放射能対策において、今の情熱弁当ができること | 名古屋の宅配仕出し弁当屋~現代の食を見直す弁当屋のブログ~

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名古屋の宅配仕出し弁当屋『玄米と大自然の恵み 情熱弁当』のイケメン店主が書くブログです。
現代の「早い」「安い」「手軽な」食から原点に戻り、素材や出汁そのものの味を感じて頂ける料理を創っています。無添加冷凍惣菜通販サイトも運営しています。

こんばんは。
イケメンです。

暑かったり涼しかったりと、寒暖の差が激しいですね。




今年五月のこと。
東日本大震災から二年余りが経ち、福島をはじめ震災後の現地に行きました。
もっと早く行こうと思ったのですが、あまりにも厳しい現実を知り、正直足が向かなかったという現実があります。

そこで見たもの。
二年の月日が流れても、福島第一原発の周辺では時が止まったままでした。

 


地震は天災です。
福島第一原発の事故は、あきらかな人災です。

その後始末は、未だほぼ何もできず、原子炉圧力容器すら開けられない状態。
そして、空気や水までもが汚染され始めているという、厳しい現実があります。

思ったのですね。
ボクが今できる事ってなんだろう、って。


その情報は、本当に正しいのか?


各地域の放射能や汚染状況などは、専門施設や機材を使い、専門家が計測したものであり、そのものは正確であるとボクは考えています。
しかしながら、国という団体をまとめるために、国の発表時には時折嘘が見られるのです。

今回の事故も、こんな流れでした。

①何かが起きても、事実を徹底的に否定。
→御用学者や御用ジャーナリストなどを使い、世論を操作

②必死に否定し、安全性を強調。
→その間、市民にばれないように政治的バランスや各方面でのシナリオのすり合わせ

③世間のほとぼりが冷めてから事実を認める。
→原発におけるメルトダウン、選挙が終わってからの汚染水漏れ公表など。


どどめは、東京オリンピック誘致の安倍首相のプレゼンでした。
「福島の状況は、コントロールされている。」


国と東京電力の対応で、どれだけの人がこれまでの人生を狂わされたか。
ボクを含め、どれだけの人間が悔しい思いをしてきたか。

何が本当で、何が嘘なのか。
我が国の情報は、情報操作されているかもしれないのではなく、情報操作されているのが前提として考えるべき時代なのですねぇ。


一体、どこで折り合いをつけるのか? 


結局、信じられるのは自分の眼で見たり聞いたことなのです。
誰が言ったかより、自分自身が納得できるのか、受け入れられるのかということ。

残念ですが、国が悪い、東電が悪いといっても、状況は好転しません。
責任者を探しても、現実にどうにもなっていませんよね。
自分の知恵と行動で、今を生き抜くしかないのです。

一連の放射能汚染も、海に汚染水が流れることで、愛知県名古屋市にある情熱弁当も、仕入れ先の選択や食材選び、今後の対応について考えました。


【産地を選ぶという事】
開業当初から、使用食材は地産池消の観点により愛知県産で約7~8割を調達しています。その他九州産約1割、北海道産約1割といった仕入れ先です。

太平洋側の回遊魚などは、漁場や時期を見て汚染が強い地域を通らない物を選んでいます。
農産物に関しては生産者さんが特定できるものを。海産物に関しては市場に出向き、自分の眼と仲買さんとのコミュニケーションを経て選んでいくことを継続していきます。

被災地の生産物を食べて応援する、という考え方は、経済の活発化において大切な事です。
しかし、ボク自身が食べるならば問題ありませんが、内部被ばく防止の観点から、お客さまには使うべきではないという判断になります。妊娠中のお母さんや、小さなお子さんも当店には多いのです。

当店では、以前から産地を明記したメニュー表を、お弁当1個ずつにお付けして、お客さまにお渡ししています。地味ですが大切な事をこれからも続けていきます。

【検査済み食材の仕入れ】
愛知県産の食材がほとんどを占めている現状として、これに関しては放射能検査をしていません。
弁当生産において、大量に使うお米や鰹節などは上記地域産ではありませんが、放射能検査済みの物を使っています。
例えば、鰹節。今までは100%鹿児島産の原材料、鹿児島での加工でしたが、一部の原材料をインドネシア産に切り替えて鹿児島で加工しています。

【放射能測定器 導入の検討】
情熱弁当でも、店舗設置をしようと考えましたが、機械が数百万~数千万円すること、設置重量が200~300キロあること、専門知識のある人が計測しないと数値がぶれることなどもあり、今の状況では見送りました。

しかし愛知県下に数か所、検体持ち込みで検査可能な機関がありますので、今後の汚染状況で利用をしていこうと思います。

また、お付き合いのある仕入れ業者さんにも、仕入れ段階での放射能測定や産地偽装が無いかなと、今まで以上の提言をしていていきます。例として、ボクが買出しに行く名古屋の柳橋市場では、仲買さんに聞くとちゃんと対応状況を教えてくれるのです。

そういう事を面倒がる、または興味がない業者さんとは、付き合わない、買わないという選択も考える時期だと思っています。


飲食セーフティーネットワークへの加入】
今日のメルマガでも少し触れましたが、東京麹町のイタリアン エリオ ロガンダ イタリアーナさんをを中心とした、放射能対策における有志の集まりです。つまり、安心・安全な外食を提供するための飲食店、生産者、流通業者のネットワークですね。

情熱弁当は、飲食店ではなく弁当屋なのですが(汗)、ボク自身も放射能の勉強や対策をもっと知りたい。それをお客さまに還元して、皆が正しい知識を得られると良いですよね。

正しい避け方、理解したうえでの怖がり方、放射能に負けない体つくりや食べ方、体内に入った放射性物質のデトックスの仕方など、いろいろな方面から切り口があるのです。

ひとりでできる事は限られているけど、皆で情報共有をして対策を考える事は、とても有意義。
昨日、飲食セーフティーネットワーク 代表の藤井遥さんと、直接電話でお話をさせていただいたのです。とても熱くて、情熱的な方でした。自分がやらなきゃって感じが伝わってきました。
そして、ボクも一緒に学ばせていただく事になりました。


 


「ウチは福島第一原発から離れているから、まだ関係ない」
「そのうち、国がなんとかしてくれるでしょ」
「個人店だし、そんな大がかりな検査機械、自腹で用意できないよ」

だからこそ、名古屋の小さな弁当屋でも、現状でできる事を模索しているのです。

食の安全は、多岐にわたります。
農薬や化学肥料の問題、薬品まみれの食肉、食品添加物だらけの食事。
低栄養・高カロリー食の蔓延や、食習慣の乱れなど、さまざまです。

しかし今は、放射能汚染も含めた食の脅威を感じ、対策をできる範囲で考える時期なのですね。多くの皆さんは、たぶん同じことを考えているでしょう。

でも、なにからやったらいいのか、どこを目指して対策をとったらいいのかも、わからないのが現状なのです。

何もかも、完璧にはできないかもしれません。
まだまだ勉強不足で、ボク自身もたくさんの方から現在進行形で勉強させてもらっています。

自分の家族にも安心して食べさせられる料理を提供したいと思い、2008年に情熱弁当を立ち上げました。

屋号の由来は、生産者さんのモノづくりの情熱に、料理の作り手である自分の情熱を加え、その熱を薄めることなくお客さまに提供していこうという願いを込めたものです。

情熱弁当の一番の強みは、顔の見える生産者さんと、作り手のボクの顔がはっきりとわかる事。
調理補助や配達においてアルバイトさんの力は借りるものの、料理自体はボクが一手に作ります。だから、オーナーシェフと名乗っているのですよ。

料理の作り手本人が、こうやって情報発信をしている。
とても透明度の高い、珍しい(笑)弁当屋なのですね。

今ここにある状況から、逃げないで戦うことを続けたいと思います。
今後とも、情熱弁当をよろしくお願いいたします!



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