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(おっ、こっちの方がちょっと写りがマシかしら?)
WindowsのPCの画面、「ゴミ箱」ってあるよね。
そこに本当にゴミ箱があるワケじゃないけど
使わなくなったファイルを、そこにゴミ箱がある、と思って、
そのように振る舞う(ドラッグ&ドロップして捨てる)と、
ファイルが無くなった、かのように「見える」。
こういうのは、ユーザーイリュージョンと言います。
「使う人」にとっての「幻想」です。
僕たちが生きている世界も、このようなモノだと言われています。
僕たちに、色んな経験を引き起こしているのは、いろんな情報です。
PCの中は、2進法ですね。
0か1の世界。
0 or 1(ON or OFF)の情報がある事を、1ビット、と呼びます。
って事は、
2ビット→ 0/1、0/0、1/1、1/0…4通りの情報があります。
3ビット→8通り、
4ビット→16通り。
パソコンはだいたい64ビットです。
64ビット分の、ON or OFFの情報があれば、
今僕たちがパソコンでやっているような作業くらいは、出来るという事ですね。
人間の脳も、シナプスがONなのかOFFなのか、で情報をやり取りしています。
つまり、この世界(2進法の世界?)ですね。
つまり、全てのものは、あるかないか、の情報の積み重ねとも言える。
ここで観測者問題のハナシをちょっと。
この絵の中には、若い女性と老婆が、同時に存在している…
が、
若い女性だ、と思うと、老婆は存在しなくなる。
しかし、「多世界解釈」というモデルでは
自分が経験出来るのは1個(若い女性だ、と思う事)だけど。
他の人は違う世界(老婆だ、と思う)と解釈するかもしれない、と考える。
「情報」は、その人が認識した時から「情報」です。
この絵は今日ずっと手元に持っていました。
皆さんに見せる前にも、この絵はありました。
でも、こうして皆さんに見せるまでは、まだ皆さんにとっては「情報」ではなかったですよね。
見せるまでは、「認識」されていなかったから。
「情報」を「情報」と認識するまでは、「情報」という形では存在していない。
では、ホログラムの話をしましょう。
皆さん、お札を出してもらえますか?
この、左下の部分に、「ホログラム」があります。
角度によって見えたり見えなかったり…
この技術、ホログラフィーは、「干渉(波)」を使っています。
(↑わかりにくいでしょうけど、私のメモです…)
同じ方向の波線を重ねると、波が大きくなります。
逆の方向の波線を重ねると、波が消えて、まっすぐの直線になります。
これをモアレと言います。
ここで、松田さんが持参なさっていた「モアレ」の材料(しましま模様を作れる2枚のスライド)を回してくれました。
あ。コレ写メれば良かったか
面白かったのですよ
ホログラムは、これは、文字が印刷されているわけではなくてね
レーザー光線を2か所から当てているんですね。
モノ同士が起こす、「現象」のようなものです。
「世の中で起こっている不思議現象はこれなんじゃないの?」
って言ってる科学者、いっぱい居ます。
そもそも、カール・プリブラムという人が、ホログラフィ宇宙論を唱えていた。
ペン・フィールドさんがやったサンショウウオの脳の実験。
脳の特定の場所を刺激すると、ある特定の記憶を強く思い出した。
この事から、特定の部位が、特定の分野の記憶に繋がっている、という仮説が立てられた。
しかし、脳の95%を取り除いてしまっても、
残りの5%で、ほぼ今までと同じ反応を示した。
つまり、個別のパーツは、バラバラのパーツの寄せ集めなのではなく
全ての個別パーツの中に、全体像が入っているのではないか?
吹奏楽とか合唱とかでも、
一人一人が、自分のパートだけを理解して演奏するのではなく
全体像も把握した上で自分のパートをPLAYする方が
全体としてより良いモノになる…というの、何となくわかりますよね。
(もうちょっとだけ続く)