まつやまひろしの“抜けないトンネル”第64回 | ゲーム制作会社 サイバーコネクトツー 松山洋の「絶望禁止」ブログ

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電撃「マ)王2011年03月号コラムより


▼これまでの「抜けないトンネル」コラムアーカイブ
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■第64回“あなたの正義を問う。”


新年早々、病気しました。(※2011年当時)
ホントに“新年早々”ナンなのですが。
イキナリ景気の悪い話で申し訳ないです。

私自身、40年間生きてきて幼少時から現在に至るまで、
病気らしい病気もしたことが無ければ、
骨折の経験などもなく、盲腸も経験なく。

なので全くと言っていいほど病院に行ったことがありませんでした。
健康診断で引っかかったこともないです。

全身・健康。

そんな私ですが、2011年1月1日早々からリンパ腺が腫れ、
40度を超える高熱にうなされました。

生まれて初めての経験です。
初めてなので、どうすればいいのかもわからない。

ただただ、苦しかったので、(正月なので)救急センターに行って
治療を受けよう、としたワケです。

恐らくはただの風邪でない、ということは実感としてありましたので。
ただの風邪ならきっと寝てれば治る、くらいの考えでいたと思うのですが、
リンパ腺が腫れてる以上、たぶん普通じゃない。

『JIN -仁-』を読んだ知識から、“あれだけ苦労して生み出した抗生物質というのは、
それがないと解消できない病気があったからだ”
という発想。

ただ、寝て治るのを待つよりも、
医学に頼った方が完治が早い、と考えたのです。

しかし。救急センターに到着してみると、
診察待ちの患者さんの多いこと多いこと。
何十人という患者が診察を待ってました。

私が診察を受けることができたのは、3時間後でした。
高熱のため、頭はボーっとしていながらも
“知らなかった。世の中にはこんなにも病気をする人が
たくさんいるんだ”
なんて他人事のように感じていました。

結局、お医者さんいわく、私の病気原因は“わからない”でした。
最終的に1週間で3件の病院に合計6回通うことになったのですが、
どこでも答えは一緒でした。

病気の原因がわからなければ対処も対策も立てようがない。
“そうか、病気ってこんなにも理不尽なものだったなあ”なんて、
改めて考えることにもなりました。

自分が今まで知らなかった世界が、踏み込むことで見えてくる。
そうして新しい発見もあるなんてポジティブに考えることもできますが、
まあ、“病気はしない”に越したことはないですね。

新年早々、私自身が病気したおかげでたくさんの方々に
迷惑をかけたことも事実。

今年は、いきなり“取り返すための闘いからスタート”となってしまいましたが。
これくらいで丁度いい。

これからの仕事で卍解、もとい挽回していきますので、
本年もどうぞよろしくお願いします。

(余談ですが。ドラマや漫画で見るような病院って現実には存在しないですよね?
最新設備があって対応が早くって情熱的な医師、みたいな。
『ゴッドハンド輝』や『医龍』のような。
いや、これも私が知らないだけなのかもなあ。)

【ひろしの今月の逸品】

『相棒-劇場版Ⅱ-』を観ました。
公開後の観客動員数も上々で大ヒットしている本作ですが。
(※2011年当時)

お見事。

このシリーズはドラマも前作の劇場版
『相棒-劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン』も
良作だったのですが、今回の『-劇場版Ⅱ-』は特に別格。

全体的な構成は相変わらず、よくできてるのですが、
それ以上にお見事なのが“脚本”。

“刑事モノ”には様々な要素があって、アクションだったり、
爆破だったり、ラブロマンスや、キャストや、
色んなところに惹かれる部分が多いと思うのですが。

本作の魅力を一言でいうと、私は“脚本”だった感じています。
こんなにも筋が通っていて、時間の経過とともに
少しずつリンクがほどけて繋がって……そしてキチンと帰結する。

上映後にそのまま拍手しそうになりました。
(あくまで松山個人の感想ですよ。念のため。)

およそ2時間の枠の中で最大限の効果を生み出すしかけを隙間なく、
織り込んである“映画脚本のお手本”のような作品だと思います。

まだ、見てない方のために内容に触れずに紹介するのは
このへんが限界かな?

良かったらぜひご覧あれ!

電撃「マ)王2011年03月号コラムより


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