Googleの連続した機能追加について | CyberAgent SEO Information  (サイバーエージェントSEO情報ブログ)

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サイバーエージェントSEOラボです。当ブログでは、皆様がウェブサイトを運営するにあたって必要となるSEOに関する情報をご提供して参ります。

前にエントリーさせて頂いた、Googleサーチウィキ のみならず、ワンダーホイールをはじめとする検索ツール(Search Option)、そのほかウェブマスターツールのデザイン変更および機能追加と、Googleが非常にあわただしい動きをしています。

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参考URL

http://blog.sphinn.jp/1707.html  (スピン・ジャパン 世良さんのブログ)

http://www.suzukikenichi.com/blog/new-features-of-new-google-web-master-tools/ (鈴木謙一さんの海外SEO情報ブログ)

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そんな裏では、5月12日前後にはバックリンクの更新とPageRankの更新もありました。

(弊社調べでは、約10%強でPageRank変化、約40%強でバックリンク変化)


私の記憶では、これほどまでに短期間に様々なリリースをGoogleが出してくるのは非常に珍しいと思います。

これまでも色々な機能を出してきたGoogleですから、もちろんリリースが固まることはあるのですが、ここまでというのはさすがに滅多にないのではないかと思います。


この一連の動き(PageRank更新は除く)はユニバーサルサーチとパーソナライズという二軸への加速と言えると思われます。


検索ツールでは、様々な検索結果を表示させやすくなり、よりユーザーが目指す情報にたどり着きやすくなったと思います。説明文に長い要約文を表示できるところは、余分なサイトへアクセスしなくなってなかなか便利かなと思いますし(外れも当たりも見つけやすい)、期間指定では、特定のキーワードについての最新のニュースやある時期のニュースを引き出すときなんかに便利なのではないかと思います。

個人的にはこのユニバーサルサーチへの流れの中でも慣れ親しんだシンプルな検索が最も使い安かったりしますが(歳ですかね?)、使いこなせればこれまで以上に欲しい情報に容易にたどり着けるようになると思います。

おそらく、今回のものは最終系ではないでしょうから、今後さらにユニバーサル化は進み、なおかつ使いやすく見やすくなっていくものと思われます。

“検索ツールというものを介さずに表示できてこそ”というのもあると思いますし。


一方、サーチウィキについては、パーソナライズドという方向への一歩でしょう。

検索結果をカスタマイズすることで、そのユーザーが見たいサイトへたどり着きやすくするというものです。

特に、気に入らないサイトをSERPsから消し去るということは、サイト管理者にとってはちょっと怖い機能だったりします。一度嫌われたら、もう好きになってはもらえないという可能性が強いためです。


ユニバーサルサーチでは、色々な人の要望を1ページで叶え

(オーガニックが欲しい人、地図情報が欲しい人、動画が見たい人etc・・・)

サーチウィキでは、個人個人に見るサイトを限定させていく。

広く提示して、最終的にはユーザーに選ばせるというところはちょっとニクイなあという感じがしますね。

サーチウィキと検索ツールを同時に使うと、動画や掲示板ではSERPsの操作ができません。

掲示板こそしたいというのはあると思いますが、

そのあたりはこの次の機能追加時という感じでしょうか?


この流れと同時に、ウェブマスターツールの機能追加で「上位の検索クエリ」というのが加わったのもタイミング的には心憎いものがあります。

キーワードでの表示回数とクリックスルーが表示されます。

キーワードでの表示回数の割にクリックするーが極端に低い割合になっているものがもしSEO対象キーワードだったりしたら、そのキーワードはサーチウィキで削除操作されてしまう可能性を秘めていると言えるでしょうから。

(とは言っても多くのサイトの場合は、固有名詞の割合が高すぎて、かなりのビッグキーワードでもクリックスルーが1%になっているかもしれません)


ウェブマスターツールを、パーソナライズと関連付けたのは無理があるかもしれませんが、検索ユーザーに様々な機能を提供するとともに、サイト管理者にも機能提供していくのは面白いと思います。

おそらく、サイト管理者の多くはヘビーな検索エンジンユーザーだと思いますし、

SEO対策している人は(SEOの結果を確かめるということを除いても)もっと、ヘビーな検索エンジンユーザーであることが多いと思いますので。

今後も、Googleの動きには目が離せませんね。


また、その影に隠れてしまっているかもしれませんがYahoo!も動き出していると思います。

次回はここ最近のYahoo!の動きを少しまとめられたらと思っています。


【木村 賢】