超弦理論ってなに? | あるBookwormのつれづれ生活

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本日は素粒子カフェに参加。この素粒子カフェというものは、


素粒子物理やSFのネタに関する月1開催の公開型お茶会です。
ホストの研究者が話題を提供し、それをネタにして皆で楽しくおしゃべりしましょうと
いう趣旨の会とのこと。


みけねこサイエンスプロジェクトのページから抜粋。
http://www.mikeneko-scienceproject.com/science-cafe/


つまり研究者ではなく、一般の人で物理って何?、興味があるんだけど

っていう人が参加するイベントです。


今回は、高エネルギー加速器研究機構 KEK http://www.kek.jp/ja/
の木村 哲士さんがお話。

http://geocities.yahoo.co.jp/gl/mikeneko_science/view/20111017/1318815528


テーマ:「アインシュタインが思い描いた夢:力の統一を目指して」
日時:11/5(土) 13:30-

テーマ:「超ひも理論が開く新しい宇宙の描像」
日時:11/5(土) 15:30-

こんな感じで、研究者とほど遠い素人の方々に、

厳密的にいうと正確性にかけるけれども

イメージをもたせるために一生懸命例をあげながら、休憩をはさみ3時間。


私は一応、理学部に6年いたので(学部4年、修士2年)、出てくる式を

見ながら、遠い目になっていたのですが(ああ、こういうギリシャ文字あったなあとか)、

参加者が高校物理をやっていない、理学部ではない等、バックグラウンドが違うため、

素粒子の花形分野である超弦理論を説明する・・・なーんて本当に大変だったと

思います。ひも理論では26次元で、超弦理論では10次元。


とりあえず、ウィキペディアから弦理論

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%A6%E7%90%86%E8%AB%96

超弦理論

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B6%85%E5%BC%A6%E7%90%86%E8%AB%96


”超”の意味は、ボソンとフェルミオンを入れ替えても理論は不変と

説明されても、難しい。。。。。超対称性という概念を弦理論にとりいれたのが

超弦理論とのこと。

ボソンはスピンが整数、フェルミオンはスピンが半整数。

スピン1にどんなものがあるか、スピンが2にはどんなものがあるか、2分の1には、ゼロには

とできる限り説明しておられました。


日本語になっていてもわからない言葉ってあるんですよね。


それを色々ホワイトボードと会話を駆使しながら説明する木村さんはこちら。

photo:01



正面からとるのはと思い、後ろ姿をパチリ。もちろん、ブログに載せることは

終わった後に一緒に食事をした時にいっています!


このあたりの世界は実験では実証できず、数理的な整合性で検証を行う分野とのこと。

新しい数学が生まれると新しい物理も生まれるという。

新しい測定法が見つかると、新しい物質が発見できる、そういうものなのかな。

今回、今木村さんが読んでいる論文を見せていただいたのですが、

数式がいっぱい><。。。。。。。。

ムリ・・・・・読む気にもなりません。



木村さんがいるKEKは加速器があるのですが、こういう話を加速器で

検証、測定するとなると太陽系の端から端まで動くような加速器が

万が一動いたとしても・・・・・。


超弦理論では、今後解決すべき課題としては、世界は4次元(時間を含む)

であるのに、10次元となっていることをどう説明するのか、

10次元から6次元をどうひくのか(6つの空間を構成する要素をどうひくのか)、

そしゅて、一般相対性理論が生み出したブラックホールの概念を

どう説明するのかというものがあるらしい。


今回いただいたこれからの一般人向けのサイエンスイベントの案内と、

高エネ研で作っている漫画冊子。


ウェブにもあります。


カソクキッズ

http://kids.kek.jp/comic/


キッズはどれくらい理解できるのでしょうか?


photo:02






本日用いたボールペンは、この間のアメリカ旅行でハーバード大学生協で買ってきたもの。

やっぱりこの分野も欧米の研究がすすんでいるらしい。


普段とは全く違った話で頭を使う、そういう時間も大切にして、

自分の殻に閉じこもりすぎないと思う貴重な時間でした。


ちなみにブログはこんな感じですが、ノートにとったのは6ページほど

とても充実した時間でしたよ。


主催のみけねこさん、木村さんありがとうございます!


今回、この分野に関してすすめていただいたのはこちら。


Dブレーン―超弦理論の高次元物体が描く世界像 (UTPhysics)/橋本 幸士
¥2,520
Amazon.co.jp


式をあまり使わずに書いているので読みやすいとのこと。

ちょっと時間が出来たら読んでみようと、早速会場からチェックしました。


まだ未購入ですが、評判はよい一冊です。


木村さんはみんなでお茶(人によってはデザート or 夕食)をした後、

大阪でのセミナーに向かって新幹線に。


木村さんにとって今週2度目の西、研究者も西に東に忙しそうでした。