だいたい何か問題があった時、大多数の人間は自己防衛的(本能的)に、
■きっと自分以外の何かに問題があるはずだ!
と思うようにDNAにプログラムされているんでしょうね、たぶん。
ある問題に対し、その要因に当たる「自分以外」の何かを徹底的に見つけ出し、自分の問題では無かったことにしようとするエネルギーはある意味凄まじいです。これが日常的に瞬時に出来る能力を持った人は「言い訳」がとても饒舌(じょうぜつ)です。そんな言い訳の達人さん達が会社にたくさんいるようになると、会社は成長しなくなり、やがて衰退します。
すべての問題に対し、まずは自分の落ち度や改善点や課題が無いかを考えましょう。今やってることや、今までやってきたことを否定しなきゃいけないこともありますが、自分以外の何かのせいにすると、自分は何も変わらないからです。
1.何か問題が発生!
2.自分に何か責任はないか?要因はないか?
3.自分も含め、総合的要因を追求
4.防ぐ手立て、改善策を立案、実行
また、仕事の上で日常的によくある「言い訳」が、
■市場が衰退してきている
■業界が冷えている
■不況だ
とかまあ、もっとベタなのもいっぱいあります。これら、100%意味の無い、単なる「言い訳」ですよ。
実際、仕事をする上では、「そんなの全然関係ねー!」でやらないと、何も始められない。
■市場が衰退してきている
・・・ふーーーん、だから?何?・・・で!?どうするの?
新しい市場に行くの?今の衰退市場の中でシェアを上げて売上を上げるの?どっち?
■業界が冷えている
・・・同業が倒産するなんてのは、脅威なの?チャンスなの?ライバル減って良かったの?どうしたいの?
■不況だ
・・・はい。で?世の中不況だから、自分の会社の売上が上がらないの?アップルとか任天堂とかその他、大儲けしてる会社がいっぱいあるのに?
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たとえば、
・オーディオ業界は近年市場が厳しくなってきている。
・CD販売は近年市場が厳しくなってきている。
とかよく言われるんだけど、そもそも論で、そもそも
・音楽が好きな人の絶対数が減ってるの?
って考えると、日本中、世界中をみても音楽が好きな人の数は減ってるどころか、増えてるんじゃないの?と思います。(感覚論ですが、スマートフォンの普及はウォークマン時代を遥かに超えているでしょう)
って考えると、
・オーディオは昔と違って新しい形で楽しむように変化してきた
・CDとは違う形で楽曲を手に入れるように変化してきた
つまり、ユーザーのニーズが変化してきていて、古い昔のやり方(昔の業界、昔の市場)だけ見ていると衰退してきている、と見えるのが、音楽業界全体の大きなマーケットで見ると新しいやり方(新しい業界、新しい市場)が急成長してきている、と見えるんですね。
うーーーん。
売れなくなった会社が、「買わなくなったお客が悪い」と考えること自体が、大間違いなんですよ。
売れなくなった会社は、「売れない自分達の何が悪いのか?」を考えるべきで、
そして、売れない→売れる会社になるために、
<マネジメントの基本>
・何を変えるか?
・何に変えるか?
・どのように変えるか?
なんですね。