たまにはマジメな話 | 統合失調症と発達障害、ゆこたんのブログ

統合失調症と発達障害、ゆこたんのブログ

私は統合失調症と自閉症スペクトラムと診断されています。
現在は、就労継続支援B型の作業所と生活介護に通い、周りの方々に支えてもらいながら生きています。
2022年10月から、グループホームに入居しました。

毎日の出来事や思ったことを綴っていきます。

心理が始まる前から、退院して忘れたものを取りに行ったり、診断書を書いてもらうための手続きに行ったり、恒例のトイレに行ったり、それはそれは大変だった。

そこでエネルギーを消耗してしまった。

心理に入ってからも、出るのは病棟のグチばかり。

そして涙ぐむ。

S先生はひたすら聞くことに徹していた。

途中から疲れもあったのか、フリーズしてしまった。

表情が変えられない。

受け答えも出来ない。

ヨダレも垂れてくる。

S先生に「後もう少し時間はあるけど、何か相談したいことはありますか?」と言われても、何も反応できない。

「お休みさせてもらいましょう」と言って、担がれるようにして、処置室のベッドに寝かされた。

不甲斐ない処置で、涙が出てしまった。

S先生は「しばらく寝ていなさいね」と言って、去って行ってしまった。


その後は診察だった。

K先生が「入院はどうでしたか?」と聴くので「もう絶対にあの病棟はやめて下さい。休息になんて全然なりませんでした。拘束することが休息と考えられ、職員には不甲斐ない言葉を浴びせられ、わざとやってるだの、あなたは発達障害じゃないだの、演技してるだの言われて、何かするとすぐに拘束で、先生は拘束したことで休めてると思ってるし、めちゃめちゃです」と言うと、

「悪循環でしたね。悪い方へ出てしまいましたね。でもそれだけゆこたんは難しいんです。なぜならばここは発達障害の専門病院じゃないから。でも入院したからには、万全の力を注いでゆこたんの治療に挑みたいと思う。でもそれが今までの病棟では出来たのに、今回はどうして出来なかったのかは、僕には分からない。ゆこたんが昔境界例と言われてたように、誤診する人だっているんです。でもね、僕は前々から言おうと思ってたんだけど、ゆこたんは発達障害だけど、障害で本当に出来ない部分と、本当は頑張れば出来るのに、それをこっちで手助けしてしまってる部分があるように思えてきたんだ。分かる?障害だからどうしても無理なのに、頑張れ頑張れって言ったって、それは苦しい結果としかならないよね。でも最近のゆこたんは、その境界が曖昧になってきてないかい?それで我々は、どう手助けしていいのか迷ってしまっているんだよ。でもね、これだけは言える。さっき、ものを口に入れてしまうのは障害?って聞いたよね。僕は半々だと思う。障害の部分もあるんだろうけど、ものを口に入れられると、僕が現場監督者だったら困る。もうそこで僕は診れなくなってしまうんだよ。下手すれば違う病院の内科に行って、胃カメラで検査して診てもらって下さい。ってことになっちゃう。それくらい危険なことなんだよ。これから通所施設とか行くけど、食べ物以外のものは口に入れないって事が守れないと、ゆこたんの行動領域はどんどん狭まっていくし、本当にどこにも行けなくなってしまうんだよ。難しい話をしたけど、隔離・拘束を好む医者なんて一人もいない。みんな仕方なくやってるんだよ。僕だって食べ物以外のものを口に入れられたら、安全面から、隔離・拘束するよ。入院してはいけないとは言わない。でもせっかく戻ってきたんだから、次の段階へ進んでみないかい?始めから次の入院のことを考えるのではなく、今するべきことを一緒にやっていこうよ。整理するよ。ゆこたんは何もしなくていい。頭が混乱しちゃうからね。僕らの方で、ゆこたんを観察しながら、障害で出来ない部分、障害でも出来る部分、頑張らなければいけない部分を考えていくよ」

「ねぇ、発達障害ってなに?」

「音に過敏だったり、突然の変更に弱かったり、同じことの繰り返しが好きだったり、きっとこれらは全部ゆこたんに含まれることなんだろうけど、髪の毛の色にしたって、赤毛がかった黒毛とか、金髪がかった赤毛とか、人類には色々千差万別だよね。発達障害もそう。発達障害だからこういう人って言うんじゃなくて、発達障害だけどゆこたんはこんなことは得意とかあると思うんだ」と言っていた。

その時話している時は納得できるのだけど、その言葉全部を再現しろと言われると難しい。

私にはこんなような話に聞こえた。

かなり抜けてる部分もあると思うけど。



丁度20分休んでから、起き上がれるようになったので、お弁当を食べに行った。

話し言葉も少なく、いつものテンションではなかった。

その後、栄養指導があった。

体重はみるみる減っていた。

でも基礎代謝は減っていた。

筋肉量も減っていた。

余りいい減り方ではないようだ。

単に食べてないだけという減り方。

栄養指導が始まって10分くらいたった頃、また受け答えが出来なくなってきた。

何を聞かれても、頭を素通りするのだ。

そのまま眠りの世界へ入ってしまった。

栄養指導の先生は外来へ電話をして、ヘルプを求めているようだった。

間もなく車椅子が到着し、近くにある職員食堂にいた男性職員の手を借りて、車椅子に乗り、また処置室に運ばれた。

今度は完全に寝入ってしまった。


発達障害は難しい。

色んなタイプがある。

今回入院して、やっぱり一番真剣に考えてくれてるのは、K先生だなと思った。

どうしてこんなに疲れてしまうんだろう?

彼と電話で話したい。

私からかけるから。

でもそんな力も余り残っていない。

彼も風邪を引いていて、辛そうだ。

3/9、それは久しぶりのデート。

私は本当になんお手助けが必要なのか?

何が苦手なのか?

本当は何でも出来ちゃうんじゃないか?

いや、誰かの手を借りないとやっぱり何も出来ないのではないか。

精神科で発達障害を診るのは難しい。

統合失調症とは違うから。

奇妙、きてれつ、それが私。