協働のまちづくりフォーラム in 宮古 開催! | みやこブルーチャレンジブログ

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12月15日、宮古市役所6階大ホールにて、岩手県主催の「協働のまちづくりフォーラム in 宮古 ~復興、そして未来へ~」が開催されました。

自治会などを始めとする宮古市民およそ70人が集まり、講演やパネルディスカッションに耳を傾けました。




基調講演は「あなたも主役!これからのまちづくり」と題し、宮城大学事業構想学部の「鈴木孝男」氏が講演。



わかりやすい数字や事例を交えながら、これからのまちづくりについて話しました。

人口は高度成長の同じ速度で減少していくだろう、少子高齢化による孤立が増えるが自立することが大事、などという話をしながら、「地域」のまちづくり事例を発表。

従来の「行政、一部住民、専門家」という話し合いの仕方を変え、「住民参加、小さな声を大事に、企業、身近なこと、わかりやすく」と言ったキーワードを教えてもらいました。

小中学生からの地域参加が大事と説き、実際に朝一緒に掃除などをすることでコミュニケーションが良くなったと言う事例も話してくれました。

協働による地域づくり促進のための6つの工夫として、

①地域と向き合う状況作り
②活動や行事のダイエットを(負担減)
③参加の拡大
④意識的に交流できる小さな溜まり場の散りばめ
⑤できないことを広域でカバーする仕組みづくり
⑥都市農村交流で維持可能な地域づくりを

を説明。

総合的な地域づくりの仕方、ヒントを聞くことが出来ました。


パネルディスカッションでは、「未来へのアクション!今、私たちは何をすべきか」と題して、NPO法人三陸情報局の近藤さん、ユースみやっこベースの早川さん、釜援隊の黍原さんの3人が登壇。



近藤さんは、地域の情報を扱うNPOとして地域の状況を説明。

自分たちの活動から見える自治体の様子について語りました。

早川さんは、地域の高校生の団体として、高校生や子どもたちの目線での地域づくりを紹介。

現在完成間近の地域マップの説明やこれからの子どもたちが必要とする地域づくりを説きました。

黍原さんは、地域のコーディネーターとして行っていることを発表。

地域課題を抽出し、それを解決していく団体としての活動や子ども支援、地域支援として活動している内容について、今後の考え方などを話しました。




最後に宮古高校の佐々木真琴さんが、宮古市の田老などの被災した地域にパネルを埋め、高校生による解説などを行う事業について説明。

賛同者や協力者、支援者をお願いしました。





地域の高校生などが活発に行動し大人を巻き込んでいく姿に、今後の地域づくりの未来を垣間見た気がしました。


震災後の地域づくりは暗中模索。

現在も確たる答えもなく、また過程も曖昧なまま進んでいます。

地域自治会も今後についてどうしたらいいのか悩み、行政も動きながらも不十分と思っている様子が伺えます。

もとに戻すための復興ではなく、人口減少などのやむを得ない状況を鑑みた、あるべきビジョンを想定した実際に則した地域づくりが求められる中、実際に地域を作らなければならない私たちの課題は多いと感じました。

このようなフォーラムなどをもっと活発に行い、地域の課題を明確にして解決し、楽しいまちづくり、地域づくりにつなげていければ、と思います。