60歳になっても、僕はウナギを食べたいと思う | 千葉・南九十九里から トップアスリートのウエットスーツを作る社長ブログ
今朝、NHKで「ウナギ完全養殖成功」のニュースを見た。画期的な快挙だよ。僕は諦めてました。日本の水産関係の方々、感謝感謝です。蒲焼き大好きです。未来が少し明るくなった。今夜はお祝いに蒲焼き食うかな。

私たちが食するウナギは稚魚を捕獲して養殖したものが99%で、漁獲高減少の度合いは<天然資源が、1970年代の1%>とも、<稚魚の捕獲高が、昭和32年207トンから平成20年には9トン>といずれにしても激減し、EUでもワシントン条約で輸出入が制限されることになり、このままでは食べられなくなることが必定でした。

でもそもそも減少の理由を考えてみると。その生態系の場の破壊に行き当たる。ウナギは稚魚から成熟するために河川と海水が入り交じる湖沼(実際に浜名湖のような)が適しているが、湖沼内縁の人工護岸化が進むにつれ、ウナギの生活の場(泥+河川+海水)が失われ生育する事が出来ない。

ウナギが激減する理由は、世界的な自然岸環境の減少だ。ウナギは食物連鎖のピラミッドの頂上に位置する魚だ。砂浜がなくなって、生物の多様性が失われたとたん鰯イワシがあっという間に減ってしまっているのと同じ理由で、弱い魚から姿を消してしまう。大変だよ。どんどん魚が食べられなくなる。九十九里浜で"ながらみ”だってもう獲れなくなってるんだから。太東あたりで食べるながらみも大原から獲ってきたんだよ。どうする?

そんな中、ウナギの完全養殖は種の保存の意味からも朗報だと思う。でも思うけど、未来の子ども達がスーパーのショーケースの正札モニターを見て、生育工場のwebかなんかを想像する時代になってしまうのだろうか。"人は命を頂いて生きている" ご飯を食べるとき"いただきます"は、命を食べる事へのお礼なんだと教わった。自分が生きるということは誰かの命を奪うことなのだ。そうして命をつないでいることをどうやって子供達に伝えたら良いのだろう。明日、海岸侵食対策工事の説明会が開かれる。偉い学者さんもみんなで知恵を出している。でもコンクリートで遮ってしまう海は、もう生き物達が棲む事が出来ない。なんとかしなくちゃだな。とりあえず。蒲焼き食べて元気付けよう!かな。

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独立行政法人 水産総合研究センター 養殖研究所 
おめでとう! ブラボー! ハラショー!
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