●BMW CONCEPT 6 SERIES COUPE
コンセプトカーを名乗ってはいますが、実質的に次期6シリーズ・クーペのプレビューで、内外装ともほとんどこのままで発売されるはず。
クリス・バングルが推進したラディカルなスタイリング路線を継承しながらも、軽やかさよりも重厚さを前面に出したスタイリングがエイドリアン・V・ホーイドンク(デザイン・ディレクター)の路線。バングル時代で新鮮なスタイリングを印象づけ、注目を集めることに成功したので、現在はそれを強化しつつ、プレミアム・ブランドとしての存在感を確かなものにする段階なのです。
この6シリーズクーペでも、フェンダー上面は前輪ホイールアーチからリアランプまでを変化の少ないスムーズな面で繋ぎ、伸びやかさを強調。いっぽう彫りの深いキャラクターラインより下では、スマートでありながらも力強さを演出し、タイヤの踏ん張り感を強調する面構成になっています。高級クーペとしての流麗さとBMWらしい「走り」を追求した感覚の両立を目指した、ということが理解できるスタイリングです。
スペック等は未公表ですが、若干のデザイン資料と、プロトタイプの制作風景が公開されています。
以下は実車の画像です。
ドイツ勢、次回はスマートです。
(文:古庄速人、写真:古庄速人/BMW)