【就活】面接でよく尋ねられた質問 | ボクのべんきょう日記~弁護士実務と司法修習と司法試験の巻~

【就活】面接でよく尋ねられた質問

面接でよく尋ねられた質問

*ボクの就活戦争【年表】
*ボクの弁護士就活体験談



[はじめに]
ボクがどのように就活したかについては,体験談で述べたとおりです。
また,面接でどのような質問がされるかについては,下のような一般的な就活本に書いてあることが多いということも書きました。

もっとも,実際にどのような質問がされたのか,というところも気になる方が多いと思いますので,簡単に列挙しておきます。今年もこのような質問が多いかはわかりませんし,事務所によって様々な質問がなされると思いますので,注意です。

いろいろありますが,結局ポイントは,「自分と働きたいと思わせること」ができるかどうかです。

なお,それぞれの質問に対する感想を書いていますが,あくまで一就活生の意見ですので,人事側はもっと深い意図を狙っているかもしれません。

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[自己の性格や経歴に関する質問]
①あなたの長所,短所は?
→このような自分の性格に関しては,ES(エントリーシート)で書いていることが多いので,ESの内容を突っ込んで聞かれることが多いと思います。
たとえば,「負けず嫌いと書いてありますが,具体的なエピソードを教えてください」というのは数回聞かれたと思います。

・長所:弁護士として活きる長所は絶対必要。その他の長所でも,自分の人間的な魅力をアピールするものならいいかも。
・短所:「この人とは働けないな」と思われるような短所を書かないことが肝心
・短所:これからカバーできないような短所も書かないのが無難です。

②趣味は?
→基本的にその人となりを聞く質問だと思います。

③履歴書に○○とあるけど,どうして?
→たとえば,職歴や長期の留年,特殊な資格がある場合など,他の人と異なる点があるときに聞かれます。
ネガティブなことであればそれを払拭するように,ポジティブな資格等であればよりそれが伝わるように。
ボクの場合,学部3年生のときに行政書士を取得していたので,「なんでそれを取得しようと思ったの?」と多くの事務所で聞かれました。資格自体は,弁護士になるにあたって有用なものではありませんでしたが,大学時代から法曹を意識して勉強していた・・・などと使っていました。
その後,「それなら旧司法試験にすればよかったじゃん」と言われたりもしましたがw

あと,「なんでその大学,ロースクールにしたの?」というのもよく聞かれました。


※自分に関する質問は多岐に渡りますので,ESを各過程でいろいろ考えておくと楽です。どちらかというと,日常会話的な感じで聞かれることが多いです。

[弁護士(法曹)一般に関する質問]
①弁護士(法曹)を目指した動機は?
→これについても,ESで触れていれば,それを深く追求される形になるかも。大きな動機がなくても問題はないとおもいますが,特徴的な動機があれば,印象に残りやすいかも。

②検察官や裁判官は考えていないの?
→ボクの場合は全く考えていなかったので,「考えていない」ということを即答しました。すると,次の質問がきました。。

検察官や裁判官を考えている方にとっては,難しい質問ですね。少人数しか採用しない事務所であれば,内定を出した人が裁判官や検察官に抜けてしまうことはかなりの痛手です。
しかし,そういった事務所で,裁判官になる可能性を全く示さず,結局抜けてしまうというのも気まずい…。
ここは,各人のスタンスで臨むしかないと思います。
ボクであれば正直に言いますが,少なくとも弁護士が第1志望であるということにしないと,難しい戦いになるかも。

③なんで,検察官や裁判官に興味ないの??
→②をくぐり抜けたらすぐさまされた質問です。対策はとっていなかったので,率直な気持ちを述べました。コレに関しては,できる限り具体的に答えたほうが良いと思います。なぜなら,検察官や裁判官に対するイメージが漠然としていると,弁護士のイメージもそんなもんなのでは,と思われる可能性があるため。
この質問を答えることで,弁護士に対する積極的な動機を示せると良さそうです。

④興味のある法分野は?
→ロースクール生ではなかなか答えづらいかもしれませんが,ある程度具体的なイメージをもっておかないと話が広がりません。
「一般民事」とか「企業法務」とか答えるのは,あまりに範囲が広がり過ぎるのでNGです。
また,対象の事務所と無関係すぎる法分野にすると,「なんでウチに出してるの?」ということに。
この質問のあと,次がくるかも。

⑤その法分野のどこが魅力?その法分野ってどういうもの?
→④をより追求されるパターン。
ボクのときは,「企業法務ってなんで必要なの?」「知財はなんで興味もったの?」などなど聞かれました。

⑥将来的に,どんな弁護士になりたい?
→ビジョンを問われる質問。ある程度具体的に答えたいところ。特に,その事務所の未来像と一致していると良いのだとは思いますが,なかなか難しいですね。


[当該事務所に関する質問]
①なぜこの事務所を志望するのか?
→その事務所じゃなきゃだめなんだ!という点を示したいところ。できれば複数の視点で。
この点に関しては,少なくともホームページ等でできる限り情報収集しておくこと。
志望動機はとても重要なので,自分の性格や,弁護士像なども踏まえて,なぜこの事務所なのかという点を明確にできると良いと思います。

②この事務所の印象は?
→①にも絡むが,実際に行ってみたり,説明会で感じた内容を踏まえて特色を出したいですね。

③あなたがこの事務所に入ってやりたい仕事はどのようなものか?
→上述の興味ある法分野との関連で,「この事務所で」どのような業務がやりたいのか。
この事務所が強い分野ならその点を強調し,弱い分野ならそこを自分が強化したい!くらいの意気込み。
もっとも,後者の場合には,なぜこの事務所に入るのかという点で違う理由付けが必要になります。

④あなたは,将来この事務所でどうなりたい?独立したい?
→独立に寛容かどうかは事務所によります。少なくとも,大きい事務所やこれから拡大する事務所は,すぐに独立する人を採りたがらないので,注意。
また,事務所に残ることを前提としても,どのようなパートナーになりたいのか,他の弁護士との関係でどういう人になりたいのか,などなども答えられると思います。

⑤当事務所について,何か質問がありますか?
→絶対に質問すること!この際,ホームページや説明会で周知されている事項はご法度。それらの情報から派生して気になることを質問すべきです。
これができないと,興味ないのかなーと思われかねませんので。。
事務所によっては,説明会等で質問した人をメモっているところもあるようでした。

[その他]

①他の事務所の選考状況は?
→かなり聞かれます。これは,本当のことを言っていました。
印象としては,他の事務所が進んでいる方が良いと思います。それだけ,その人が魅力的だということが客観的にもわかりますので。
ただ,他の事務所の「滑り止め」だと思われないように,答え方には注意していました。

②時事問題
→社会のニュースなどの興味を持っているか,客観的な分析ができるか。
ボクは聞かれませんでしたが,友人で聞かれている人がいました。

③法律問題
→ところどころ,法律問題を出され,口頭や書面で答えさせられるところもあります。

④語学に関して
→外資系の事務所等では,英語の面接があるところも。ボクはなかったですが。


[終わりに]

ボクが質問された事項は,上記だけでなく,多岐に渡ります。
対策していくことは有益ですが,暗記しているような感じで喋ったり,不自然な喋り方になると逆効果ですので,あくまで嘘はつかず,自然にやるほうが良いと思います。
(圧迫面接的な面接も結構ありますので,頭が真っ白になると怖い。)

また,あまり規模の大きくない事務所では,お食事会や飲み会という形で実質的な面接をされることが多いです。
その場合,会話でいろいろ見られていますので,積極的にアピールできるといいですね。
(もちろん,どんな人を好むかは事務所次第でしょうが)


この他の質問で,よくされた質問などがありましたら,ぜひ教えてください。