あの頃のゲッコーがやっていたことの
何十倍、何百倍もの規模で銀行が同じことをしている、もはや誰も
銀行を信用しない、そこからこの映画の続編はスタートしたという


シャイア・ラブーフは映画に出演するにあたってプロのトレーダーに
なるための勉強をしてトレーダーの資格もとったらしい。

学校という学校を全部追い出されたという経歴をもつシャイアは
『今までで最高の監督に出会った』といい、オリバー・ストーン自身は
『7月4日に生まれて』のトム・クルーズ以上のものを感じると
いったそうな。

何となく『嵐』の大野君の外国人版みたいなシャイア、期待大でもある。


マイケル・ダグラスは癌の治療中の為、この映画を最後に引退の噂もあるのだが、
映画の中で、本格的にカムバックするシーンではやっぱり迫力がある。
一時期は『ただのオッサン』になりさがってしまっただけに惜しい気もする。


たとえ自分が5000万ドル稼いでいても、ライバルが10000万ドル稼ぐと
羨ましくなる。5000万ドルを活用する、誰かを喜ばせるために使う、おいておく、
そういう考えがふっとんでしまう恐ろしさも描いている。
副題の『Money Never Sleep』は、金は眠らない、ベットの横で常に片目を
あけていて、嫉妬深く、浮気をするとすぐに逃げてしまうものだとゲッコーがいう。


と同時に、
お金は誰のためにつかい、そして残すのか、それも教えてくれる映画でもある。
最も、その前に家族を愛することが大事とも描いているのだけど。






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