建築・土木連携で海外攻める、前田建設工業
（ケンプラッツ 2012/02/28）
前田建設工業は、4月1日付で海外事業本部を新設する機構改革を発表した。建築と土木に分かれていた組織を一本化し、事業の強化を狙う。
既存の経営管理本部、建築事業本部、土木事業本部に加え、4本部体制とする。従来、建築事業本部と土木事業本部にそれぞれ設置していた海外担当部門の機能を引き継ぎ、海外の支店や現地法人、合弁会社を統括する。海外事業本部長には、建築事業本部長を務めている永尾眞専務執行役員が就任。副本部長には、現・土木事業本部副本部長で土木の海外担当を兼務する、西本哲二執行役員が就く。
同社は建築部門では、東南アジアを中心に事業を展開する。2011年9月にはインドに現地法人事務所を開所した。土木部門では香港やインドシナ半島を中心とし、ベトナムに事業基盤を持つマリコン（海洋土木・港湾建設）でグループ企業の東洋建設と連携して入札に参加するなど、地盤固めを進めている。