農地転用の「許可事務」・・・・・1割以上は、『不適正!?』
農地転用許可事務の不適正事案も、中心市街地衰退の要因の1つかも、、、!?
*地方都市の現況イメージ図(本ブログ管理者作成)
*気になった新聞記事
農地転用 許可事務12%に問題
農水省 都道府県に適正化要望 (河北新報2008.11.5朝刊16版、3面)
↓
農林水産省は2008年11月4日、
地方自治体が2007年に行った農地転用許可事務について、
国との事前協議を必要としない2ha以下の農地転用のうち、
約1.5%(1350件)を抽出調査したところ、
12.1%に当たる164件で、
基準に合致しないのに転用を許可するなど、
自治体の判断に問題があったと発表した。
2008年11月中に、適正化を求め各都道府県に通知する。
**
田んぼのド真ん中に位置する、イオンの「マックスバリュ 金成」の周辺・・・・・・
*宮城県栗原市・・・・・ヤフーの地図検索より引用、、、
*
なお、例示商業施設は、本記事とは一切関係がありません。。。。。。。
「不適正?」農地転用許可事案(例)
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①周辺で20ha以上の集団耕作が可能な場所での農地転用許可
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②市街地(末端)から300m以上離れた場所での農地転用許可
:
③500m以内に公共施設が無い場所での農地転用許可
*但し、③の場合は「レジャー施設」へ転用不可
*
上掲空中写真(イオンの「マックスバリュ 金成」)の場合、
↓
金成町役場(現・栗原市役所金成庁舎)、くりはら田園鉄道沢辺駅(現在廃線)から
500m以内の「微妙な?」位置にある為に、③の要件をクリア。。。。。
+
北部市街地(金成集落南端)からの距離も、
300m以内と言えないことも無い・・・・「微妙な?」位置にある為に、②もクリア??
↑
本ブログ「郊外大型商業施設ファイル」より、、
■過去記事(イオンスーパーセンター鈎取・・・・・仙台市太白区) 参照
本ブログ管理者(個人的な)感想、、、
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国の「地方分権改革推進委員会」によると、
2haを超す農地転用の地方への権限委譲を勧告しているそうだが。。。。。
転用事務(権限)を「悪用」するのならば、
地方自治体(とくに市町村)への委譲なんて、
絶対に止めてほしい(大反対!★)。
(ちなみに、農水省は「農地確保は国の責務」と、地方への権限委譲に反発!)
*
この件に関して(だけ)言えば、本ブログ管理者も、珍しく(?)
国(農水「族」・農水官僚など)の意見に共感し、賛同するのであった。。。。。(笑)
本ブログ過去記事掲載図表より(クリックすると、もう少し見易くなるかも・・・)、、、、
農地転用「悪用?」の背景
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①都心の交通渋滞を緩和する為に、郊外の道路を沿道区画整理事業で造った為、
その換地処分で大型店に売ったり、貸したりする地主が多かった。
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②折からのバブル崩壊で地価が下落
↓
区画整理の手法で道路用地を捻出する「沿道区画整理事業」では、
地価と減歩率・保留地は計算上連動し、
その保留地が売れずに残ると事業は完結しない。。。
(なので・・・・)
この事業に参画した地権者は、一定の利益を得ない限り
固定資産税・都市計画税が増えるだけである・・・・・・・・・・
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唯一買ってくれそうな大型商業資本を規制すれば事業を足元から崩される恐れ。。
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③隣接自治体の郊外に出店予定の大型店が脅威
(隣町に大型店が出れば、ウチの町は負ける?????)
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*本ブログ管理者【注】
事実、仙台市郊外(宮城県名取市)のイオンモールには、
「商業まちづくり条例」を先行させた福島県からの客が流入している。。
(日本経済新聞2008.5.10朝刊1面)
:
④減反/米価の暴落・・・農家の経営不振
1995年の食糧管理制度廃止
(=価格設定における市場原理主義導入)後における米価暴落
↓
コメ作りは赤字
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本ブログ内先行関連記事
↓
■NOTE/宗田好史著「中心市街地の創造力」(18・郊外区画整理と大型店)
■再び「駅前中心」のまちづくりは可能か??(本ブログにて展開中の架空都市)
■愛知県は、秋田県の2倍稼げる???(苦しい東北地方の農家の経営環境)
参照
↑
本ブログ「郊外大型商業施設ファイル」より、、
■過去記事(イオンモール名取エアリ・・・・・宮城県名取市)
参照
↑
本ブログ「郊外大型商業施設ファイル」より、、
■過去記事(マックスバリュ蒲原・・・・・静岡市清水区) 参照