同じ、「日本人」として…。

　どうも！いや～先日の「アジア杯決勝」は凄かったですね～！近年はホンジュラスしか応援してなかったこの僕が、大雨の中、田ナーカ君の家までＴＶ観戦に行ってきましたよ！！それくらい、何て言うか…今回の日本代表は「応援したい！」と思える不思議な力があったんですよね～。こんな気持ちにさせてくれたのは２００６年のドイツＷ杯以来、５年ぶりくらい！

　決勝の相手オーストラリアは本当に強かった。間違いなく、今回のアジア杯で対戦した国の中で一番、強かった（とは言っても、韓国戦しか見てませんが…）。チーム全体で統率された守備は正に鉄壁で、日本がボールを持って２、３本の横パスを繋いでる数秒の間に瞬時に陣形を整え、攻撃を完全にシャットアウト。パスを出す所さえ無い…という状況に何度も追い込まれました。攻撃もシンプルだが効果的かつ迫力があり、特にロングボールからの攻めは幾度となく日本を窮地に落とし入れました。もしも、オーストラリアがチャンスを確実に決めていたなら…大差の試合になっていた可能性すらあった。

　しかし、それでも日本は勝ちました。

　ザック監督は決勝でも選手交代が的中してその采配が絶賛されていますが、僕はむしろ、選手交代などの目に見える部分よりも、大会前に準備らしい準備がほとんどできない（練習試合さえ行えない）ブッツケ本番的な状況の中で、これだけのチームを創り上げた事こそが凄いと思いました。同じ「優勝」でもトルシエの時もジーコの時も、監督就任から結構な時間が経ってて、すでにチームはある程度でき上がっていた…つまり、もっと準備期間があったと記憶しています。ましてやザックはこれまで、（クビにならない限り）年間を通じて毎日、選手に指導ができる（準備期間が豊富にある）「クラブチーム」を率いた経験しかなかったのに、限られた時間の中でしか指導できない「代表チーム」の監督に初めて就任して、一体、どうやって短期間の間に自らの戦術やカラーを浸透させたのか…非常に気になります。

　「ＧＫ」としての観点から試合の感想を述べさせていただきますと（あくまでも僕個人の感想なのでご了承下さい）、川島選手の神懸り的な活躍はもちろんの事、僕が最も印象に残ったのは延長後半７分に遠藤選手の渾身の力を込めたＦＫを何事も無かったかのように軽々と正面でキャッチしたシュウォーツァーのプレー。あれ、見た目ほど簡単じゃないですよ。普通あの状況なら一度、下に弾いてキャッチしたり、場合によってはフィスティングでＣＫに逃げるかもしれない。それを全くブレる事なく、ピタリと吸い付くようにキャッチしましたからね。直前に失点して負けてて、何としてもキャッチして１秒でも早く攻撃に繋げたいという考えもあったのかもしれません。もしファンブルしてたら日本の選手がセカンドボールに詰めてたので失点してましたね。僕はファインセーブもそうですが、こういう完成度の高い「基礎技術」にこそＧＫの真の凄みを感じます。さすが長年イングランドで活躍するシュウォーツァー。あれぞ正に、「プレミア」の…「ワールドクラス」のキャッチングです！！




　日本が歴代最多４度目のアジア杯制覇を達成した事で、アジアの中で日本サッカーの評価はさらに高まりました。同じ「日本人」として自信になるし、誇りに思います。そして「この評価を下げてはならない」という責任も、海外で戦う「日本人」として感じています。

　５日前、昨年は１回も勝つ事ができなかった因縁のGombakを相手に練習試合で「４－０」と大勝しました。チームは確実に進化を遂げていますが、まだまだ、やろうとしてる事ができてない面もたくさんあります。前半の内に４得点したのに、メンバーが変わった後半に無得点に終わってしまったのも、最初の練習試合と同じ展開。改善すべき点は多い…。

　昨年は思うように勝てず、シンガポールの中でアルビＳの価値…ひいては日本サッカーの価値を高める事がなかなかできませんでした。その事で非常に悔しい想いをしてきました。

　今年は必ず、その悔しさを「５倍返し」する…。

　明日はBalestierと練習試合。こちらも昨年、１勝もできなかった因縁の相手…。勝利するのはもちろん、Gombak戦で良かった点はもっと発揮し、できなかった点はしっかり改善して、さらなる進化を遂げなければなりません。我々の真の目標…「優勝」を達成するために！！

　日本代表に続け！！いくぞ、アルビレックス新潟シンガポール！！








※田ナーカ君、いつも素晴らしい写真をありがとう！！（「YY」は「Yoji Yamano」のイニシャルです！！ちなみに同僚の「Kentaro Yoshida」は、「KY」です！！）