我輩は雄である       cerieta


ナンパ師の主人公、秋葉源蔵が徐々に人の道を理解し、進化して行く過程で、夢の中でプラトンに出会う。プラトニック・ラブとイデアの奥義を授かり。。。。。〈プライバシーを考えて、源蔵のphotoがメイン〉



ナオミは、父親の仕事の関係でオーストラリアに2年暮らすことになり、遠距離恋愛になってしまった。離れていても時間を決めてお互いを思いながら愛のポーズをすることにしたのである。
 何回かトライしていると、眠りの浅い意識のある状態からいつものように二人は深いイデアのエク◯タシーまで進んだ。遠くはなれても愛しい思いはイデアに通信が出来るようになってきたようだ。異体同心 プラトンの理論は遠距離恋愛に役に立ったと思う。
 ある日、二人で交わしたレポートが偶然に父親に見つかり大変なことになっているとメールが来たので、急ブレーキがかかったようにこの愛は終わったようだった。肉体関係のない精神的な関係で、プラトンの理論の初期の段階で終ってしまい、ナオミとは毎月8日の24時にイデア通信をすることにして最後のメールが終った。父親の気持ちがよくわかる。一人娘が怪しい男と変なことをしているのは許しがたいことだと思う。

 一年後にナオミから連絡が入り、我輩の誕生日に初めて食事を奢ってくれることになった。元気のいい頃のJAL(我輩はJALの仕事でヘアーメークをしていた)でナオミはマイレージを貯めて遊ぶ最近の娘だったのである。お台場のJALホテルのディナー(マイレージで)でゆっくり食事、ナオミはいつも運転してくれるから我輩は安心してアルコールを飲める。積もる話も沢山あり、見つめ合いながら時間が過ぎた。
「源蔵、私たちこんなにも気が合うなんて幸せですね、今度こそ約束の日食を一緒に観にいきたいな」いつも忙しいから我輩は日食体験旅行を断っていたのだ。考えてみると二人とも旅行好きで話が盛り上がり、食事に誘ったのが始まりのような気がしてきた。我輩たちは小旅行を約束して席をたち、フロントに預けたコートを受けとるとき、ウエーターにご主人様どうぞといわれ戸惑いながらもナオミが嬉しそうに微笑んだ。
 いつものコースで自由の女神の台座の付近を歩き、愛のポーズをしてみると、愛しさに身体は震え心臓の鼓動が大きくはっきり聞こえる。手を◯◯◯あて、かたちのいい◯◯◯◯◯◯◯◯◯いてくる。ナオミと我輩は自由の女神のパワーで空間に浮かんでいるようなエク◯タシーを感じていた。周りに人がいなくてよかったと思い、我輩とナオミは次の段階を感じながら空間エク◯タシーを味わい、変わらぬ愛を確かめ合った。
 駐車場に着くとナオミの車(旧型アウディ)に鍵が付けっぱなし状態であった。よっぽど最初から緊張していたのかがわかり、可愛いなと思いキスをして時間の経つのも忘れ、気がつくと明るくなっていた。

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ナオミがオーストラリアに帰る前に、ローソクでピラミッドのキャンドルを一緒に作ろうと提案をしたのである。東急ハンズで粒状のロウや7色のロウを大量に買って来た。言い出したのは我輩で、いざ作業に入るとナオミがガス台の前で自分の仕事のように手際よくこなしていく。我輩はその姿をデジカメとビデオで撮影をしていたのである。
その後ろ姿を見て一句(秋波の豆煎る姿あずましい)秋波はしゅうはと読むが、我輩は流し目と読む。あずましいは津軽の方言(きもちがいい、満足)きもちがいいは、お風呂上がりがきもちいいとかいう意味で、ナオミの献身的な姿を見て、抱きしめたいぐらいに愛おしく思った。男は古からこういう仕草や動きに満足して幸せを感じる。ナオミに感謝しないといけないと思ったのであった。 

(キャンドル製作中)
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(我輩は、後ろ姿を見ているだけである)
 
 ピラミッド(ロウ)を冷やしてから段ボールの型を剥がすが、そんないい役を我輩は無意識にしていたのである。ビデオ再生で気が付いたが、ナオミは無邪気に剥がすのを手伝ってくれていた。
いよいよ火をつけることになり、二人で見つめ合いながらゆっくりとローソクに火が灯された。暗闇が七色のピラミッドの光で、ナオミが美しくゆれている。二人で作り上げた子供のような存在になっていた。
 ピラミッドを中心に瞑想をしてみると、すごい勢いでプラーナが上昇して、宇宙空間に浮いてた。二人の意識体は、とろけ合いながら銀河のように回転しているように感じていたのである。ナオミは永遠にこの状態を望んでいたが、いつのまにかピラミッドのある現実に戻り、いつもより長い時間宇宙に浮いていたような気がする。改めてピラミッドのパワーを認めることになった。





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(ピラミッドの作品集)
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(イメージ写真)

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(イメージ写真) (花火使用可)



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(ピラミッドが更に増えた/イメージ写真)


数日してナオミはオーストラリアへ帰り、それから数年が過ぎた。
 ナオミが結婚したことを友達を通して分かり、遠距離恋愛の厳しさを味わった。大好きなナオミを失って辛いが、ほっとしたような、でも失ったものが大きいと思った。愛しさでエ◯スのパワーが増していた。

数年後、ナオミが子供を連れて我輩の事務所(アトリエ)に遊びにきたのである。突然の秋波攻撃とハグで、心臓の音が身体から聞こえるような高鳴りが我輩を襲った。二人の心臓の高鳴りは、干渉しながらも回転木馬のように回っているようだ。気持ちがいい空気に包まれてこの時間を楽しんだのである。肉体関係がないからこそ二人の愛は永遠に続く、長い期間だったが、お互い毎月8日はイデアの日と決め、エク◯タシーを守り通せたことに感謝し、素敵な関係になったことを喜び合った。ご主人には悪いと思うが、さらに遠隔イデアを続けることを誓い合い、久しぶりの愛のポーズをした。


我輩は雄である (30) 田沢湖&チルビル
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つづく。。。




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