[調を知る]その1*調号について | 心と体をラクにするピアノ奏法

心と体をラクにするピアノ奏法

ピアニストでピアノ講師の荒井千裕が
ピアノの奏法、呼吸法、身体の使い方をお届けします。

こんばんは。
香港在住ピアニストdeピアノ講師の荒井千裕です。

・調ってなんだろう?
  わかっているようで、わからない?
   まず「調号」から。

香港発ピアニスト/ピアノ講師*音の綴り方-key_signatures

「調号」と書いて、”ちょうごう”と読みます。
英語では「Key Signature」と言います。

英語の方が意味は わかりやすい気がします。

「調号」とは、その曲が「何調」の曲か、ということをお知らせするサインのことです。


ピアノを習い始めて、しばらくの間は「調号」が何もないハ長調の曲が多く、その後、

#(シャープ)が一つで「ファ」に付くト長調や 
♭(フラット)が一つ「シ」に付く ヘ長調の曲が出て来ます。


「調号」の#や♭は、それらが付いて行く順番が決まっています。

#が一つなら「ファ」=ト長調

二つなら「ファとド」=ニ長調

三つで「ファ、ド、ソ」=イ長調

四つで「ファ、ド、ソ、レ」=ホ長調

五つで「ファ、ド、ソ、レ、ラ」=ロ長調

六つで「ファ、ド、ソ、レ、ラ、ミ」=嬰へ長調

七つで「ファ、ド、ソ、レ、ラ、ミ、シ」=嬰ハ長調


♭が一つなら「シ」=ヘ長調

二つなら「シとミ」=変ロ長調

三つで「シ、ミ、ラ」=変ホ長調

四つで「シ、ミ、ラ、レ」=変イ長調

五つで「シ、ミ、ラ、レ、ソ」=変ニ長調

六つで「シ、ミ、ラ、レ、ソ、ド」=変ト長調

七つで「シ、ミ、ラ、レ、ソ、ド、ファ」=変ハ長調



#や♭の並ぶ順番は不変です。


調号を一つずつ、えーと、これは・・・#がファについていて・・・次のは・・・・
えーーとぉ・・・#がドについていて・・・・

と数える(確認する)事は大事です。

が、規則性がありますので、覚えてしまいましょう。


#が付く順番は、

ファードーソーレーラーミーシ


です。

一個だけなら、一番左の「ファ」だけ。
二個になったら左の二つ。


そして♭が付く順番は、

シーミーラーレーソードーファ


です。

一個だけなら一番左の「シ」だけ、二個になったら左の二つ。



実は こうです。

#→ファ・ド・ソ・レ・ラ・ミ・シ←♭


九九算を暗記したように、呪文のように覚えてしまいましょう。
九九より短いですから、すぐ覚えられると思いますよ。


そして曲の練習を始める前に、それぞれの曲の調(ハ長調とかト長調とか)の音階練習とアルペジオ(分散和音)練習をしましょう。

そうすることで、それらの曲に指が はまりやすくなります。


*今回は言及しませんでしたが、これら「長調」の他に「短調」もあります。



それでは 今日は この辺りで終わりにしますね。
続きはまた今度。

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お読みくださり、ありがとうございました。

               荒井千裕