ゴームクへのトレッキング① | 心の暴風警報 in INDIA

ゴームクへのトレッキング①

さてと。


クソッボロいローカルバスで、地元の人々と一緒にスシ詰めになったまま、山道をクネクネとひたっすら登って、フラフラでガンゴートリーについた私たちは、次の日は、お散歩したり 寺院に行ったり して、ゆっくりしました。


そしてその次の日、とうとう、ガンジス河が始まる地点であるゴームク(Gomuku)へ向けてのトレッキングに出発。


ゴームクまでは、約20キロ。


ガンゴートリーが標高3042mで、ゴームクは4255mなので、1200mくらい登るということかな。


でも、20キロかけて歩くわけなので、緩やかで、道はとっても平坦な感じ。


その点、「登山!」っぽさはなく、気分がいいです。


標高がこれだけ高いだけで、息は苦しいですが、周りが6000m級の山々なので、そんなに高い場所にいる気はしないんですが、実は標高は充分高いですね。




 

早朝6時には出発。

トレッキングルートは、寺院のすぐ裏あたりから始まります。

一応、↑のような小屋で名簿に名前を登録します。


ここで、ロバを貸りたければ、貸りれます。

でも、ロバに乗ったんじゃぁ巡礼って言わないっすよね。って思って、

もちろん、わたしゃー、自分の足で歩きましたさ。

あ、言っておきますが、手前に写ってる男、ブーンドじゃないっすよ。


 
このあたりの氷河はガンゴートリー氷河と言います


行きの道中はずーーーっと、右下にバギラティ川を見て歩きます。

つまり、バギラティ川の流れる谷の、

上流方向に向かって左側斜面にある道を歩いていきます。


行けども行けども、右側には、ゴーゴーと流れる川の音。

最後まで、右側にバギラティ川を見て歩きます。

ずっと川が一緒に歩いてくれている気がしてきて、

だんだん、川に親近感が湧いてきますよ。


なんだか、川も生き物のような気がしてきて、

ぶつかったり反れたりしながら、やがて人間のたくさん住む場所に流れ出て、

でも最後には、みんな海にたどり着くんだろうな~と思ったり。

 
ほとんど平坦といっていい道中なんですが、このように、

多少の上り下りはあります。

ちょっと上ると、向こう側に、まるで神様のような雪山が!

この清すぎる山々が、ヒマラヤ中毒の原因。


いつも、山々のあまりの清さビームに打たれて、

いい事なのか悪い事なのかわからないんですが、

下界のちっぽけなことなんてどうでもよくなってしまうんですねぇ。


ましてや、下界の「5分遅刻」とか、「あれのほうが120円安い」とか、

「そういえば昨日のメールの返信し忘れてた、やばい」とか、

そういうのって、こういう山々の神様を見ていると、冗談にしか思えません。


虫眼鏡で見なければ見えないほどのサイズの、

吹いたら飛ぶんだから、吹いちゃえば?!的サイズの、

そんな冗談。

 
今、歩いてきた道を振り返って撮影。

右側の斜面の下のほうに、ほそーいスジが見えるでしょ。

あれが、来た道です。


真ん中の細いスジがバギラティ川。

周りが大きすぎるので、細くって涸れ気味に見えますが、

ぜんぜんそんなことないですよ。

ゴーゴー流れています。


ゴームクまでは、歩きで日帰りで行くのは無理。

14キロ地点に、ボージバーサ(Bhojbasa)という休憩地点があるので、

この日は、そこまで歩きました。


~次へつづく~