イギリスを歩いていてまず思うこと、空が広い。弊庁ブログでお馴染みの、ブリ吉さんの記事を見ていただいても分かりますが、そうイギリスの空は広いのです。
ただ空をぼーっと眺めているだけでも満足できてしまう何かが、イギリスの空にはある気がします。そんな今日のテーマはずばり、天体観測です。
イギリスにおける天文学の遺産は比類のないものと言っていいほど、イギリスは古代の天文学に因む場所や世界最古の天文学会から、最先端の天文台や美しい天体観測スポットに至るまで充実しています。
今日は天体観測に関する、訪れたい場所7選をご紹介します!
1.時のふるさとで隕石に触れてみよう
ロンドン、グリニッジにある王立天文台は、天文学の草分け的存在です。天文学と天文考古学の史跡名勝(ユネスコ世界遺産でもあります)となっているのには理由があります。
1675年に建築されて以来、1950年に至るまで現役の天文台として活躍し、その正確さと影響力は世界に知られています。
そのために全世界の1日はグリニッジ標準時で始まるのです。今では、18-19世紀に天文台で使われていた計測器を観察したり、45億年前の隕石に触れてみたり、本初子午線で世界の時間帯の発祥地を象徴する標識にまたがってみたりすることができます。
2.ストーンヘンジ世界遺産で星と並ぼう
英国を代表する遺跡ストーンヘンジは、ストーンサークルと呼ばれる巨石を環状に配置した古代の遺跡として世界的に有名です。
遺跡の建造方法については、今も謎が多いストーンヘンジですが、これら同遺跡は冬至の日没・夏至の日の出の軸線(南西から北東)に沿って正確に並べられています。
そのため、古代天文学の象徴として、グリニッジにある王立天文台と同様、天文学と天文考古学の史跡名勝となっています。
夏至になると、太陽がちょうどストーンヘンジの中心である祭壇石などの直線状に太陽が昇ることから、この神秘的な光景を一目みようと世界中から人が集まります。
3.王立天文学会の専門家から学ぼう
この世界最古の王立天文学会は1820年に創立され、1831年にはウィリアム4世から王室認可を得ており、21世紀においても今だ健在です。
1874年にはロンドンのピカデリーにある立派なバーリングトン・ハウスに移転し、現在に至っています。バーリングトン・ハウスでは、王立天文学会による講義が、ランチタイムと夜の2回、無料にて行われています。
世界一流の科学者たちから、南極での隕石探しや未来の月探査などについて直接聞くことができちゃいます!人気の講義なので、お座席を確保したい方は早めに到着することをお勧めします。
4.国際ダークスカイ保護区にある廃墟となった小修道院の庭から天体観測
世界中で星空の保護活動を行っている団体として、国際ダークスカイ協会と呼ばれる団体があります。星空世界遺産とでも言ったところでしょうか。
そんな同協会によってダークスカイ保護区として指定されているのが、ウェールズのブレコン・ビーコンズ国立公園です。
ランソニー・プライオリー(プライオリーとは小修道院を意味します)のあるエウィアスの谷にテントを張って、13世紀の大修道院の遺跡と荘厳なブラック・マウンテンを背景空を見上げれば、満天の星空が見られます。
またウスク貯水池に行けば、水面に映る星々が楽しめるかもしれません!
キャンプは苦手という方には、馬小屋を改装した、スターゲイザーズ・リトリートに滞在することもできます。ミニ天文台と望遠鏡も完備されていますよ!
5. ギャロウェイ・フォレスト・パーク
スコットランドのギャロウェイ・フォレスト・パークは写真家の暗室のように真っ暗です。こちらも国際ダークスカイ協会に指定されている公園。
ここでは、7000を超える星々が空に橋をかける、天の川を見ることができます。 ここでお勧めなのが4x4トレックス・ギャロウェイのツアー。ツアーガイドのニック・ロバートソンが公園内の天体観測に最適の場所まで車で案内してくれます。さらに、どれが肉眼で見える星で、どれが望遠鏡を通さないと見えない星なのかなど、一通り説明してくれます。
また、セルカーク・アームズ・ホテルでは、専門の天文学者も交えてのスターゲイジング・ウィークエンドを開催しています。参加者は、天文学者から簡単な講義を受けたあと、天候が良ければギャロウェイ・フォレスト・パークへ行けるプランなどがあります。(朝夕食付き、ホテルとパーク間の送迎付き)
6.ヨーロッパ最大のスターパーティーで天文学者の集まりに参加しよう
年に2回、週末に何百人もの天文学者が北部ノーフォークのケリング・ヒース・ホリデー・パークに集まり、天体観測や講演、「アストロブート」露店などを楽しみます。
このスターパーティーと呼ばれる秋のイベントは、ヨーロッパ最大のものとして知られています。キャンプ場では外の明かりを最小限に抑えるため、キャンプ場では赤色光のトーチランプのみでデジタルスクリーンはお断りという決まりがあります!
ケリング・ヒースには森林内のロッジや豪華な別荘がありますが、レッド・フィールドが明かりがないことから人気です。
7.現役の天文学センターを見学しよう
電波天文学の開発において世界で最も重要な場所のひとつであるマンチェスターのジョドレル・バンク天文台は、2016年に創立70周年記念を迎え、年間を通して祝賀イベントが開催されています。
天文学・科学・工学センターであるジョドレルでは、近代の天文物理学の研究が行われている環境の中で、ビッグバンの音をきいたり、巨大な白色ボウル状のラベル望遠鏡(世界で最もパワフルな電波望遠鏡のひとつ)を見学したりできます。
専門家とのQ&Aセッションや天体写真術の初心者コースなど、あらゆる種類のイベントや講演、ワークショップも用意されていますよ!
以上! 天体観測に関する、訪れたい場所7選でした♪
あなたもぜひイギリスで満天の星空を味わってみませんか。
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