ガンゴートリー② | 心の暴風警報 in INDIA

ガンゴートリー②


 
この写真は、かなり前にも紹介したことがあります(これ )。

その記事に書きましたが、これはスーラジクンドという滝。

ガンガーも上流のほうでは、こんなにきれいなんですよ。
(ガンガーについては、コレ など)


ちなみに、このあたりではガンガーは、

バギラティ(Bhagirathi)川という名で呼ばれています。


ガンゴートリーは、バギラティ川に平行した小道の両脇に

店や宿などが並んでいる程度の小さな村で、冬の間は住人はいません。

雪が解けて巡礼シーズンがやってくると、

それに合わせて、巡礼客相手の仕事のために、

もっと標高の低い場所やデラドゥーンあたりから毎年、人がやってきて、

半年間の間は、にぎやかになります。

このスーラジクンドと寺院が、街(村)の中心です。


ガンゴートリーに

は女神ガンガー(ガンガーは女神でもあるんです)を祀る寺院があり、

まずはそこに、お参りをします。

 

ガンゴートリーの中心(といっても、本当に小さい街ですが)から

下流方面にお散歩道があります。

右下にずっとバギラティ川を見ながら行くんですが、

川の流れが刻んだ、あまりにも深い谷になっているため、こわいほど。


↑の写真は、松の葉の間から見える、シヴァリンガという山。

松葉が線香花火みたいで、かわいいですねぇ。

始流のゴームクへのトレッキングは、あの山方面(上流方面)へ、

谷をぐんぐん進むのです。

 
途中途中、圧倒的に輝く景色を眺めて休んだりしながら、

お散歩道をもっと進んでいくと、ビーム(Bhim)の洞窟に着きます。

洞窟といっても、巨大な石の下のスキマというか、そんな感じ。


ビームというのは、インドのそこら中で出会う名前。

あのマハーバーラタに出てくる、古代の英雄です。

インドの巡礼地とか、観光地とか、いわくつきの場所に行くと、

そうとうな確率で「ビームのなんとか」というものにでくわしますよ。


このお散歩道は、ゆっくり往復してもそんなに時間かかりません。

高所に弱い人は、ゴームクへのトレッキングに向けて、

高度に体を慣らすのにいいかもしれないですね。
(ガンゴートリーは3042m)


ちなみに、ガンゴートリーは、3年前に私が行った時点では、

まだ電気がほとんど通っていませんでした。

電球くらいはつくんですが・・。


何しろ、標高が高いので、夕方から急激にひゅ~っと冷え込み、

夜はそうとう寒いです。

でも、お湯作る電気なんてないので、お湯はありませんよ。

「グギャー!」とか叫びながら、水浴びました・・。


インド人は普通、行水は朝ですからね、

夜に水浴びて「寒い、ギャピー!死む!」とか言っても、周りの反応は

「わざわざ夜、浴びるなんて、よほどバカ?」ってなもんなんです:笑


どーしてもどーしてもお湯がほしい場合は、

火を焚いている時までに言えば、1時間後とかにくれることもありますが、

えんえん待っていたあげく、結局くれなくて、その旨を文句言っても、

「明日あげるから」って言われる方が確率高いでしょうな。


でもそのかわり、体を温めるなら「ホットミルク」がおすすめ。

巨大で平たいお鍋(直径80cmとかありそうな)に、

サフランなどを入れたほんのり甘い牛乳を打っている露天が、

道のところどころにいます。


それが、うまいんだわ~!暖まるのよ!

私、あったかい牛乳きらいなはずなんだけど、あれは飲めるんです。


安宿がたくさんありますが、どれも川沿いにあって、

窓を開けたまま、夜に眠りながら川の音を聞いていると、

どんどん浄化されていく感じがして、いいですよー。