文教祖は予言書に出てくる再臨主なのか?(3) | ちゃぬの裏韓国日記

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カルト統一教会と世界支配層との関係をあばく
(統一教会=世界平和統一家庭連合)

■原理講論での再臨主の聖書預言の解釈

<再臨論より>
http://www.unification.net/japanese/dp73/dp73-2-6.html
1.血統的根拠
 ⇒ ユダヤの血統(末裔)ではなくキリスト教徒に誕生

2.いつ
 ⇒ イエスより2000年後・第一次世界大戦後に誕生

3.どこに
 ⇒ ユダヤ人たちから奪った神の遺業を相続して実を結ぶ国
 ⇒ 東の国・韓国に誕生
 <韓国である根拠>
 ・四十日サタン分立の民族的な基台(日帝36年)
 ・民主(神)と共産(サタン)の対峙線(三十八度線)
 ・神の心情の対象(悲惨な歴史路程・敬天思想(八百神を否定)・4000年の単一民族・侵略性がない)
 ・預言者の証拠(鄭鑑録信仰による韓国民族のメシヤ思想)

4.再臨の状況
 ⇒キリスト教から異端視
 ⇒異教徒(キリスト信者外)に啓示

5.再臨主による世界統一
 ⇒韓国で文明が結実
 ⇒韓国語で世界統一



■聖書での再臨主預言

1.血統継承者

原理講論では、再臨主はユダヤ民族の血統ではないと真っ向から否定しています。つまり、セム-ユダ-ダビデの血統的継承は再臨主としての根拠にならず、再臨主はキリスト教信徒に誕生すると言っています。選民がイスラエル民族からキリスト教徒全体に移ったという主張です。韓国がユダヤ民族の末裔という根拠に乏しいため、韓国に再臨主が誕生するためには「血統的根拠」をまず否定する必要があるのです。最近では、韓国人はセム(黄色人種)の末裔であると「蒙古斑血族連合」「蒙古斑同族連合」「蒙古斑同族世界平和連合」等を2004年9月23日創設し、血統的継承範囲を拡大させているようにも見えます。

聖書では再臨主とユダヤ民族との血統の関連をどのように言っているでしょうか。

<ヨハネの黙示録>
5:1 わたしはまた、御座にいますかたの右の手に、巻物があるのを見た。その内側にも外側にも字が書いてあって、七つの封印で封じてあった。 5:2 また、ひとりの強い御使が、大声で、「その巻物を開き、封印をとくのにふさわしい者は、だれか」と呼ばわっているのを見た。 5:3 しかし、天にも地にも地の下にも、この巻物を開いて、それを見ることのできる者は、ひとりもいなかった。5:4 巻物を開いてそれを見るのにふさわしい者が見当らないので、わたしは激しく泣いていた。5:5 すると、長老のひとりがわたしに言った、「泣くな。見よ、ユダ族の獅子、ダビデの若枝であるかたが、勝利を得たので、その巻物を開き七つの封印を解くことができる


長老の一人が言った言葉「ユダの獅子、ダビデの若枝」とは再臨のメシヤのことです。ユダ族のシンボルは獅子です。この同様の内容を、原理講論の終末論に書かれています。

<原理講論 終末論>
そして「わたしはまた、御座にいますかたの右の手に、巻物があるのを見た。その内側にも外側にも字が書いてあって、七つの封印で封じてあった」(黙五・1)と記録されているその巻物に、イエスが我々に与えようとされたそのみ言が、封印されているのである。続いて聖書に記録されているみ言を見れば、天にも地にも地の下にも、この巻物を開いて、それを見るにふさわしい者が一人もいなかったので、ヨハネが激しく泣いていると「泣くな。見よ、ユダ族の獅子、ダビデの若枝であるかたが、勝利を得たので、その巻物を開き七つの封印を解くことができる」(黙五・3~5)と言われているのである。ここにおいて、ダビデの若枝として誕生した獅子と記されているのは、とりもなおさず、キリストを意味するのである。このようにキリストが人類の前で、長らく七つの印をもって封じ、秘密として残されていたそのみ言の封印を開き、信徒たちに新しい真理のみ言として与えてくださるときが到来しなければならないので「あなたは、もう一度、多くの民族、国民、国語、王たちについて、預言せねばならない」(黙一〇・11)と言われたのであった。それゆえにまた「神がこう仰せになる。終りの時には、わたしの霊をすべての人に注ごう。そして、あなたがたのむすこ娘は預言をし、若者たちは幻を見、老人たちは夢を見るであろう。その時には、わたしの男女の僕たちにもわたしの霊を注ごう。そして彼らも預言をするであろう」(使徒二・17、18)とも言われたのである。このようにどの方面から見ても、終末においては必ず、新しい真理が出現しなければならないのである。


イエスは「ユダ族の獅子、ダビデの若枝」の子孫でしょうか?

<アダムからイエスの系譜>
アダム-セツ-エノシュ-ケナン-マハラルエル-エレデ-エノク-メトシェラ-レメク-ノア-セム-アルパクシャデ-シェラフ-エベル-ペレグ-レウ-セルグ-ナホル-テラ-アブラハム-イサク-ヤコブ-ユダ-ペレツ-ヘツロン-アラム-アミダナブ-ナフション-サルモン-ポアズ-オベド-エッサイ-ダビデ-ソロモン・・・ヨシア・・・マタン-ヤコブ-ヨセフ-イエス

確かに、イエスは血統継承者です。「ユダ族の獅子、ダビデの若枝」の子孫がイエスであったように、ヨハネの黙示録に出てくる再臨主(ユダ族の獅子、ダビデの若枝)も、血統継承していなければいけないのではないかと疑問がわきます。文教祖は血統継承者でしょうか?

しかし、原理講論の再臨論は真っ向からイスラエル選民・再臨主の血統的根拠を否定しています。終末論で「ユダ族の獅子、ダビデの若枝」は再臨主だとはっきり言っているにも関わらずです。明らかに矛盾しています。原理講論(統一教会)は聖書を根拠にしているようですが実は都合が悪いところは削って載せているのでしょうか?



2.東方の国は韓国なのか

<原理講論再臨論引用の聖書の聖句>

◎ユダヤ人たちから奪った神の遺業を相続して実を結ぶ国

マタイによる福音書21章33節-43節
(そのとき、イエスは祭司長や民の長老たちに言われた。)33「もう一つのたとえを聞きなさい。ある家の主人がぶどう園を作り、垣を巡らし、その中に搾り場を掘り、見張りのやぐらを立て、これを農夫たちに貸して旅に出た。 34さて、収穫の時が近づいたとき、収穫を受け取るために、僕たちを農夫たちのところへ送った。 35だが、農夫たちはこの僕たちを捕まえ、一人を袋だたきにし、一人を殺し、一人を石で打ち殺した。 36また、他の僕たちを前よりも多く送ったが、農夫たちは同じ目に遭わせた。 37そこで最後に、『わたしの息子なら敬ってくれるだろう』と言って、主人は自分の息子を送った。 38農夫たちは、その息子を見て話し合った。『これは跡取りだ。さあ、殺して、彼の相続財産を我々のものにしよう。』 39そして、息子を捕まえ、ぶどう園の外にほうり出して殺してしまった。40さて、ぶどう園の主人が帰って来たら、この農夫たちをどうするだろうか。」41彼らは言った。「その悪人どもをひどい目に遭わせて殺し、ぶどう園は、季節ごとに収穫を納めるほかの農夫たちに貸すにちがいない。」 42イエスは言われた。「聖書にこう書いてあるのを、まだ読んだことがないのか。『家を建てる者の捨てた石、これが隅の親石となった。これは、主がなさったことで、わたしたちの目には不思議に見える。』 43だから、言っておくが、神の国はあなたたちから取り上げられ、それにふさわしい実を結ぶ民族(異邦人)に与えられる。 44またその石の上に落ちる者は打ち砕かれ、それがだれかの上に落ちかかるなら、その人はこなみじんにされるであろう」。 45祭司長たちやパリサイ人たちがこの譬を聞いたとき、自分たちのことをさして言っておられることを悟ったので、 46イエスを捕えようとしたが、群衆を恐れた。群衆はイエスを預言者だと思っていたからである。


この聖句を根拠に原理講論では「イエスが比喩をもって言われたとおり、ユダヤ人たちはイエスを十字架に引き渡すことによって、ぶどう園の主人の息子を殺害した農夫の立場に陥ってしまりたのであった。それではユダヤ人たちから奪った神の遺業を相続して実を結ぶ国はどの国なのであろうか。」とユダヤ民族から韓国へと神の偉業が移るといきなり結論づけています。これは、イエスが祭司長たちやパリサイ人に言った言葉ですが、聖句の「神の国はあなたたちから取り上げられ、それにふさわしい実を結ぶ民族(異邦人)に与えられる。」で「それにふさわしい実を結ぶ民族」が韓国と結論づけるのは早急ではないでしょうか。


<東方の国は韓国?>
黙示録7章2節-3節
2また、もうひとりの御使が、生ける神の印を持って、日の出る方から上って来るのを見た。彼は地と海とをそこなう権威を授かっている四人の御使にむかって、大声で叫んで言った、 3「わたしたちの神の僕らの額に、わたしたちが印をおしてしまうまでは、地と海と木とをそこなってはならない」。


原理講論再臨論でも「古くから、東方の国とは韓国、日本、中国の東洋三国をいう」と記されているように、一般的な認識と同じです。
しかし、日本に関しては「日本は代々、天照大神を崇拝してきた国として、更に、全体主義国家として、再臨期に当たっており、また、以下に論述するようにその当時、韓国のキリスト教を過酷に迫害した国であった」とあり、中国に関しては「中国は共産化した国であるため」でいずれもサタン国家であると記されています。
キリスト教を迫害した国であるから、日本と中国は再臨国から除外されるべきだと結論づけています。原理講論では再臨主は血統的継承を伴わず、キリスト教徒内に再臨主が誕生し、且つ東方の国であれば「再臨条件」として充分であると主張しています。

では、韓国はキリスト教を迫害したことはなく、文教祖はキリスト教信仰の家系に生まれたでしょうか?

日本が韓国を併合(殖民地)する以前に、韓国では韓国人によるキリスト教弾圧がありました。

『1863年、第26代国王、高宗が 12才で即位すると、その父(国王の父を大院君という)が実権を握った。大院君は、フランス人宣教師が国内に潜入していることを知って彼らを逮捕、処刑すると同時に、キリスト教に大弾圧を加えた(1866年)。それ以前にも 1801年、1839年に弾圧があったが、いずれも一時的なものだったが、1866年からの大院君による弾圧は、大院君が失脚する 1873年まで続いた。フランス人が入っていたのは、1831年にローマ教皇の勅令で韓国教区を北京教区から独立させ、宣教にはパリ外国宣教会を当たらせたからである。大院君はいろいろな場所をキリスト教徒の処刑地にしたが、その中でも有名なのが切頭山で、今は教会が建っている。ここは、フランス人宣教師を処刑したことに抗議して入ってきたフランス軍艦を朝鮮が撃退したことのある場所で、もとは蚕頭山という名だった。処刑地はこの他にも、対岸の露梁、西江などがある。西江の処刑地にはカトリックの修道会イエズス会の西江大学が建てられている。』
(ソウル観光ガイドを兼ねた朝鮮・韓国歴史入門)
http://www.geocities.jp/nagatoyouichi/korean/koreanhistory4.html

『1910年の日韓併合の後、朝鮮総督府は、日本基督教会の指導者植村正久に朝鮮宣教を断られたため、日本組合基督教会の指導者海老名弾正に朝鮮宣教を命じた。日本組合基督教会は、同年10月の第26回定期総会で全会一致をもって「朝鮮人伝道」を決議し、渡瀬常吉を派遣。日本組合基督教会は朝鮮総督府より莫大な資金援助を受けて朝鮮植民地伝道を繰り広げる。渡瀬常吉は、「朝鮮併合は、日本が世界の大勢に順応した結果である。東洋の平和を永遠に保証するため、日本帝国存在の必要と同時に、朝鮮一千五百万民衆の幸福を顧念した結果である」とした。
日韓併合下では外国との接触を持つキリスト教徒が抗日運動を担うようになり、1919年に発生した三・一独立運動ではキリスト教徒が主要な役割を果たした。監理教(メソジスト)に独立万歳運動参加者が多かったと言われる。天安で抗日デモを組織して逮捕された柳寛順は梨花学堂の学生である。』
(ウィキペディア韓国のキリスト教より)

これでもわかるように、闇雲に日本はすべてのキリスト教を弾圧したのではなく、反日思想の主要メンバーがキリスト教に多かったためと思われます。

では、キリスト教に選民の偉業が移ったと主張した原理講論どおりに文教祖の家系はキリスト教信仰一家だったでしょうか?

『先生は北朝鮮にある、地方の篤実な儒教の家庭で生まれました。十歳余りの時、全家族がキリスト教に改宗しました。先生は改宗と共に深い感銘を受けました。先生は、この新しい信仰に愛着をもって、以前に誰かを愛したことより、もっとイエス様を愛しました。』
(真の御父母様の生涯路程1 第一章 真のお父様の誕生と内的準備)

み言葉にもあるように、文教祖はキリスト教の家系に誕生していません。ここでは原理講論とも、一致していません。

聖書の中の「東方の国」という表記は「黙示録7章2節-3節」だけではありません。
それについては次回に詳しく書きたいと思います。