最初に断っておく。もし、これを読んでいる父ちゃんの下僕がいても決して口外してはならぬぞ!

んで、下僕どもよ。自分の道は自分で切り開け!良いな?もう父ちゃんをアテにすんな!


20時チョッと前に電話が入りました。電話の主はず~っと昔に非常にお世話になった方です。

今、札幌に来ているとの事。そして明日にはもう東京へ戻るんだと仰っていました。

ご挨拶に行かねばなるまい!なにやら話したいこともあるようなご様子・・・


『出かけてくるワイ』の一言に『あんまり飲むんじゃないよ!』と嫁。

実は電話の主は嫁も良く知っているお方。のんべぇなのも承知しています。


ススキノになじみの店なんてない父ちゃんは同僚にヘルプの電話を入れました。

『今のススキノは高いよ。安く飲める店ねぇ~う~ん』と冷たいお返事。

もういいよ。お前を頼りにした父ちゃんが間違っていた。

とりあえずホテルの下の居酒屋にいるってんで、出たいといったら500円バーにでも連れて行こう。


程なくしてホテルに到着。無事再開を果たしました。

やっぱ最初はビールでしょ。お世話になった人は既に水割りを飲んでいらっしゃいます。

乾杯!ん~美味い!

でも、車で来ている父ちゃんはこの一杯でお終い。後は烏龍茶でお付き合いです。


単刀直入で話を切り出してきました。『助けてくれないか』と・・・

仕事がありすぎて捌ききれない。やり方を知っている人間じゃないと勤まらないんだ。

旗振り役が、切り込み役が居ないんだと。


このお方、前の会社の上司です。仕事に対する姿勢を父ちゃんに教えてくれた人。

お客さんのニーズを的確に受け取り、それを金額としてきちんとはじき出せる人。

専門的なことは父ちゃんの方がず~っと良く知っています。でも、本質的な部分を見破れる人なんです。


その人が父ちゃんに頭を下げて頼んできた・・・複雑・・・

正直、今の会社にいれば、間違いなく出世する父ちゃんです。

自信過剰と思われるかもしれませんが、それだけの自負も持っていますし、周囲もそう見てくれています。

ただ、今の会社と元上司の会社では、規模が全然違うんですよ。

ある建築現場があるとしましょう。

今の会社は末端の下請け業者に位置します。かたや元請企業なんですね。


何故そんな会社を辞めてしまったのか?

北海道に戻りたかったからなんですね。

北海道出身者は地元意識が非常に強いと思います。当時の父ちゃんもそうでした。


千葉県のとある海岸で潮干狩りをした時に、入場するためお金を取られ、取った貝の重さに応じてお金を取られました。そして、その海岸ではシーズン前に大量にアサリを撒くんだそうです。

完全な営利目的の潮干狩り。この時に、こんな所で子供を育てられないと強く感じて北海道に戻りました。


しかし、東京と札幌の賃金格差は大きく、しかも全国区の会社から地方の零細企業に身を転じて

しまった父ちゃん・・・今の年収は10数年前の年収に追いついていません。

しかも提示された条件は・・・非常に良い条件なのです。

望むのであれば、札幌営業所所長の椅子を用意しても良いと・・・


ただし、そこは前に所属していた会社です。出戻るにはそれなりの覚悟が必要。

そして最初は福岡に転属になります。その1年ないし2年後、ある現場を任されます。

それは平成21年完成の巨大プロジェクト・・・


お山の大将になって安泰するか、大海に身を投げ出すか。

気付いた時には握手していましたが、嫁には何も相談していません。

今すんげぇ~ビビッてます。と同時にワクワクもしています。


お別れしてから、何人か前の会社の友人に電話を入れました。

父ちゃんと同じく出戻って頑張っている人。やむなく断った人。色々いました。


失礼とは思ったんだけど、

『宝の山が眠っているのが解っているんだけれど、手をつけることが出来ないんだ。』

その言葉の裏を取りたかったんです。出戻った人はまさにその状況なんだと・・・

数十億単位のプロジェクトが、見えているだけで6件あるとも言っていました。

今の会社は年の売り上げが十数億ですからね。規模が全く違います。


多分、転職する事になると思います。

時期はこれから嫁と相談し、今の会社の上司とも相談した後で決定する事になると思います。

円満退社できなかったらどうしよう・・・まぁ何とかなっか!B型だからね。


もし福岡に行く事になったらtoma姫 、そしてヤムヤム翔姫 ヨロシクね!