およそ２年ぶりのレシピ本レビュー。
先日、過去に購入したレシピ本の
一覧を投稿したところ、
大変反響があったので
久々にお届けすることに。
今回紹介するのは、こちら。
題名：
シフォンケーキ パーフェクト ブック ～絶対失敗しないこれ一冊で丸分かり～
著者：福田淳子
出版年月：2015年9月
■特徴
その名に恥じない、
シフォン作り初心者には
まさに「パーフェクト」な一冊。
今からシフォン道に挑むという
方には、一冊買って損はない
本だと思います。
福田淳子さんの本は、過去に
出版されたシフォンケーキの
レシピ本も有名で、
書店でよく見かけましたが
そちらよりはるかに
グレードが上がっています。
このレシピ本、最大の特徴は、
初心者が知りたいシフォン作りの
すべてが詰まっていること。
作り方はもちろん、アレンジも
他のレシピ本にはないほど、
シンプルかつ豊富。
この本に出会うまで、
ノンオイル米粉シフォンを
突き進みながらも、
マイ・バイブル的レシピ本は
「鎌倉しふぉんのシフォンケーキ」
でしたが、
今はこちらも参考にしています。
作り方は鎌倉シフォンのレシピと
大差ないですが、圧倒的に
わかりやすく、解説が細かい。
そして、アレンジも定番～
シンプル＋αくらいのほんの少し
手が込んだ（マーブルや２色の味、
トッピング入りなど）アレンジくらいで
簡単、かつ豊富。
私が愛してやまない
シフォンラスクのレシピも
しっかり半ページさいて
載っているのも、嬉しい。
さらに本の最後には、
他のレシピ本では見たことのない、
型別の分量と焼き具合の一覧表、
その他、卵や油、粉、水分に
ついても、それぞれ比較表が
ついていて、
とにかくわかりやすい。
ただ、ちょっと残念なのが、
よくある失敗は、４つほどと
少な目。
しかも、かなり悲惨な失敗例が
多く、恐らくこのレシピに
忠実に作れば、
こんなひどい失敗はしないんじゃ
ないだろうか・・・と感じます。
個人的には、もう少し小さ目の、
日常的に起こりうりそうな
失敗も載せてくれるとさらに
よかったかな～と感じます。
それでも、失敗に対する
アドバイスは
大変的確だと思うので、
初心者でも十分参考になります。
■内容
１．基本のシフォンケーキ
全卵レシピ（Ｍ卵４個）と
卵黄が一つ少ない
（Ｍ卵卵黄３個＋卵白４個）の
レシピが載っています。
分量は油の量が変わるくらいで
大差ないですが、卵白多めに
するとかなり柔らかい生地が
完成するので、一度試してみるのも
いいかと思います。
分量を見ると、卵の量の割には
粉が少々多めな気がするので、
全卵だとけっこうしっかりした
生地のシフォンが完成しそう。
水分は水のみですが、
油もそれなりに入っているので、
しっとりはすると思います。
好みもありますが、
オイル入りとして
王道の配分だと思うので、
Ｍ卵というスーパーで
手軽に買える卵を使っている
ことから、まずは
シフォン第１歩目にふさわしい
プレーンシフォンかと思います。
シフォン道において、
個人的に最大の難所の
最後の混ぜる工程について、
この本ではホイッパーとゴムベラを
交互に使う形。
これは鎌倉しふぉんのレシピと
同じやり方で、
少々難易度が高いですが、
私も様々な混ぜ方を試した結果、
このやり方が、一番膨らんで
ふわふわになり、それでいて
しっとり感を維持してくれる生地に
仕上げてくれると思うので、
最初からこのやり方で挑むのは
むしろおすすめだと思います。
このやり方で混ぜてみて、
どうしてもホイッパーが
メレンゲの泡を消してしまって
膨らまない・・・などお困りの時は、
他の混ぜ方で試してみるのも
いいですし、ホイッパーを変えて
みるのもいいと思います。
※ホイッパーのレビューはこちら。
２．アレンジシフォンケーキ：３３種類
いやはや、とても豊富なアレンジ。
これが、けっこうシンプルなものが
多くて、プレーンがうまくできたら、
早速一つずつ作っていきたくなる
ようなアレンジシフォンばかり。
水分を変える、生ものを入れる、
２種類の味を加える・・・など
簡単にできて、かつ、
バリエーションが豊富で、
飽きないこないアレンジ。
ただ、膨らみの悪くなる
アレンジには、
ベーキングパウダーを
入れているので、気になる方は
そこだけ注意が必要。
３．デコレーションシフォン：９つ
ホールのデコレーションに加え、
カップシフォン、シフォンサンドなど
手軽で持ち寄りに
便利なデコレーションも
載っています。
ということで、まとめ。（あくまで所感）
・難易度が低いわけではないが、
他レシピ本に比べれば
わかりやすく作りやすいレシピ本。
・アレンジも豊富で、
材料、道具の説明も大変詳しいので
これ一冊でしばらくは楽しめる。
これからシフォン作りに
励みたい方は、ぜひとも
一冊購入することをおすすめします。
本当にわかりやすくて、丁寧、
そして読み物としても
楽しめるレシピ本です！
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