ドラクエ5冒険日記(29) | カインの冒険日記

カインの冒険日記

ページをめくれば、そこには物語がある。

      読むドラゴンクエストの世界へようこそ。

マグマの杖。
カインは、朽ち果てた塔で、
そんな物を手に入れた。
しかし、カインには、
この杖がどういう力を持っているのか、よくわからなかった。
だから、カインが、マグマの杖で岩山を切り開き、
トロッコの洞窟に潜り込めたのは、偶然だった。

あるとき、カインは天空の城について思いを巡らせていた。
天空の城とは何なのか。
天空の血とは何なのか。
天空の勇者とはどういうことなのか。

父さんが残した熱い想い
母さんがくれたあのまなざし

マーサのまなざしを覚えていないカインだったが、
天空の城について考えていると、
そんなフレーズが頭をよぎった。

天空の城のことを考えていて、
ふとカインが思い出したのは、
エルヘブンの近くの湖に沈んだ城のこと。
ただの思いつきでしかなかったが、
もし、天空の城と湖の城が同一だったら。
そう考えると、カインは居ても立ってもいられずに、
城が沈む湖の畔を目指す。

湖の城を前に、カインはマグマの杖で城を指す。
あの城がもしも・・・。
次いで、カインはその杖で天空を指す。
あそこから落ちたとすると・・・。
そんなことを考えているカイン。
マグマの杖の力など知らずにとった行動だった。

天にかざされたマグマの杖は、
目の前の岩山を噴火させ、道を開いた。
カインは、最後まで、
それがマグマの杖の効果だと気付かなかった。
ただ、突如として入り口を露わにする洞窟に、
足を踏み入れるだけだった。
もちろん、湖の城に通じるものだと信じて。


洞窟の中には、プサンという自称天空人がいた。
彼は、かれこれ20年間も、
回り続けるトロッコにうっかり乗ってしまっていたと言う。
20年の呪縛から解き放されたプサンは、
カインと同行して湖の城を目指すのだった。

プサンの話を聞いていると、
カインの思いつきは、間違っていなかったようであった。
天空の城は、空に浮かぶ力を失い、
湖に沈んでしまった。
プサンはそう語った。
そして、なぜ天空の城は力を失ったのか。
それは、城を支えるゴールドオーブが失われたからだと、
プサンは語った。
プサンは、念力を込め、
ゴールドオーブの辿った道筋を追った。
プサンの思念はカインたちにも届いていた。

プサンがトロッコで回り始めてから程なく、
ゴールドオーブは天空城から転がり落ちる。
天空の宝玉は、レヌール城へと落ち、
そして、20年前のカインとビアンカがそれを持ち帰った。
宝玉は、パパスの死と同時に、ゲマに破壊されていた。

そこまで見て、カインは気分が悪くなった。
また、パパスの死を見せつけられるのは、
いい気分はしなかった。

プサンも同じくいい気分ではないようだった。
ゴールドオーブは、
すでに破壊されていたと知ってしまったわけで。
しかし、プサンはすぐに解決策を提案した。
「ゴールドオーブはもともと妖精の女王が作ったもの。もう一度作ってもらえるように打診してもらえませんか。」と。

そう言えば、幼少の頃、
妖精の村のポワンに、
大人になって何か困ったことがあれば力になってくれる、
と言われたことがあったのをカインは思い出していた。
サンタローズから通じていた妖精界への道は、
すでに閉ざされていたが、
サラボナの近くに、
妖精界と通ずる森があると聞いたことがある。

カイン一同は、
プサンの頼みを聞き、天空城を再び浮上させるべく、
ゴールドオーブを求めて、妖精の村を探すのだった。


カイン:レベル28、プレイ時間19時間8分
パーティー:カイン、カミュ、クレア、サンチョ、ピエール、ゲレゲレ、ベホマン、ゴレムス





にほんブログ村 ゲームブログ ドラクエシリーズへ
にほんブログ村