前回の「ロッカーズ1983」に続いて、爆風銃は宝島の本誌でも取り上げられてます。
その表紙がこちら!
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アンダーグラウンドな存在ながら、メジャーなアーティストと同じように扱われております。
かなり、宝島の編集部に気に入られているのが分かります。
巻頭のアー写がこれ!
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六本木ピット・インでのライブ終了後に撮影されたものだとフライは言ってました。
ジャズで有名なライブハウスも爆風銃には一目置いていたということでしょうね!
さて、皆さんもお気づきだと思いますが、4月号が発売されたのは4/1です。
この時、爆風銃は存在していません。
活動を休止してしまっているからです。ということは、この号のための取材は1983年1月頃と思われます。
その状況を踏まえて、記事をご覧ください。(誤字脱字はご了承下さい。掲載のままを添付しています)
爆風銃
ソウル・シーン期待のストリート・ファンク軍団
イェイ!バップガンだぜ!バクフウジュウなんて読み方してる奴はメンコイ姉ちゃん達に遊んでもらえなくなるぜ。
既に本誌でも何度か紹介してきた爆風銃ではあるが、"オ~イ、レコードまだか~、早く聴きたいよ~"の声しきり。マネージャーの談によると、只今レコード会社と交渉中、今年中にはナントカ・・・ということなのでもうちょいの辛抱だ。
81年度イースト・ウエスト・シニア部門グランプリ獲得!なんて古いネタを今さら持ち出さなくても、彼らのライブを体験したことのある人なら、爆風銃こそ、低迷する日本ソウル・ミュージック・シーン期待のモノホン・ファンク集団であることに異論はないと思う。
ダンシング・フライ(v)、ファンキー末吉(d)、ドゥーワップ覚志(g)、ホウジン(b)、ホッピー神山(k)、スティーブ衛藤(p)。
彼らの良いところは、そのスライやリック・ジェイムスまっ青のファンキー・バリバリの実力もさることながら、それが今までの日本のソウル/ブラック・ミュージック系の人達に多かったコピー・・・ではなく、自分達流に消化された、日本語によるオリジナル・ファンク・ソングを作り出した点だろう。ファンク!ということを頭やテクニックだけではなく、自分たちの生き方、精神を含めてつかんでいるバンドだと言える。そしてそいつがいつもストリートに根ざしているところを評価したい。
とにかくダンシング・フライのバリバリ・ステージぶりは必見だぜ!若者よ立ち上がれ!何をボ~ッとしているんだい!?
そうなのです。宝島は編集部をあげて爆風銃を応援し、動員に協力しようという気持ちがありありです。悔しいじゃないですか、活動を継続して取材が今後も行われていたならば、メジャーデビューも幻ではなかったんじゃないでしょうか?
で、編集後記には、爆風銃の解散を知った編集部が発売直前に差し込んだ記事が掲載されてます。これも異例な扱いでしょう。
編集後記
★今月なんと言っても驚かされたのは、ファンク・バンド"爆風銃"の2月いっぱいでの解散。なにしろ編集部大推薦バンドで、「ロックNOW」の記事も完成した直後だったし、大阪での「レベル・ストリート・ロッカーズ」のイベントにも出演が決まっていたし・・・・・・。
まぁ、なんと言ってもイキのいい連中だし、"伝説の"なんて形容詞は似合わないんだから、これからの各メンバーの活躍に期待しようゼ。
悔しいじゃありませんか、あと一歩で大きく飛躍することは間違いなかった。
このイベントに出演していれば、間違いなく多くの人に爆風銃が認知されていたでしょう。
しかし、しかし、そんな状況がもう一度くることを祈りたいですね!