「灰皿に15番を入れていたら相撞き希望」
みなさん、このサインご存じですか?
こんな感じ。
知らない人に相撞きを申し込む勇気がない、でも顔が前科20犯なのでだれも声を掛けてきてくれない、仕方ないのでいつも「ぽっち練習」している。そういう方が灰皿に15番を入れておけば、相撞き希望者が白馬に乗ってやってくる、という寸法です。
「相撞きしたかったら声掛けりゃいいじゃん。」
こんなのは地方都市の方にはまったく理解できないと思いますが、ほら、江戸には恥ずかしがり屋が多いものですから、いろいろ小技が必要なのですよ(^∇^)
さて数年前。
新宿に「サムタイム」(現新宿バグース)という店があったころ。
このサインの事を知った私は試してみたくなったのです。
まずは灰皿に15番を入れ、それから一人で練習しながら待つ。
うむ。
かわいい女の子がやってこないかな、足のくさいおっさんだったらイヤだな、私はちょっとドキドキ、小娘のように胸をときめかしていたのです。
「お願いしま~す。」
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
と思ったらいつもの相手( ̄ー ̄;
「なんだキミか。キミとはいつでもできるから今日はやらん。」
「どうしたんですか?」
私は灰皿の15番を指差したのです。
「これを知らんのかね。相撞き希望のサインなのだよ。」
「・・・だから・・・やりましょうよ・・・」
「今日は知らない人とやりたい。」
「じゃ、声掛けりゃいいじゃないですか。」
「え~い、うるさいっ! あっち行け、シッシッ。」
10分
20分
30分
念のために言っておきますけど、私はけっこう「感じのいい男」です
本当ですよ。
だって・・・
よく道を訊かれます
「15番作戦」は、どうやらダメですな。
効果なし。
誰も声をかけてくれないので一人で練習を続けていたのですが、腰が痛くてかなわん。
「ぽっち練習」はすぐに腰が痛くなりますからね(TωT)
それで椅子に座ってタバコに火をつけたのです。
ところが、
灰皿に15番が入っとる
せっかくですので、少しだけもっともらしい事でも書いてみます。
当ブログのメインテーマは「工夫する」ということですが、そのあたりをちょこっと。
本日は「フォーム」です。
まずは福本宇太郎P。
この動画は以前どこかに載せた気がしますが、彼のストロークの特徴は「撞く直前のバックスイングで、一旦キュー尻を下げる」ことです。
これは、キューを水平に出したいという意識のあらわれだと思います。
次は西嶋大策P。
ストロークには大雑把に「前合わせ」(前ダメ)と「後ろ合わせ」(後ろダメ)の2種類があります。
現在は「後ろ合わせ」隆盛時代ですが、「前合わせ」の選手もいる。
国内における「前合わせ」の第一人者が彼である、と私は思っています。
また、画像がないのですが、田中雅明Pは左足体重です。
体重は「左足4.5右足5.5」が一般的とか言われますが、彼の場合は「左足6右足4」くらいに見える。
困るのですよ。
強い選手と弱い選手が別々のフォームでしたら、普通は強い選手のマネをしてみたくなります。
ところが上の3人、揃いも揃って全員トッププロ、ものすごく強い。
どうすりゃいいの?
こういうのはですね。
教わるのではなくて、自分で編み出す以外にないと思います。
どのフォームがいいのかって言われても、そんなのわかりませんよ。
田中Pに、最初から左足体重だったのか質問したのです。
「いえいえ。いろいろやってみた結果自分にはこれが合っているような感じがするので、今はこれでやっています。」
これですよ。
生活のかかっているプロがあれこれ工夫しているのに、「これじゃなきゃいかん。」とかアマチュアの方がずっと固陋です。
いけませんな。
こんなのとか、
こんなのとか。
こういうのはコーチの指導ではなくて、本人の試行錯誤の結果でしょうね。
まずはプロツアーの観戦にでも行き、気になる選手のモノマネをやってみる。
どうですか?
えっ?
モノマネをやって、ガタガタになったらどうしてくれるんだ、ですって?
まあ、いいではありませんか。
元々ガタガタなんですから
初心者のみなさんにこっそり教えてあげます。
あなたの周囲に、うるさい上級者がいるでしょ?
でもね。
彼らはみんな、一度はエフレンのモノマネをしてガタガタになったことがあるのです(^∇^)
はりきって「ガタガタ」を目指してくださいませ。