ドラクエ6冒険日記(37)裏エンディング | カインの冒険日記

カインの冒険日記

ページをめくれば、そこには物語がある。

      読むドラゴンクエストの世界へようこそ。

ダークドレアムを短時間で倒すことを目的として、
少々修行をするカイン一同。

日夜、修行に励み、
テリーがはぐれメタルを極めたときに、
修行を終了とした。

みんな、もうだいぶ実力も自信もついて来たんじゃないか?
そろそろダークドレアムを従えて、
デスタムーアを倒しに行こうじゃないか、とカイン。


カインが万全の準備を着々と整えている頃、
ダークドレアムは、少し焦っていた。
前回は、倒すのに21ターンかかったことを理由に、
要求を叶えずにいたのだが、
もし、次回、修行をして再び見えるときが来たならば・・・、
そして、前回よりも強くなっているのなら・・・、
要求を叶えないわけにもいくまい。
だが、もちろん私とて、負けてやるつもりは毛頭ない。
どれだけ実力を上げて来たとしても、
次は、我が剣の、
我が雷の、
我が十字架の餌食となってもらう。

ダークドレアムがそんなことを考えていたタイミングで、
ちょうどカイン一味が現れた。

今回、カイン一味は非常に戦略的な戦い方をしてきた。
一度攻撃するごとに馬車に戻り、その間に別のメンバーが攻撃する、
そんな波状攻撃を仕掛けてきた。

馬車から出てくるたびに、
体力が全快になっているのはどういうことだ?
これでは、1回の攻撃で仕留めないと、
馬車に戻って回復されてしまうではないか。
しかも、仮に1回の攻撃で仕留めたとして、
数人を倒したとしても、
自分を犠牲にして、
その数人を同時に生き返らせる輩がいるではないか。
トドメを刺しても蘇生させられる。
眠らせておいても目覚めさせる術を持っている。
これでは、いくら攻撃してもキリが無い。
そんな自分は、回復の手段を持たない。

ダークドレアムは苦戦を強いられた。
そして、その打開策を見出すことができなかった。

カインの戦略の前に、ダークドレアムは屈し、
カインの強さを認め、デスタムーア打倒を手伝うことを約束する。
そして、すぐにデスタムーアの所へと移動した。


デスタムーアは、驚きを隠せなかった。
なぜ、こんな悪魔が自分に敵対するのか。
そして、なんと存在感のある悪魔であるのか。

デスタムーアは、もはやダークドレアムの前には無力であった。
わずかな傷さえもつけることができずに、
一撃のもとに死へと追いやられた。
それでも、最後の意地にかけてこう言うデスタムーア。
「なぜ、ワシがこんな虫ケラどもに・・・。」

そして、大魔王は再び滅び、
すでに平和である世界へ、さらなる平和が訪れた。


カインは、狭間のゆらぎの間にではあるが、
一度、この平和を経験していた。
そして、別れもまた経験していた。

何度別れても、それは辛いことであった。
夢のライフコッドで、消え行くターニアとの別れには、
やはり、カインは涙せずにはいられなかった。

そんなターニアとの別れの前の出来事であるが、
ライフコッドの村長はカインにこんなことを言う。
「お前がやってくれたのだな?」と。

やったのは、ダークドレアムであって、カインではない。
カインは、そのことを伝えようと必死に否定したのであるが、
「何も言わなくてもわかっている。」
と、村長は言う。
絶対にわかっていない、とカインは思った。


さて、夢の世界から現実の世界へと戻り、
レイドック城にて、宴が開かれる。

そんな宴の中、
ベホマンは、マリリンと会う約束をしていたのだが、
またしても、マリリンは殻に閉じこもって会おうとしない。
そして、殻に閉じこもる自分は悪いスライムだ、と嘆いた。
そんなマリリンの心情を知ってかどうか、
ベホマンは、そんなことには慣れっ子になっていて、
いつまでも待ち続ける様子であった。


カインは、ランドと楽しそうに踊るターニアの前に立っていた。
ターニアは、こう言う。
「カイン兄ちゃ・・・、カイン王子様?」
カインは、強いデジャブを感じた。
この場面に、遭遇したことがある。
「いいえ」と答えたことがある。
そして、そのときのターニアの反応は、
「カイン兄ちゃんだ~い好き!」であった。

カインは、
ターニアに王妃になってもらいたいと思っているわけだから、
「いいえ」ではなく、「はい」と答えるのが正しいと思った。

そして、カインは答える。
「はい」と。
そうだよ、僕は王子だ。
だから、君は将来この国を支える王妃になってほし・・・

そう言う前に、ターニアは切り返した。
「カイン王子様。お招きありがとうございます。」

しまった!
よそよそしく振る舞われてしまった。
どっちにしろ、僕のもとには来てくれないのか、ターニア!
カインは、ぐっと歯を食いしばった。
そして、別の辛さを味わった。
デジャブを感じることができたのに、
未来を知っていたのに、
結局なにも変えられない自分。
未来は変えられないのか?
未来を切り開くことは、自分にはできないのか?

カインは長らく考え、そして結論を出した。

ターニアとの幸せな生活は諦めよう。
兄と妹の関係で、別居するという、
今までの環境で満足することにしよう。
思えば、ターニアには、
行き倒れているところを助けてもらって、
家族のように接してもらってきたわけで、
これ以上何を望むことがあろうか。

ターニアの幸せを遠目に応援することを決意したカイン。
カインの夢は、小説家の道1本に絞られることとなった。


それぞれのメンバーは、自分のあるべき場所へ帰っていき、
テリーはまた旅に出た。
今度は、
ダークドレアムに一人で挑戦しようとしているようである。

そして、天空へと浮かび上がったゼニスの城では、
バーバラが未来が詰まった卵を孵そうとしていた。
卵から産まれてきたのは、
これからの時代を作り上げる「未来」であった。


★レベル46、プレイ時間63時間27分
仲間:カイン(勇者★8)、ハッサン(バトルマスター★8)、
ミレーユ(ドラゴン★4)、チャモロ(ドラゴン★7)、
バーバラ(ドラゴン★7)、テリー(はぐれメタル★8)、
ドランゴ(ドラゴン★8)、ホイミン(ドラゴン★8)




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