こちら
の記事で紹介したとおり、6月にソウル在住の全州ファン jinsunmiさんと一緒に、全州市の広報誌”천년전주”の取材を受けたのですが、同誌の7月号にその記事が掲載されました。
2人とも全州に住む人々に惚れて全州に通い続けているのだと書かれています。
ご興味のある方は、梧木台の下にある韓屋村観光案内所に置いてあるかと思いますので、ご覧くださいませ(笑)。
そんな惚れてしまうほどステキな全州に住む方に、またまたお目にかかってしまいました。
6月2回目の全州の続きを。
正午に貴人集宙(귀인집주) の前で待ち合わせて、ト社長の車でドライブに出発。
前日の晩に、金堤(キムジェ)市にある金山寺(クムサンサ)に行くことになった・・・はずでしたが、車の向かう先が違う方向に。
「あれ~?」と思って社長に確認したところ、「ビョンさんが金山寺には行ったことがあるって言ったから、智異山(チリサン)に行くことにしたじゃないですか」と、またも私の記憶喪失が証明されてしまいました(苦笑)
改めて聞いてみると、美味しい山の幸の宝庫 智異山で採った天然の山菜を使った美味しい白飯定食(ペクパンジョンシク)を出してくれるお店に連れて行ってくださるというのです。
それから、その傍にあるト社長のお気に入りスポットへも。
それは楽しみだぁ~。
自然を満喫しながら、ト社長といろんなお話に盛り上がり、最高のドライブ。
と順調なドライブデート(笑)だったはずなんですが、50分ほど走り、若干の上り坂に差し掛かったところで、車から異音が聞こえてきました。
と同時に気が付けば、車がちっとも前に進んでいない!
メーターを見たら、20km以下になってるし。
「以前から調子が悪かったんですが、忙しくて整備に出す時間がなかったんです」と、ト社長が恐怖の告白を。
一つの峠をどうにかクリアしたものの、遂に平坦な道ですら前に進まなくなっちゃって。
出ました!韓国版JAF Hi Carの登場です(苦笑)。
えーーー、車を持っていかれちゃったら、私たちどーなるの?
よもや、道端で野宿か
そう思っていたところ、暫くして昼食を食べる予定だった山菜定食のお店の社長さんが、私たちを迎えに車で駆けつけてくださいました。
ペムサゴリ渓谷にあるコシキ食堂(거시기식당)に到着しました。
「거시기」とは、名前が思い出せない時に、「あの食堂」とか「あの人」のように代名詞で表現する言葉なのだと、ト社長が車中で教えてくれました。
その時には、よもやこんなハプニングに見舞われるとは思っていませんでしたが(汗)。
食にこだわりのあるト社長が大のお気に入りだというこちらのお店。
友達が全州に訪ねてくると、必ずと言っていいほどドライブがてら立ち寄るのだそうです。
食堂の社長が自ら智異山(チリサン)で採ってきたという山菜料理が、次から次へとテーブルに運ばれてきました。
そんな中で、まず私が着目したのはコチラ。
大好きなカッキムチ(からし菜のキムチ)ではないですか!
食堂の奥様が、カッキムチが名産の全羅南道(チョルラナムド)麗水(ヨス)の方なんだそうです。
곰취(オタカラコウ)という葉っぱ。
醤油に1~2年付け込むのだそうですが、酸味があってご飯が進むお味でした。
こちらは고추잎(葉唐辛子)。
日本でも佃煮にして食べますが、ピリ辛のお味でさらにご飯が進んじゃいました。
食感を楽しんだもう一品が筍。
春の内に塩漬けしておくので、通年いただけるそうです。
キノコたっぷりのテンジャンチゲや、サービスで出してくださったキノコと野菜入りの卵焼きも、自然の香りと食感を楽しむことができて、本当に美味しくいただきました。
こちらの山菜白飯(산채백반)は、1人前9千ウォン(=約820円。1円=11ウォン)でした。
お腹はいっぱいになったものの、車の修理状況が気になります。
ト社長が修理工場に電話を掛けたところ、16時くらいになれば、当日修理が完了するか否か、はっきりすると言われたそうで。
結果を待つ間、食堂の社長が車を貸してくださったので、予定していた場所へ出掛けることになりました。
ト社長がお気に入りだという仏像を見るため、お寺へ行くことになったんですが、実相寺(실산사)という名前を聞いた瞬間、「あっ、私そこに行ったことありますよ」。
5月に芸茶院のヒョンブ&オンニに連れて行ってもらったお寺でした。
その時の記事はこちら
。
蓮の花の開花にはまだ早かったようで、残念。
期待の仏像ですが・・・なんと、仏像が収めてある薬師堂の修復工事が始まったばかりだそうで、見学することができませんでした。
仏像なのに、人間のように温かみのある表情が魅力的なのだと話してくださいました。
確かに優しそうなお目々。
帰宅後早速自室に貼って、毎日眺めております。
薬師堂の修復工事は10月末まで続く予定だそうですが、いつかリベンジしたいと思います。
続いて、智異山へ来ると実相寺とともに必ず立ち寄るという大木を見に連れて行ってくれました。
でかっ!
木の下に腰かけているアジョッシと比べていただくと、この木の巨大さがお分かりいただけると思います。
「友達みたいな感じがするんですよね」とト社長。
なかなかのロマンティストとお見受けしました。
こうして目的地の見学も終え、一旦コシキ食堂に戻りました。
この辺りは、大きな蛇がいて、僧侶が退治したという言い伝えからペム(뱀=韓国語で「蛇」の意)サゴル渓谷と呼ばれているのだそうです。
結局、ト社長の車はこの日中には修理が終わらず、修理工場が手配したレンタカーで全州まで戻ってきました。
私とのドライブがなければこんな目に遭わなかったのに、なんとも申し訳なくて。
それなのに、ト社長は「いやいや、こちらが申し訳ないですよ」と、何度も謝ってくださいました。
本当にいい方だわ。
コシキ食堂(거시기식당)
住所 南原市山内面浮雲里240-8(전북 남원시 산내면 부운리 240-8)
電話番号 063-626-3320
実相寺(실산사)
住所 南原市山内面立石里50(전북 남원시 산내면 입석리 50)
電話番号 063-636-3031
おまけ
修理工場へ移動するため、ローカルバスに乗った時に見つけたスーパー。