ドラクエ4冒険日記(21) | カインの冒険日記

カインの冒険日記

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アリーナ一味を仲間に引き入れたカイン。
進路を西に向け、キングレオ城を目指すのだった。

マーニャとミネアには、キングレオ城に苦い思い出があった。
それは、仇のバルザックを討ち漏らし、
大切な仲間のオーリンを失ったこと。

そんな話を聞いたカインは、
キングレオ城にマーニャとミネアを連れて行っていいのかどうか、
迷っていた。
仇討ちを成功させてあげたいけど、
トラウマになっていないだろうか、
そんなことを考えるのだった。

もっとも、そんなことを気にするまでもなく、
マーニャは復讐に目を血走らせていたし、
ミネアも熱い思いをもっているのは、
カインにも十分伝わってきた。

カインは、姉妹の決意を受け止め、
それにアリーナを加えて、西の大陸を目指す。
いや、カインがハーレムを狙ったとか、
そういうことを考えたわけじゃなくて、
マーニャとミネアの心意気に押されて、
たまたま、そういう若い男女のパーティーになったわけだったが。
マーニャは、他の女性とパーティーを組むことを喜んだし、
むさくないパーティーになったのも、喜んだ。
もちろん、それはアリーナも同様だった。
一人旅じゃないけど、
同年代の同性と冒険できるのは、それはそれで楽しく思っていた。


さて、そうこうしているうちにハバリアへ着いた。
ここは、キングレオ城から、すぐ近くの港町。
マーニャとミネアが、失意の中、国を追われた港町である。
姉妹は、苦い思い出をかみ殺しつつも、
地元の大陸を案内するのだった。

近くまで来たので、
7つの光を教えてくれたお告げ所へと足を運ぶ。
お告げ所のシスターは、ライアンのことも知っていて、
キングレオ城に向かっていることを教えてくれた。


早速キングレオ城に向かう一行。
しかし、キングレオ城の補修工事師は優秀なもので、
オーリンが、過去に2度壊した扉を、
またしても修理してしまっていた。
ミネアは、あらためてオーリンのありがたさに気付き、
この扉のことを一旦忘れて、
地元コーミズへ、一行を案内するのだった。

コーミズでは、新しい情報が手に入った。
「魔法の鍵」という鍵があり、
いろんな扉を開けることができると言う。
そして、それは、エドガンの研究所にあるということだった。

ここに来て、マーニャはショックを受けていた。
オーリンは、魔法の鍵を持っていたのに、
腕力で扉をこじ開けていたなんて。
というか、オーリンはあの場で力尽きたはずなので、
研究所に忘れて来ていたのだという事実が、
今になってマーニャにわかってしまった。

ショックを受けているマーニャを見て、アリーナが言う。
「扉を蹴破るなんて簡単なことよ。」と。
これを聞いたミネアはさらに思う。
違うの。
オーリンは学者だったんだから、
腕力とか脚力とか、力ずくで何かをしようとする人ではなかったの。
私たちが急かさなければ、
きっと鍵を取りに行く時間くらいあったでしょうに・・・。
扉をこじ開けたときに、
力こぶを見せながら目配せをしたときのオーリンの姿を
忘れられないミネアであった。


エドガンの研究所へ行き、
魔法の鍵を手に入れた一行。
すぐにキングレオ城を目指してもよかったが、
マーニャのはからいで、モンバーバラを案内してもらった。

歌と踊りの町モンバーバラでは、
今や、お笑いブームが到来していた。
マーニャがかつて立っていたステージには、
パノンという芸人が立って、民衆から笑いを取っていて、
時代が変わったのか、と、マーニャは残念そうに思った。
そんなパノンの得意ネタは、
「折り入ってお話があるのですが、ここの袖をちょっと掴んでもらえます?」というもの。
カインが袖を掴んだところで、
「お放し!」
というのである。

最初、意味がわからないカインであったが、
ミネアが、ぼそぼそとカインに解説する。
「お話」と「お放し」が掛かっているんですよ、と。
それを聞いて、急におかしくなるカイン。
今頃わかったのかと、呆れるマーニャ。
そして、コントの解説をするミネアにも呆れる姉。
こういうのは、勢いで笑わせるものなんだから、
解説なんて野暮なことするもんじゃないわよ、と。

ただ、カインは、この時点で思っていた。
解説を聞くまでわからなかったカインだったが、
パノンが笑いを取れる芸人だということはわかった。
カインは、デスピサロを憎み、旅を続けているが、
一瞬それを忘れさせてくれたように感じたのだった。
地獄の帝王が蘇るという暗い話ばかりの世の中で、
この笑い、きっといつか役に立つときが来るのかもしれない。
そうカインに確信させるものが、パノンにはあった。


ところで、かつてモンバーバラで、
マーニャが踊り子の1番手だったときに、
酒場で1番手のリンダという女性がいた。
そのリンダは、モンバーバラでの人気ゆえに、
キングレオ城からお呼びが掛かっていて、
でも、キングレオ城の悪いうわさに怯えて、
お呼びを断り、ずっと神父さんにかくまってもらっていた。
そのリンダも、今では神父さんと共にモンバーバラを脱出していて、
逆に、リンダを探しに来たキングレオ大使のほうが困っていた。
リンダを連れて帰れなかったら、王様にひどい目に合わされそう、
というのである。
奇しくも、大使が隠れていたのが、
当時、リンダが隠れていた場所であり、
もっと早くその場所にたどり着いていれば、
リンダを見つけられたのかもしれなかった。
ともあれ、この一連の状況をよかったと思うマーニャ。
共に、モンバーバラの一時代を担った者同士として、
リンダには幸せになって欲しいと、
マーニャは心から願うのだった。


魔法の鍵を手に入れ、
地元コーミズを紹介し、
歌と踊りの町モンバーバラを案内し、
満を持してキングレオ城に乗り込むマーニャ一同。
果たして、マーニャたちは復讐戦を制することができるのか。


カイン:レベル14、プレイ時間12時間53分





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