生きてきた年月と出会った人の数を重ねる程、永遠の別れの数も比例して多くなるんだ。
何回か味わっても慣れない感覚。
私はいつも泣くタイミングが分からないんだ。
きっと泣いたほうが立ち直りが早いのは分かってるんだけど、
実感が直ぐに湧かなくて、いつも告別式の三日後位に泣きたくなる。
その頃はもう周りは新しく踏み出してて泣いていられないんだ。
周りが泣いてるのを見て、かける言葉が見つからない。
冷たいな、
って我ながら思うけど、その場から逃げて一人自分の部屋へ逃げ込む意気地無し
籠もったところで、以前カイに借りてずっと観てなかった映画を見てた。
「優しい嘘と贈り物」
クリスマスの一週間前。
孤独に暮らす老人、ロバートの向かいに同じ歳位の女性メアリーが引っ越してくる。
2人はひょんな事をキッカケにデートをするに。
まるで前から知っていたかのように恋仲になっていく2人だったが、メアリーにはある秘密が…
これから見る方はこの先は見ないで下さいね
実はメアリーはロバートの奥さんという結末。
愛する人が自分を忘れてるという辛さも、混乱させないようにそれを言わない辛さも、
傍にいられるよう我慢するのってすごいと思う。
こういうのが"無償の愛"っていうんだろうな、
最後にCHEMISTRYの「最期の川」でも流れたら確実に涙腺は崩壊してたと思う。
人ってどんなに真面目に生きてきても、どんなに人に優しくしてきても、「後悔」のない道なんて無いんだろうな。
「もう少しこうしてあげれば良かった。」
とか
「こうなる前に会いたかった」
とか。
絶対に思う。
でもその切なささえ愛おしく思える程人を想うって素敵。
その分別の人に優しくできるんだろうな。
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