息子(介護請負人)が、新聞広告を見て、初めておねだりした本が「にあんちゃん」
当時新しい本を購入するには、本屋さんに頼んで、配達してもらう時代。
毎日のように、
「母ちゃん、本屋さんいつ持ってきてくれるの?」
やっと届けてくれた本屋さんにお礼をいうのも忘れて、すぐに読んでいましたね。
一気に読んだらしく主人に、
「僕もこんなベストセラーを出して、父ちゃんに思いっきり、タバコかってあげるよ」
主人もうれしそうに「期待してるぞ!」
ある日、下の弟が、まだ二歳ぐらいだったのですが、その大事な本に、鉛筆で落書きしてしまいました。
一生懸命に、この本は大事だから、もう落書きしないようにと言っていましたが、いたずらは終わりませんでしたね。
とうとう、手を焼いて、どこか弟の目の届かないところに隠したのですが、あまりにあちこちに隠したものだから、隠し場所を忘れてしまって、その本はどこかにいってしまいました。
頭のいい子に育っていきましたが、そそっかしいのは、変わっていませんね。
いろんなものを買ってもらってもすぐに、なくすんですよ。
高校入学のお祝いの腕時計も、一日でどこかに置き忘れ、主人にかなり強烈に怒られていましたね。
今復刻版が出ているとかで、購入して、目の悪いちよちゃんのために、朗読してくれるそうです。
どんなことが書いてあったのか、思い出せるでしょうか。
不安よりも、楽しみのほうが多いです。