[調を知る]その3*半音と全音 | 心と体をラクにするピアノ奏法

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ピアニストでピアノ講師の荒井千裕が
ピアノの奏法、呼吸法、身体の使い方をお届けします。

こんばんは。
香港在住ピアニストdeピアノ講師の荒井千裕です。

・調を知る**半音と全音って、なぁに?

[調を知る]その1*調号について
[調を知る]その2*楽譜はどこから読む?
[調を知る]その3*半音と全音←今ココ

$香港発ピアニスト/ピアノ講師*音の綴り方-whole_tone

調号(ト音記号やヘ音記号のすぐ右隣に書かれている#や♭)を見て、それが何調であるかを知る お話をする前に、まず「半音」と「全音」を理解して頂きたいと思います。

多分、殆どの方々が ご存知かな?とは思うのですが、念のため。


「半音」、英語では「Harf step/Harf tone」
「全音」、英語では「Whole step/Whole tone」と言います。
そのまんまですね。


ピアノの鍵盤を思い浮かべながら お読みくださいね。

香港発ピアニスト/ピアノ講師*音の綴り方-keyboard

「ドレミファソラシド」とありますが、

「ドとレ」という二つの音の関係(音程)を「全音」と言います。
「レとミ」の関係も「全音」です。

でも、「ミとファ」の関係は「半音」です。

「ファとソ」の関係は「全音」、「ソとラ」も「全音」、「ラとシ」も「全音」・・・

しかし、「シとド」の関係は「半音」です。


わかりました?

何故、「全音」と「半音」という違いがあるのか?

この関係は「全音」と言う二つの音の間には黒鍵がありますよね?
(必ずしもそうではないのですが、「ドとレ」や「レとミ」「ファとソ」などの音の間には黒鍵がありますね)

「半音」言う二つの音の間には黒鍵はありません。
(やはり、正確にはこの限りではありませんが、「ミとファ」、そして「シとド」の場合です。)

「ドとレは隣り合った音」と思いがちなのですが、実は違います

「ドとレ」の間には、「ド#」であり「レ♭」でもある黒鍵が一つ存在しています。
「レとミ」他の間にも然り。


つまり、「ドとレ」の間には、「もう一つの音がある」わけです。

全音=半音+半音 なのです。


「ミとファ」や「シとド」の間には黒鍵がありませんから、こちらは「半音」の関係になります。

香港発ピアニスト/ピアノ講師*音の綴り方-chromatic_scale

また、「ドから一つ上がった音はレ」と言う事がありますが、楽典上では「ドとド」が一度(音程)、「ドとレ」は二度(音程)と言いますので、
「ドの二度上は何?」と聞かれれば「レ」と答える、というようになります。


「ドの三度上はミ」。

英語では「二度」を「STEP」、「三度」を「SKIP」と言います。



これを、今日は頭の片隅に入れて頂ければ嬉しいな、と思います。


次回は、「調号」から調を読み取る術を お話しします。


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お読みくださり、ありがとうございました。

             荒井千裕