役員8名のインタビューを、リレー形式で展開しているこの企画。
本日は、取締役副社長 メディア事業管轄 日高へのインタビューをご紹介します!
2011年を振り返ってどんな1年でしたか。
新たなビジネスやサービスが次々と生まれるインターネット業界の中でも、
ソーシャルゲームが最も成長した1年だったと認識しています。
当社もSAPとしてソーシャルゲームの開発・運営を行っています。
2011年当社のSAP事業は一定の利用規模に成長できたものの、
売上高が横ばいで序盤は苦しみましたが、Cygamesを設立し、「神撃のバハムート」というヒットタイトルを
出せたことによりSAP事業全体の方向性が明確になり、事業全体が成長した1年でした。
SAPとは・・・
Social Application Providerソーシャル・アプリケーション・プロバイダーの略称。
当社がゲームメーカーとなり、Mobage、GREE、mixi、Facebook、AppStoreなどの
プラットフォームへゲームコンテンツを提供するのがSAP事業です。
苦しんでいた理由は。
当たり前ですが、ヒット作が出ないと苦しいですね。
ソーシャルゲーム市場全体で、月商10億円稼ぐタイトルもあれば、
1千万しか稼がないタイトルもあるので、大ヒットタイトルを作らないと勝ち残っていけない。
この業界は流れが早く、各社どんどん新たなゲームを投入しています。
大ヒットタイトルでさえ、いつかユーザーに飽きがくるので、日々の改善のスピード、
運用が重要になってくると改めて実感しています。
2012年はどんな年にしたいですか。
SAPでNo.1を目指す!
まだまだ成長が見込まれるソーシャルゲーム市場は変化が激しく、
実際どんな変化が起こるか予想するのは困難。
そんな中、サイバーエージェントグループは、柔軟性、スピードを特長とし、
また同時に人材、採用、育成に力を入れ組織力もあります。
その両方を兼ね備えた会社は業界でも少なく、それこそが当社の強みと感じています。
その強みを使って、今後どんな市場環境の変化があってもNo.1が目指せるよう、
頑張っていきたいです。
市場の変化で独自に予測されていることは?
やはりスマートフォンの普及が大きく市場を変えています。
これまでフィーチャーフォンユーザーに対してゲームなどを提供していたSAPは、
スマートフォンの出現により、厳しい市場環境に突入すると予想されていました。
しかし、各プラットフォームがいちはやくスマートフォン対応し、
当社のSAP事業もフィーチャーフォン向けサービスを
スマートフォンのブラウザサービスへと スピーディーに変換することで、
フィーチャーフォンの落ち込みをカバーすることができました。
スマートフォン上でのソーシャルゲームはまだ始まったばかり。
今後ブラウザ、ネイティブアプリ、どちらが主流になるのか、
また新しいものがどの程度出てくるか誰もが予想できていません。
ただ、何が起きてもスピーディーに対応できるよう、
組織体制を柔軟にし、アンテナを張っていくつもりです。
これだけの開発組織を保有しているSAPはほかにはなく、
だからこそもっとできることがあるはず。
これをいい成長の機会ととらえて来年も頑張りたいです。
日高は私生活もとても充実した1年だったよう。
今年生まれた子供のことを聞くと顔がほころび、
家族も会社も同じで大きくなるとよりいっそうやる気が出てくるもんだよ、
と父親の一面も覗かせました。
次回の更新は専務取締役COO西條のインタビューをお送りします。
ご期待ください。