豊川稲荷 (愛知県豊川市) 2013.07. | 今よりは風にまかせむ。

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爺様猫のチャマとふたり暮らし。
休日に自然や文化・歴史にふれたプチ旅に出るのが楽しみです。
緑に包まれたベンチでおにぎりを頬張る… 空を見上げる…
流れる雲を見送る… 深呼吸~~~
すべての煩わしさから解き放たれて、静かな喜びが胸に満ちてきます。


夏休み1日目。

伊勢へ向かう途中、愛知県の豊川稲荷にお参りしました。

正直、霊狐塚へ向かう時は怖かった~。 (>_<)

 

 

★☆★ この夏のビッグイベントは お伊勢参りに決定! ★☆★

「式年遷宮の年だし、おーし行くかー」 という勢いのみで旅に出ました。

 

コースは豊川稲荷 → 伊勢神宮花火大会 → 宿泊 → 伊勢神宮(外宮・内宮)

 

最初に訪れた豊川稲荷は想像以上に広かったです。

ガイドブックによると約3万5千坪…東京ドーム2.5個分に相当と。

なんでこういつも東京ドームと比較するんでしょうね。

ま、いっけど。



  

 

  ◆豊川稲荷◆
  「稲荷」というと狐を祀った神社を想像しますが、
  こちらは曹洞宗の寺院です。

 


  正式名 宗教法人 豐川閣妙嚴寺
  本 山  福井県の永平寺
  山 号  圓福山(えんぷくざん)

 

 

 

 

お寺さんなのに稲荷だなんて神社みたいな呼び方するのは、

鎮守・豊川荼枳尼眞天(とよかわだきにしんてん)が稲束を荷って、

手に宝珠を捧げ、白狐(びゃっこ)にまたがって真言を唱えて現れたことから、

いつしか「豐川稲荷」というのが通称となったんだそうです。

(ふぅ~資料丸写し)

 

 

◆総門

総欅造り、銅板コケラ葺き。門扉は如輪杢の欅一枚板の逸品です!

ガイドのオジサンの話しが面白く、この門だけで10分は鑑賞してました。


 

触ってみると、いや、見ただけでも、

ボコボコした感じが・・・失礼ながら鳥肌立ちました(寒)


 

◆参拝案内図  反時計回りでお参りします。

 


 

何度も言いますが、ここはお寺さん。

なのに鳥居があるってやっぱり不思議です。

 

 

◆一ノ鳥居  写真では伝わらない大きさだコン!


 

 

◆法堂 納経所、祈祷受付所

 

◆本殿

二ノ鳥居もくぐったら、いよいよ本殿へ

 

本殿っていっても

屋根に“千木(ちぎ)”とか“鰹木(かつおぎ)”がないから

やっぱりここはお寺さんで間違いないようです。 

じゃさ、本殿でなく本堂って言わない?
私は茨城の友人にお寺の娘がいるので、

少~しだけそういう知識があります。

ここのお寺さんは神仏分離政策の時、どうしたんだろう、

と 「???」がいっぱいになりました。

   ※千木・鰹木とは屋根の上にある×バッテンと横棒の木材のこと

 

柏手は打たずに合唱してください 

 

わかんないことばかりだけど

ガイドさんの言われたとおりにやりました。

 




 写真の赤い提灯、小さいように見えますが

 2つ上の写真に写る人の大きさと比べてみて!

 浅草寺の比じゃないことがわかります。

 

 さてと、お参りしたら次は霊狐塚へ。

 

 とその前に

 本堂の右手奥の扉にこんなスゴイ彫刻見っけ!

 

 

 

 

霊狐塚へはこの路なんだよね…

曇ってるし、湿っぽいし、静かだし、無風だし…

 

何だかとっても怖かった。

 

↓ 写真上は本殿を振り返って撮った一枚。 

   写真下はこれから向かう路を撮った一枚。

 

だいぶためらってた気持ちが伝わるでしょうか?




  大漁旗(…とはいわない)の合間合間に

  いろんな顔とポーズの白狐様が

  左右に鎮座し道案内してます。


  あの奥を曲がると、まだ先があって  
  けっこう長い道のりです。


 








 

 

◆大黒堂

万燈堂、弘法堂の先、塚の手前に大黒堂があります。

石像に触れて摩すると福徳を授かるそうで、

コインで削った痛々しい跡がありました。

先代(?)は面影ないくらい削られてしまっていて、

お堂の中でひっそりと休憩してましたよ。


 

さあ、いよいよ霊狐塚へ

 

あ~ん、ますます路は湿っぽく暗くなっていきます。

真昼間だとは思えない。。。 怖いなもう。。。

 

ええ~いままよ、もう破れかぶれで行ってくるぞ~!

 
 

 

圧巻!!! 1000体以上らしいです。

グズグズしてたら団体さんがサーッと引いて、誰もいなくなりました。

 

いかーん、退散っ!

 

                                

 

 あ~怖かった怖かった。

 誰かいないかなぁ~と出てきたところに

 ひっそりと奥の院がありました。

 

 そして人影はほとんどなし。

 

 

 ここから先は、老夫婦にさりげなくついて行く

 ことにしました。

 

  

 

 ◆奥の院

 文化11年建立。

 もと本殿の拝殿であったのを、昭和5年の改築に

 際して奥の院拝殿とした、そうです。

 

 


 

 

◆景雲門

安政5年創建。

もとは奥の院拝殿であったが昭和5年に移転。

彫刻は諏訪和四郎の作、だそうです。

 

ここの彫刻がまたスンゴイものだったんですが、

無情にも老夫婦はさっさと行っちゃうので、

ゆっくり見る間がなく慌てて写真を撮りました。


 

門をくぐり、さぁ明るい世界へ!

 

立願所の前に蓮を活けた鉢が並べてあり

赤と白の蓮の花が咲き始めていました。

 

   泥の中に根を張りながら

   泥にまみれることなく

   美しい花を咲かせる蓮の花

 

あぁ~我もかくありたや・・・。

 

◆書院と立願所
 

 

 

       昭和天皇が闘病中(ご崩御の前年)に詠まれた句

 

 

      夏たけて

      堀のはちすの花見つつ

      仏の教え憶う朝かな

 

 

          やがてこの世を去れば、再び極楽浄土に生まれさせていただく。

          そこにもこのような美しい花が咲いていることでしょう。

 

 

◆御守殿と鐘堂

 

2時間弱ほど滞在したかな。

豊川稲荷初参りはとても怖かったけど

建築物が素晴らしくていい思い出ができました。

 

 

 

      〈神社豆知識〉
      日本三大稲荷は諸説があります。
      ・豊川稲荷神社、伏見稲荷神社、祐徳稲荷神社
      ・笠間稲荷神社、伏見稲荷神社、祐徳稲荷神社
      ・竹駒稲荷神社、伏見稲荷神社、笠間稲荷神社…など
      総本宮の伏見稲荷大社が「地域によって“三大”は異なる」
      としているから、別にいいみたい。

 

 

お楽しみのランチは表参道にある 「竹の和」 へ。


 

「豊川名物 ヤマサのちくわ」 の直営店です。

焼きたての竹輪付き “稲荷釜飯セット” をいただきました。

 

その一 稲荷釜飯をそのままいただく。

その二 秘伝の焼き味噌を入れ、お茶漬けにしていただく。

 

う、う、うんみゃあ~~~!
 

 

 

 



チャマ2013.07.豊川   無 題
 
  こっちだって うんみゃ~~~
  
  だぜ
              By チャマ