バリ伝は読んだらしいので
「ヒデヨシが死んだとこだよ」なんて話をしながら、駐車場に並ぶバイクを眺める
今回、久々に全く写真を撮っていない
スマホなのもあるが、やっぱ引率だと そんな事やっている余裕が無いもんである
今日はいるだろうなと思っていたが、既に30を楽に越えるバイクが、ごった返し
停める場所が無くなり、縦列駐車が出始める
Sは「何でこんなに」という顔
バイクブームやバリ伝
箱根 奥多摩 首都高
全国レベルの知名度
バイク乗りのメッカ
そんな事も、説明されたところで実感は湧かないだろう
6R
FZ400
GPZ750
KTMのDUKEに、K5のイエロー
同じ目的地を目指して来た、様々なバイク達を
のんびり眺めながら、煙草に火を点ける
何度か見掛けた事のある年輩の人が来ていた
CBRは、954からレプソルカラーになっている
ご機嫌だ
皆 最高の笑顔で
Sが台数と空気に飲まれ、緊張した顔になっている
うんうん
だよな、本気で速くなりたいと思っていればいるほど
真摯な気持ちを持っていればいるほど
懐かしい感覚が脳裏をよぎる
「大丈夫だよ。全員が速いわけじゃない。下手したら、1人も会わない日だってあるんだ。走らずに帰る人だっているんだぜ?」
8時を回り
ゲートが開いた
何台かの派手な排気音が、木霊し
すぐに静かになる
S「行かないんですか?」
俺「うん、まだ。
まあ、のんびり行こう。今日は走ってみるだけでもイイんだぜ?」
まずは経験だ
どんなにおっかなびっくりしたって、走り始めれば直線とカーブの繋がりでしかない
どんなもんか見るだけでも、かなり気持ちは楽になるだろう
俺的にも、別にそんなに飛ばしたい訳でも無かった
俺「
・・・うん
今だね」
40分ほど経過していただろうか
Sが、不思議そうな顔で「はい」と、装備を身に付けだした
なんとなく
分かるようになっちゃってたんだよ
いつの頃からか
(続
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