家庭教師の思い出 | 本当の日本の歴史と、日本人を知って、自信を持つ日本人になるためのブログ

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日本の若者に、我々の先祖は、今を築いた立派な人達であることを理解してもらい、未来を切り開く自信を持ってもらうためのブログです。

閉塞した現代日本社会を打開するためにも、日本人としての自信を取り戻す必要があると考えており、そのための分析も試みています。

僕が大学生の時、塾講師のアルバイトをしたことがあった。

ここ(参考:「リーダーシップについて思うこと ~ 僕達のバ
ンドのリーダー」 )にも書いた通り僕もかなりの悪ガキだった。
だから、人のこと言えた義理ではないけれど、確か中学二年生
だったと記憶しているが、5~6人の男の子のクラスの担当をし
たことがある。そのクラスの子供達が、まあ、やんちゃでやん
ちゃで、怒ろうかすかそうが、遊んでばかりで、授業が進まな
くて、ほとほと困り果てたことがある。「無理矢理行かされて
る学校ならともかく、金払ってそれじゃお前達が損だろう。」
と思わずにはいられなかった。

それはともかく、そこは小さな私塾で、あんまり採算がとれて
いなかったみたいで、今学期をもって止めることになった。そ
の代わり、子供が望むならば、家庭教師でも何でも、個別に相
談してやって良いということになった。したら、その悪ガキの
一人が、「夏休みの間だけでも、家庭教師をして欲しい。」と
言って来た。

だから、それを受けることにして、その子の家で差しで勉強を
教えることになった。そしたら、驚いたことに、一生懸命話を
聞くし、かなりの理解力があることに気が付いた。僕は、「こ
いつは友達がいると引きずられて遊んじゃうけど、本当は勉強
をしたがっている。しかも、結構な理解力もある。きちんと勉
強させれば、そこそこの大学に行けるだけの頭脳は持ってる。」
と悟った。

とりあえず、夏休み教えて、その後の相談をすることになった。
ところが、この子の親父さんが、土建屋かなにかをやっている
人で、「こいつが言うからやらせたけど、子供の教育に金をかけ
たって無駄だろう?」という感じの人だった。

僕は、勉強もスポーツや楽器の演奏と同じで、その努力が花開く
かは、当人のもって生まれた才能が、大きく影響すると感じてい
る。だから、才能がない奴にそれを無理矢理強いるのは、百害あ
って一利がないと思っている。

参考: 「中学校義務教育不要論」

だけど、その才能があるのであれば、勉強させた方が良いとも
思っている。その子だって、大学に行き建築士の資格でも取れ
ば、家業を大きくするのに大いに資するかも知れないではない
か?

この経験から、僕は子供の才能を花開かせるためには、それを
見出だす周囲の大人の影響も結構大きいんだと、思わずにはお
れなかった。

こっちだって、ボランティアではないし、無料でとはいかない
し、とっさのことに、それで引き下がっちゃった。だけどその
時、「この子は、やらせれば伸びるだけの能力を持ってます
よ。」と言ってあげられなかったことに、軽く後悔を感じるし、
その後その子はどうなったのかな?と今でも時々思い出す。


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