YA! YA! YA! #後編 | すかいうぉーかー

すかいうぉーかー

CRAZY=SPELL−BOUND















フォルクスワーゲン タイプ1

いわゆる"ビートル"だ




タイプ2は、バスとトラック

タイプ3は、あんまり有名じゃないが セダンとハッチバック


他にもカルマンギアや、ラリー用のバハ-バグ

























































そんなクルマ達と、フリマ
カーショーに、オークション


何故か、この業界は
男も女も服飾のセンスが良くて

直接関係のない俺も、ただ来るだけで楽しい








久しぶりの先輩がた

日野でトラックの開発してる人も居れば、KOITOで ライトばっかりやってる人も



文系(法学部)で入部して、卒業したらフリーターでバンドマンなんて進路は 後にも先にも俺だけである








「アレ? 1人?」

離婚しました(汗)






「アレ? お前、下半身不随じゃなかったっけ?」

気合いで、治しました






「アレ? 金髪は?」

反省の意味を込めて







( ̄∀ ̄;)






この人達の前では、俺は一生 ヤンチャ坊主なのだろう

散々世話になって、迷惑も掛けて、可愛がって貰った


たまたま媒体は車だったけど、本当にいろんな事を教えてもらった




ドリフトしてる人達もいれば、川原でジムニーで引っくり返った人達も


Calルック

ダート

アメリカングラフティ





富士市で、自分の家とボート買った先輩の車は
オーバルのチョップ-トップから、600万円のボクスターになっていた


もう、5年ぶりぐらいなのに
昨日の事のようだ






気温が上がり、上着を脱ぐ
フェンスの向こうの西湘バイパスと湘南の海を眺めながら
火を起こし、Cole-manのグリルで肉を焼く





「凄いね、あのR1」


いや、マフラー切ったぐらいで 何もしてないです




「違うよ、タイヤ。 お前、相当速いだろ(笑)」





・・・ああ(笑)




気恥ずかしい

苦笑いしか出ない



REVスピードの編集や、モナコで走ってたFDなんてのが 普通に隣で喋っていた時代だ



見ればバレるのだ











アラさんの持って来たパーツが、次々に売れて行く

俺はそんなに詳しくないが、純正のテールランプ1つが 年式と形次第でとんでもない額になる世界だ

ウィンカースイッチだの、カーラジオだの
お客さんが宝物でも見つけたように目を輝かせて値段を聞いてくると
店番してる俺まで嬉しくなってしまう



今の車は、綺麗で性能が良くて壊れなくて

それは確かに良いのだろうが、生産が終了して長い年月が経って こんなイベントで こんな空気を産み出す事はないだろう



どんどん電子制御になって



キャブをバラし

サスのスプリングをサンダーで切り

カーステやアンプに懲り、無駄に湯温計やアンメーターを付け


幾度と無くヒューズを飛ばし
スライディングハンマーでドライブシャフトを抜き

剥離材で、間違ってバンパーを溶かしながら 車をオールペンする




そんな
自分でイジる楽しみも、直す苦労も減って









クリスマスの首都高で、クラッチケーブルが切れて
それでも、みんなで寒い中で笑いながら直して

先輩の彼女が持って来ていたポットのコーヒーを飲んで



そんな、素敵な思い出も







でも、車は車

要は"人"だ




俺らは、別に 何かを目指していた訳じゃない

とにかく楽しく
面白かっこ良く

金が無いなら、無いなりに




ギスギス キチキチしたのは、誰も








「夏になったら、ウチに来いよ。ウェイクボードやらせてやるから」



ノンアルコールビールが、音をたてて
汗ばむ喉に流し込まれて行く


分かりやした





「立つだけで、大変なんだけどな。 まあ、お前なら出来ちゃうだろ」



そうすかね汗








「部室の前で、車のドアでとんでもないジャンプ台作ったの覚えてるか? みんなビビってやれなかったのに、お前だけ本当に飛んだだろ しかも原チャリで」




・・・ああ









「夏に軽井沢行って、宿の前の半端ない坂。ローラーブレードで下ってみろって話したのは? 後になって、"初めてで、止まりかたが分からなかった"って 言ってたな」








・・・あー



















どうやら、陸の次は海のようである


コレだけは「嫌です」とは













言う気にならないのだ(笑)





(了



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