10年前のお塩事情…Part 2 | 365daysソルトのある暮らし

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前回の続きですが、それではなぜお塩は国の専売商品になったのか。

お塩というと、周りを海に囲まれた日本ですから、どこでも簡単に作れるのではないかと思いませんか? お塩を海水から乾燥して採りだすだけでしょう?これは実は大間違い。

高温多湿な気候の日本では、風と太陽の力を利用して作る天日塩がなかなかできません。しかも岩塩などが採れる岩塩層も日本には存在していないのです。

だからこそ日本のお塩は、このお塩作りに適していない状況を知恵と工夫で補ってきました。それは大変な労力だったに違いありません。

しかし明治時代の開国後に、そうした海外からお塩が国内に段々入ってきてしまうのです。そして日露戦争が始まった時に、国内でのお塩作りの効率を上げ、しかも財政を確保するということが国の優先となりました。食生活から工業と多岐に渡って私たちに必要不可欠な「塩」はこうして92年間、国の専売商品となったのです。

お塩を見つめると、その一粒一粒が歴史や物語を語ってくれている気がしませんか?