続きです。
~~~「心と栄養」~~~
脳内では、
ドーパミン(楽しい)
セロトニン(幸せ)
ノルアドレナリン(緊張)
GABA(リラックス)
といった神経伝達物質(脳内ホルモン)が働いています。
ビタミン・ミネラルの助けを得て、たくさんの酵素が働く事で、これらの脳内ホルモンは作られます。
しかし、過剰な糖質やタンパク質などの分解にビタミン・ミネラルが消費されると、脳内伝達物質は必要量作れなくなります。
低血糖でパニック障害やうつなどが起こる原因は
GI値の高い食物で血糖値がグン!と上がる
↓
体は急いで血糖値を下げようとして、インスリンが大量に分泌される
↓
血糖値は急激に降下し、脳にエネルギー源であるブドウ糖が配給されなくなる…
(眠気や、やる気・集中力の低下…)
↓
脳の低血糖状態を「緊急事態!」と脳が判断し、今度は
血糖値を上げるノルアドレナリンやアドレナリン(緊張系脳内ホルモン)が大量に分泌される
(イライラ、怒りっぽさ、不安、抑うつ状態へ…)
↓
幸せホルモンのセロトニンを分泌させるために、脳が甘いモノを欲する
↓
甘いモノを食べて一時的に脳内でセロトニンが分泌
しかし、血糖値も再び急上昇!
↓
セロトニンはすぐ枯渇。& 急激に上がった血糖値を下げようと頑張る
↓
またしても低血糖に
↓
以下 悪循環繰り返し~~~(TmT)
こういう事が起きているのです。
つまり、血糖値の急上昇→急降下をなるべく避ける事と、セロトニンの分泌UP!させる事が、大事になってきます。
つまり どーすればいいのか? って言うと…
*おやつには砂糖を使っていないものを
(食べるとしても血糖値を上げない工夫をする)
*規則正しい生活とリズム運動(呼吸法でもOK)
*原料になるアミノ酸(トリプトファン)、反応に必要なビタミン、ミネラルをしっかり摂る
ちなみに、トリプトファンは、アミノ酸の中でも、脳内に取り込まれる順番は最後の方です。
ですから、インスリンがちゃんと働いていて、他のアミノ酸を体の他の部位に運んでいると、トリプトファンが脳内に入る事が出来るのです。
(インスリンは、血糖値を下げるだけじゃなく、アミノ酸を全身に運ぶ、運び屋さんとしての役割もあるのです。
でも、血糖値を下げる事に忙しければ、そっちの仕事がうまく出来ない…
このことからも、血糖値の急激な上昇&降下は良くないってわかりますね)
うつ病の薬の代表的な薬効は、セロトニン再取り込阻害です。
セロトニンの再取り込を阻害する事で、伝達されるセロトニンの量を増やすのです。
薬では、セロトニンを分泌させる事 は出来ません…
~~~続く~~~