覚え書き(その2) | かっとび!

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愛車Fiat500と音楽・映画の旅

この教会の扉を開けると、まず爽やかな信徒達の笑顔に迎えられます。
米国学生のキャンパスクルセードが先駆けというだけあって、
教会の中には英語が飛び交い、外国人の姿も見られて、
インターナショナルな雰囲気が好きな人には、憧れの空間かもかも。
私も教会は初めての経験だったので、何から何まで珍しかったのを覚えてます。

ですが…

ちょっと気になることが…

それは笑顔でした。 ニコニコニコニコニコニコ
自然と笑顔が溢れ出るのはいいんですが、
どーもわざとらしいって感じてしまって…
へーんな違和感を感じたまま、牧師さんの説教が始まりました。

そしてさらにどん引き叫び

アメリカ人が辿々しい日本語を駆使しながら、アメリカンジョークを一つ二つ…
アメリカンジョークは日本語にすると笑えないものが多く(時と場合によりますが)、
特に関西出身の自分は心の中で「それじゃ笑えないでしょ」とつぶやいていたのです。

しか~し(((゜д゜;)))

ナント
ドッカン、ドッカン、ウケてるんです。 (  ゚ ▽ ゚ ;)
皆さん、お腹抱えて笑っています。
東京へは出てきたばかりだった自分は、
「東京ではこの程度でウケるんだ へえ~不思議」と
思ったのですが、このカラクリは後々判明することになります。


話は飛びますが、最近のMixi記事で、
女性誌"MORE"が男性に対して行ったアンケートの結果が掲載されていました。(MORE - 01月31日)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=68&id=1094914

【引用】
"まず「オトコが聞きたいこと」という質問で一番多かったのは「自分の評価・感想」で、80%の男性が「聞きたい」と回答。「女子の恋バナ」(70%)、「女子が夢中になっていること」(65%)を上回り、「男子は基本、『オレトーク』が大好き」ということが判明した。一方「聞きたくないこと」の上位には「その日1日の報告」(95%)、「仕事のグチや悪口」(80%)、「ワイドショーの話」(70%)がランクインした。 "

男性の5人に4人は、自分のことを評価してほしい、
褒めて欲しいと願っていることになります。

裏を返せば、つまり、男性の80%は、褒められる誘惑に弱いということ。
(日本では今、子供があまり褒めらないで育つことが問題視されてますが…)

それと、前の話がどう繋がるの

一見、関係ないようですが、実は大いに関係あるのです。

実はクリスチャンになって、先の大ウケのカラクリが分かったのですが、
この教会では「笑顔で与えるように」と教えられていたのです。
実は、教会で「笑顔で客人をもてなしましょう」と教えられることは珍しくありません。
ぶすっとした顔で迎えられるよりは、笑顔で迎えられた方が
気持ちいいに決まってますからね。

この教会ではさらにその考えを推し進め、
「笑顔=与える」という独特の解釈をしていたのです。
聖書で「与えなさい」と書かれていることは「笑顔でいること」と直結していたのです。
つまりいつも笑顔を絶やさない人は「与える人」ということになります。

さらに、壇上で話す人(説教者)を励ますために、
言葉にいちいちうなずいたり、「アーメン」と唱えたり、
説教を聞いた感想を説教者に伝えようと教えられていました。

自分が最初に感じた違和感は、実にこれでした。
まず笑顔…どっかで作ってる感じ。
あるいは教会の中に入るとスイッチが入って皆が笑顔になる感覚がこれでした。
次にジョークや説教の内容に対するリアクション。
やっぱし無理矢理笑ってんじゃん
だよな~、どう考えても面白くなかったもん。
でも、信徒達は壇上の人を励ますために、
わざとらしくても、大げさに笑ったり、うなずいたりしていたのです。
確かに、誰も笑顔自体を悪く言う人はいないし、
人の言うことに対して、ちゃんとリアクションすることも礼儀といえば礼儀です。

これがどうして、組織の崩壊やら家族の崩壊につながるのか。
(もちろん、これだけが原因ではないでしょう。
しかし、重大な一面…気づきにくい一面であることは確かです)

実際にこの組織(この教会)の中で何が起こったのか、
順を追って説明していきましょう。

(続く)