江戸東京たてもの園 (東.小金井市)2013.04. | 今よりは風にまかせむ。

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爺様猫のチャマとふたり暮らし。
休日に自然や文化・歴史にふれたプチ旅に出るのが楽しみです。
緑に包まれたベンチでおにぎりを頬張る… 空を見上げる…
流れる雲を見送る… 深呼吸~~~
すべての煩わしさから解き放たれて、静かな喜びが胸に満ちてきます。

 

ゴールデンウィーク中の東京都内において

①人が少なくて静か

②広々とした自然を満喫

③心がほっこりする

そんな贅沢がぜ~んぶ叶う場所ってど~こだ?

 

 

ヤッホ~イ! 待ちに待ったGWです。

私にはまず最初に行きたい所がありました。

それは小金井市の都立小金井公園内にある

『江戸東京たてもの園』 です。

 

去年の5月、職場の友人と初めて訪ねた日は
園内を半日かけてのんびり楽しみました。

えへへ、打ち合せ帰りのサボリーマンです。
でもその時に公園内で見た立派な藤棚の花が

ほとんど終わりかけでザンネンでした。
「よーし、来年はぜったいに見よう!」 と
心の片隅に小さくメモしておいたのです。

 

一年ぶりに同じ友人を誘って訪ねる嬉しさったら。

見てください!こんなでしたよ♪

 


風薫る爽やかな五月の風を感じながら・・・ 

えっとーえっとー、まずは腹ごしらえだ!!

藤棚横のベンチに腰掛けてお花見弁当です♪

 

こ~んなにも花盛りなのにね~

写真でご覧のとおり、人がいないのです。
どうした小金井市民、勿体ないですよ~。

 

きっと今頃、○戸天神とかは黒山の人だかり。

ソース薫るスパイシーな五月の風を感じながら・・・
なーんてね、あれはあれで楽しいですけど

私はだんぜんこっちんが好きです。

 

 ◆江戸東京たてもの園◆

 江戸時代から昭和初期までの歴史的建

 造物を約7ヘクタールの総敷地面積の

 園内に移築しています。
 そして、現在も現地保存が難しくなった

 文化遺産ともいえる貴重な建築物の

 移築工事が続いています。

 

 

  ・JR中央線「武蔵小金井」駅北口からバス5分  
  ・JR中央線「東小金井」駅からバス6分

  ・西武新宿線「花小金井」駅からバス5分

 

 

園内は、センター・西・東の3つのゾーンで構成されています。

建物内は靴を脱いでお宅にあがることが多いので、
脱ぎ履きしやすい靴がいいですよ。


 

【西ゾーン】

一番奥は 「古民家」 や 「奄美の高倉」 など

昔懐かしい茅葺きの建物群、

あと 「建築家 前川國男邸」 や 「田園調布の大川邸」、
「三井八郎右衛門邸」など戦前戦後の邸宅群。

 

  繰り返しますが、この日はGWの

  初日です。

  お昼近くになるとさすがに人も

  多くなりますが、それでも静かな

  園内を散歩感覚で巡れることが

  嬉しいです。

 

  ね~♪

  

 

 
 
◆吉野家(農家)

江戸時代後期の武蔵野に建てられていた民家。



 

◆デ・ラランデ邸

明治43年頃に新宿信濃町に建っていた
ドイツの建築家ゲオルグ・デ・ラランデの邸宅。

1階はレストランになっています。
別の友人と前に来た時に
ハヤシライスとスイーツをテラス席で頂きました。

写真の右真ん中と下の内装の配色が、
当時の日本人にはない感覚だな~と。

喫茶室にあった暖炉とピアノがとても格好良い。


 

◆三井八郎右衛門邸

港区西麻布に昭和27年に建てられた
三井財閥十一家の総領家 三井八郎右衛門の邸宅。

そのままの姿で移築したのではなく、
京都・神奈川・都内などにあった三井家関連の施設から

建築部材などを集めて再構成し直したとのこと。


 

昨年来た時は

三井邸だけで2時間近くかけてしまいました。

今年も気持ち新たにワクワク度全開で楽しみます。

 

まず玄関扉の窓穴の家紋にやられ、
入ると天井の丸いルネ・ラリックの照明にやられ、

靴を脱いで上がろうとしたら框や床板の見事さにやられ、

戸板を見ては驚き、壁を見ては驚き、

家財を見ては驚きしていて、前に進めな~い!!

 

友だちは、丁寧な案内ボランティアのご婦人に
あれこれ聞いて勉強しています。 

私の方は随所に見られる鳥の意匠に惹かれ、
珍しい板目の文様見つけては「杢だ杢だ」と大喜び♪

(この頃、木材の木目柄に凝ってます)
楽しいったらありゃしない。




七宝と真鍮の釘隠し、廊下の照明も、襖の引手も、
細部に至るまで美しかったです。

 

 

でもなんで鳥ばかりモチーフにするでしょう。 
次回行った時に聞いてみよ~っと。

 

 

【センターゾーン】

園の出入り口となるビジターセンターは、
昭和15年に皇居前広場で紀元2600年記念式典のために

仮設された式殿を移設したもの。

こちらには政治家 「高橋是清邸」 や旧宇和島藩伊達家が
港区白金に建てた屋敷門 「伊達家の門」 など。

 

 ◆高橋是清邸

 明治35年の建築。

 母屋の部分の移築というけど

 それにしたって大きさに驚きます。

 

 1階には、高橋是清に関する

 資料室があり、当時の政治や

 家族のことなどがわかります。

 

 二二六事件で暗殺された部屋にも

 あがれます。

 

 

 

ちなみに、2階は 『千と千尋の神隠し』 で
千が過ごした部屋のモデルなった部屋なんだそうです。


 

 

【東ゾーン】

映画 『三丁目の夕日』 の世界がここにあります。

昔懐かしい佇まいの商家・銭湯・居酒屋・文房具屋・
旅籠・醤油店・仕立て屋など、

昭和初期の下町風情を楽しむことができます。

 

さすがにGWなので、

午後からはそれなりに子連れ客が増えてきました。

このゾーンが子供達に人気なのは、ヨーヨー、ベーゴマ、
凧揚げ、竹馬、シャボン玉などで自由に遊べるから。 
子供用金貨でお買い物ごっごも楽しそうだったな。

 

そうそう、鯉のぼりのシッポを引っ張っては
しつこくイタズラをする男の子がいて

その子ったら今時見なくなった “鼻水小僧”なの。 
顔立ちもどこか昭和的…

「私たちの子供の頃、あんな子いたよね~」 と、
しばらくの間、目で追いかけて懐かしんでました。(笑)

 

下の写真は前年、2012.05.に来て撮ったもの。

人が写ってないでしょ?

 

 

商家を覗いて、フルーツ缶とか酒瓶とかを
懐かしく見て回ったのが楽しかったな~♪

居酒屋では
「こういう飲み屋だったら

 今だって別府の路地裏に行けばあるある」
とか思ったり…。

 

一日居るのなら、東ゾーンを後にして回ると
夕刻になるつれ日差しや空気が変わっていくし、

虫や鳥の動き方や鳴き声も変わってくる

懐かしさを感じられていいかもです。

来園客もそろそろうちに帰ろうか…
と帰り足になって、そんなこんなが重なった時、
何だかここが “本物の町“ になったように

感じるから不思議です。
 

 
ここに来ると気持ちが晴れやかになるのは
きっと 「緑」 がいっぱいだから。

 
ひとつひとつの建物もそれぞれの世界観を尊重して、
草木に囲んだ配置になっています。

私は建物探訪も大好きですが、
園内北面にある広大な 「森林ゾーン」 と 「草木ゾーン」 で
野草を見ながら土の上をテクテク歩いている時が、
気持ちが一番ほっこりしてるのかも。
 
 

また来ようっと。

 

 

 

 

 

チャマ2013.04.たてもの園  ちょうだいのポーズ

 テーブルに両手をついて
 おやつちょうだい ・ ・ ・
 おやつちょうだい ・ ・ ・
 おやつちょうだい ・ ・ ・
 あとちょっとで母ちゃん落ちる
 おやつちょうだい ・ ・ ・
 おやつちょ ・ ・ ・ ・ ・ ほらね~
              By チャマ

 

いつの頃からか、こういうポーズでおやつを催促するようになりました。
テーブルに何もなくても、両手をついてじーっと私の顔を見つめて訴えてきます。