シェリロゼ創業以来、ずっとお世話になっている会計士のM先生とのお食事で、先生のリクエストにより、かねてから気になっていた恵比寿の日本料理店『くろいわ』へ行ってきました。
お店の中は、清潔感と高級感あふれる、和の室礼。内装や器、お花など隅々まで、こだわりと品を感じます。
個室に通され、お食事が始まる前に、粋な演出が。ご挨拶の意味で、日本酒を一献頂きました。このお酒には、五月の年中行事=端午の節句の代表的な「ショウブ」が入っているとのこと。
一品一品、年中行事にからんだ、そして旬の食材を存分に活かしたお料理。京料理のため、全体的に味は薄いです。その分、素材の持ち味を味わえます。
伺ったところ、「二十四節気」をテーマに、月2回、献立を変えているそうです。
二十四節気とは、一か月を中間で区切ったもので、それぞれの名称はとても美しいのが特長。そこにこだわっているということは、大将の黒岩さんは、かなりのセンスの良さです。
【会席料理のマナー】
を毎月、行っている関係もあり、日本料理には、年中行事は必須。
当然私も勉強していますが、お料理の説明も、年中行事に関連した深い内容。マナーコーチの私も、勉強になることがたくさんありました。
この日頂いたお料理で、一番感動したのが、端午の節句の盛り合わせ。鎧兜、コイ、ちまきなど、立身出世を願う節句の重要なアイテム、伝統的なものばかり。
男っぽい盛り付けの中 に、折り紙で折ったカブトが、里芋の上に乗っている☆ 遊び心を感じて、クスッとしました♪
個室なのに、まるでカメラで見られているかのように、絶妙なタイミングで、お料理が運ばれてくるのには、驚きました。
お食事は、土鍋で炊いたツヤツヤのご飯。あまりの良い香りと、ツヤの良さ、そして、一口含んだ時の甘さとうま味に感激しました。「日本人に生まれて良かった」という思いが、最高潮に!!
ご飯をおかずに、ご飯を食べる状態で、お代わりをしたことは、言うまでもありません。
最後の和菓子は、5種類ほどの季節のお菓子の中から、好きなものを選ぶ形式。
私はちょうど、翌日に「手紙のマナー」の雑誌取材を控えていたため、「昔の手紙=葉に文字をしたためる」ことを意味する『落とし文』と銘打った木の葉型の生菓子を選択しました。
お菓子も甘さ控えめで、とても上品な味わい。一緒にお抹茶も出てきて、大満足。
すっかり、京都の高級料亭にいる気分になりました。幸せな時間を過ごしてお店を出るとき、大将の黒岩さんが玄関先までお見送りに。
お礼の言葉を伝えると「テレビで見ています。いつも白いジャケットを着ていらっしゃいますよね。女将と一緒に、『そうなんだ~』と楽しく拝見しています」と言われました。照れましたが、嬉しかったです。
また、季節の移ろいを楽しむために、大切な人と伺いたいと思います。ご馳走さまでした。
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