胃がん(再発、ステージ4)が進行して吐き気がでても、吐き気をとることはできます。 | 加藤隆佑 ameba blog

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● 胃がん(再発、ステージ4)が進行して吐き気がでても、吐き気をとることはできます。

こんにちは。加藤隆佑です。

あなたが、胃がん(再発、ステージ4)が進行して、原因がはっきりしない吐き気に悩まされることがあります。そうであっても、吐き気をとって、食事を再びとることは、できるようになります。

漢方をたすと、吐き気を、より楽にできます。

また、ツボに鍼(はり)もよいですね。

先日も、胃がんが進んだ方で、原因のはっきりしない吐き気に、悩まされている方がいらっしゃいました。

その方には、足のツボに、ツボ注射(ツボに少量の生理食塩水を注入)を受けていただきました。翌日以下のようにおっしゃっていました。

これまでの中で、この注射が、一番効いたよ。

食事も、これまで、ほとんど食べられなかったのが、3割食べられるようになりました。

症状をとる上では、ツボ注射は、とても有効なのです。

効果は、てきめんです。

弱点は、注射のときに、いたいことです。どうしても、痛みががまんできないときは、表面麻酔の効果のあるシール(ペンレス)をはってから、行えばよいでしょう。

専門的な話になりますが、ペンレスは一枚、約200円です。3センチ×5センチです。そして、ツボ注射のときには、1センチ×1センチの大きさに切ったペンレスを、貼れば、よいことになります。

1枚のペンレスから、15個の針を刺す場所への局所麻酔ができることになります。つまり、コストパフォーマンス的にも、問題はない方法になるでしょう。

ツボ注射は、緩和ケア領域では、有効なので、もっと広がるとよいですね。

モルヒネの減量もできるのです。

最後に、医療従事者の方へのメッセージです。

ツボ注射はとても効果があり、簡単で、副作用はありませんし、お金もかかりません。しかし、ツボのことが分からない方は、とっつきにくでしょう。

従って、一番はじめは、分かりやすいツボ2つだけ覚えて、そのツボに対応する症状のときにのみ、ツボ注射をされるとよいです。

吐き気のときは、太白(第一中足骨遠位骨頭の後方、骨のすぐ下)と公孫(第一中足骨遠位骨頭の近位端付近)です。

そして、そのツボに慣れ親しんだら、同じく、別の分かりやすいツボ2つだけ覚えて、そのツボに対応する症状に、やっていきます。

そうすると、少しずつなれてくることでしょう。さらに、通常の鍼灸よりも、効果は高いです。そして、簡単なのです。

教科書は、こちらです。


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