第二回香港国際ピアノ・コンペティション*マスタークラス8#シューマン「ユーモレスク」 | 心と体をラクにするピアノ奏法

心と体をラクにするピアノ奏法

ピアニストでピアノ講師の荒井千裕が
ピアノの奏法、呼吸法、身体の使い方をお届けします。

本日最後の受講生は、もう一人の香港代表の審査員(やはり、師匠と同じ学院で強靭を取られている)、クォック先生のお弟子さん。
やはり、例年、他国からお見えになる大御所ピアニストさん方によるマスタークラスでは常連の受講生。
昨夏のジュリアード音楽院の教授によるマスタークラスの時は、スクリャービンのソナタ第二番を弾いていた子、Zao Ningです。(女の子)

実は、結構時間が押しており、尚且つこの曲は長いこともあり、彼女が最初に通し演奏を終えた時には、もう、マスタークラス終演の時間まで5分・・って感じで。


なので、彼女があと数小節で終わり、という時に既にクリスティーナ女史は会場中央からステージに向けて歩みだし、ステージに上がりながら
「今何時?」と主催者さんに聞き・・・


そして、ステージ上で彼女に

「素晴らしい演奏だったわ!」

と、ひとしきり賛辞の言葉を送りました。

ココにもビックリした。
確かに、素晴らしい演奏ではありましたよ。
だけど、それじゃ、初めの二人の演奏、その二人の気持ちは?決して劣るどころか、評価は聞く人次第ではあるけれどもさ、っていう微妙な空気。


で、とにかく時間がないので、「細かい事言ってられないんでね、本当に気になったことだけね」と。

小さなディテールをきちんと積み取っていくこと・・・

というようなことを仰られただけで、本日のマスタークラス閉幕。


もし、私がこの最後の受講生だったら、きっと暴れてる。






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