江戸っ子だってねぇ! 神田明神祭(千代田区) 2013.05. | 今よりは風にまかせむ。

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爺様猫のチャマとふたり暮らし。
休日に自然や文化・歴史にふれたプチ旅に出るのが楽しみです。
緑に包まれたベンチでおにぎりを頬張る… 空を見上げる…
流れる雲を見送る… 深呼吸~~~
すべての煩わしさから解き放たれて、静かな喜びが胸に満ちてきます。


江戸っ子だってねぇ ! 神田の祭よっ !
江戸三大祭りのひとつ神田祭が賑やかです。



2年に1度の恒例だった神田明神 『神田祭』 。
2011年の東日本大震災の影響で中止になりましたが
今年は4年ぶりに復活する運びとなりました。

ワッショイ / ワッショイ /  朝から賑やかです。

6.神田明神祭

 

   ◆神田祭
   江戸三大祭りのひとつ 神田祭(神田明神) 山王祭(日枝神社) 深川祭(富岡八幡宮)
   日本三大祭りのひとつ 神田祭(東京) 祇園祭(京都) 天神祭(大阪) 


1神田明神祭チラシ

 

3331 Arts Chiyoda
〒101-0021 東京都千代田区外神田6丁目11-14
旧練成中学校を活動拠点とし、アートギャラリー、オフィス、

カフェが入居するアートセンターを運営している 『アーツ千代田3331』。 
「新しいアートの拠点」と 「地域の人々の憩いの場」 として

社会貢献に取り組まれています。
3331は 「江戸一本締め」 の手締めのリズム。

イヨーオ、(祝おう) 
シャシャシャン(3) シャシャシャン(3) シャシャシャン(3) シャン(1)


ほらね!

2.2神田明神祭3331 今回は神田明神祭を盛り上げるべく、
 祭りに先駆けて面白い企画展を開催中。

 《アーツ千代田 3331特別企画展》
 祭礼図巻にみる江戸の粋
 「江戸っ子だってねぇ」「神田の祭よっ」

 (同時開催展示)
 木下栄三 作品展 『神田日和』



木下栄三先生は建築家 文筆家 画家 ・・・どれも本業。 
江戸検定一級は一級でも “超逸級”!
このたび作品展を開かれるとのことで

3331の前夜祭にもお誘いくださいました。

尚雀は、先生の作品や構想

取り組まれている仕事(趣味?)が大~好きで
いつだったか・・・

先生の事務所にお伺いさせていただいた日は
夢中になって話し込み(先生談8割)、

4時間弱の時間がアッという間でした。

先生のことが一番わかるブログを見つけましたので

ぜひぜひご覧ください。
『気ままに江戸♪ 散歩・味・読書の記録』 です。
建築設計の仕事もこなしながら

多方面でご活躍されていることがおわかりいただけます。
先生ほど人生を1分1秒も無駄なく謳歌されている人が

他におりましょうか!
分けて差し上げられるものなら

私の睡眠時間の半分を差し上げたい・・・
近日先生の本が出ますから

このブログでご紹介させていただきま~す。


さて、1Fのメインギャラリーには

神田明神祭にまつわる貴重な資料がたくさん展示しています。 

2神田明神祭神輿

   ◆神輿の前で獅子舞が舞いました。

 3.3神田明神祭    ◆山車人形 「熊坂」 千代田区指定有形民俗文化財


2神田明神祭ハッピ
   ◆各町内の半纏


 3.1神田明神祭3.2神田明神祭礼図巻    ◆ 『神田明神祭礼図巻』 全長49.3m ※実寸複製を展示

なんと49.3mの絵巻です。山車や行列にいろんな趣向があって
描かれている人物ひとりひとりの愉快なこと。
いくら見ても飽きないです。いや~これは面白いっ!
「大ナマズと要石」 は昔から人気の曳き物だったそうです。

   鯰と地震
   江戸庶民の間には「大鯰が暴れると地震が起こる」いう迷信がありました。
   その上に大きな「要石」を置くことで、地震を鎮めるというもの。
   要石は茨城県の鹿島神社と千葉県の香取神社にあり、
   ナマズの頭は鹿島神社、尾は香取神社が押さえているんだとか。

伊能忠敬を知りたくて

佐原の町へ行った時にお参りした香取神社、
本殿が黒塗りでとっても素晴らしいの、、、

また行ってみようかな~。
   

3.4神田明神祭    ◆神事能の資料 
   武家社会で楽しまれたのが能楽ならば、神事能は庶民の間で楽しまれていた芸能です。

4.1神田明神祭写真
   ◆昔の神田明神祭  “は組” のカッコイイ兄さんたち!そしてスゴイ賑わい!


木下栄三 作品展 『神田日和』

写真上: 何十年も前から書き留めた神田のスケッチ
写真下: 皇居いる鳥、植物、果実

・・・他にも魚や花などたくさんのスケッチ図鑑があります。
5.3木下先生 

 

下の地図は、現在の皇居東御苑と

江戸城があった位置を調べて重ねたもの。
チマチマチマチマ(なんて失礼な言い草w)と調べてあって

スゴすぎて言葉が見つからない。
これはもう実際に見ていただきたいです。
はっきり言っちゃうと

「とにかく面白いから買って見てください」 ほんとスゴイから!

5.4.木下先生地図  
 ← 江戸城本丸の拡大部分
 
 こんな感じでみっちりみっちり
 調査した江戸城の配置が
 書き込まれています。
 この地図の見どころは
 他にもいっぱいあって
 どこにどんな花が
 咲いているよ~とか
 何の木があるよ~とかも
 メモられているとこ。
 

 

私の散策バイブルです。  『皇居と江戸城の重ね絵図』

町のスケッチ5.5.木下先生 

 

神田の町にはお稲荷さんがたくさん祀っています
 

5.2.木下先生狐

 

 先生は、このお稲荷さんの
 位置を地図で結んで・・・

 狐のカタチ

 になっていることを
 発見しました!!

 まったくもぅ~ 
 ユニークな人は
 ユニークな発見を
 するものですね~。




尚雀が前に落語家さんの手拭を集めていると

話したのを覚えていてくださり
先生自作の “狐の手拭” をいただきました♪ 
あ、ちなみに先生も大の落語好き! 

ちゃんと亭号も芸名もあって落語もやるそうです。
この方ばかりは “天才” を通り越して

う・・・ん、何と表現すればいいのでしょうか。

 

 5.1木下先生手拭 
 
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ちょっと思い出話をします。
3331の企画  \江戸っ子だってねぇ/ を聞いて

懐かしい人の顔がふと浮かびました。

「あんた江戸っ子だってね 食いねぇ 食いねぇ 寿司食いねぇ」
は浪曲師 廣澤虎造の十八番 『石松三十石舟』 の中の名台詞。

廣澤虎造  20代後半、勤務先が四谷三丁目だったので
 時おり上司に連れられ、狭い裏路地を縫って歩くように
 荒木町の呑み屋街をハシゴして呑んだくれてました。
 その中の一軒、ふたりの看板娘(といっても70歳前後)が
 気風良くキリモリしている「沢」 という小さな呑み屋があって
 店主の女将さんはなんと虎造さんの娘さんでした。
 
 もともと浪曲や講談、落語が好きだったこともあり
 私は虎造さんの武勇伝が聞きたくて 聞きたくて
 上司のお小言は我慢と決めて、同伴します。

 

女将さんに恋の失敗談なんかして
「馬鹿だよぅこの子は!」 と

江戸弁でピシャリと叱られるのが嬉しかったしね。

亡くなる少し前に、歌舞伎のチケットを頂いたこともあります。
相撲が大好きで、昔から付けていたという記録ノートはボロボロで
そんな大事な宝物を見せてくれた時のあの笑顔、忘れませんよ。
虎造さんの法事の引き出物に配ったという紫の暖簾は私の宝物です。
虎造浪曲全集のビデオテープとCDは当時、半分くらい暗記してました。

3331の 「江戸っ子だってねぇ」 の台詞が久しぶりに世に出て、
女将さんの顔を久しぶりに思い出して、嬉しかったんだ~。

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