単純な稽古ほど・・ | 夢・希望・愛 心豊かなれば技冴える  武道に感謝 心風館 館長 山村幸太朗

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人にはもともと自然からいただいた素晴らし能力が潜在しています。それは、すでに日常の生活に根付いている生活レベルの文化の中にあるのです。武道文化を活かし、さらなる可能性を・・眠っている潜在能力を開発する。「気」という世界観は、武道文化の中に眠っています。

水曜日の稽古・・少年部も一般部もビジネスクラスも厳しい稽古

と・・いいましても・・まだまだ・・ですが・・。少年部は、とにかく・・

速い動きを身に付ける・・のんびりマイペースは、試合の組手で

は、ダメ。

・・・動きができる様になったら・・そのスピードで効かす攻撃

ができる様になる事・・そのためには、意識して体を使った攻撃

をする事・・何より大切なのは、無駄を省く事・・。

同じ攻撃をするのに・・大きなモーションで強い力を出すより、

小さなモーションで、より無挙動に近いモーションから攻撃が

出せるようになることが、力に頼らない、疲れにくい、良い攻

撃になると考えています。

これは、大人も同じで・・・後ろから振り込む力を多様しないで

インパクト重視の攻撃の中に、しっかりとした攻撃が入って居

なければなりません。少年部選手達と大人の動きは根本的に

違いますが、ちゃんとしたホーム(かたち)の中にこそ、しっかり

とした力が宿るという事です。軸が、ずれる事が一番力の伝

達が悪くなるはずです。流れる動き・・流される方向・・そこに

癖と言う問題があります。体が流れる、腕に体が引っ張られるのは

足がしっかりしていない・・腕力に頼りすぎている、サンチンの

突きが何故基本なのか・・前屈立ちの突きが何故前屈立なのか・・。

その理由は・・軸を創るという事に尽きる。

範囲のある限られた挙動の中で、勢いを付ける事をしないで

も、強い、しなやかな突きが出せる事が、とても需要です。

ただ動かしている、動いているだけで満足しているのなら、

サンチンも前屈もやらなくても良いでしょう。基本で一生懸命に

やった事、習った事を活かせなければ・・それが、組手稽古の

中に出せる様にならなければなりません。

ジュニアには・・立つ、足を固定するという事の意味が、

まだよくわからない様です。動いた時に、流されない事下半身

をしっかりさせ・・上半身がぶれない事・・・。蹴りも同じです。

一つ拍子で、しっかりとした攻撃が出せる事は・・本当の速さに

繋がるのです。動きは速いようにみえても、無駄が多いのは良

くないのだと、思います。理解できない事を、言い訳にしてい

のではなく、やれない事を無くしていく努力をする方が先であり。

ただ・・突いていれば勝てる・・蹴って居れば勝てる・・

そのような簡単な試合はありません。

勝つ選手は、ちゃんと勝つ結果を出せる理由を持って試合に

臨み・・その結果に満足できるのです。かたちの整わせ・・

誰が見てもあの突きは効く・あの蹴りは凄い・・と、思われる

事・・・そういう突きは本当に効くし、蹴りもいたい・・。見る人

が、見れば一目瞭然・・かたち(ほーむ)を作れない人は、

強い攻撃も出せないし、攻撃もバラバラで・・リズムもなくなる

それでは・・・難しい・・のです。