弱い青色光でも網膜傷害が発生する! | 青色光! 青色光網膜傷害に要注意

青色光! 青色光網膜傷害に要注意

青色光網膜傷害って知っていますか?
昔から紫外線の悪影響は広く知られていいますが、青色光が目に悪影響を与えることは最近知りました。
そこで少々調べてみると、すでに多くの情報があったり対策商品が出ていることがわかりました。

「青色光による網膜光障害」(植田俊彦、昭和大 眼科)という文献を幸いにも見ることができた。また、J-GLOBAL-青色光による網膜光障害にはその要約が述べられており、具体的に青色光の怖さを想像しやすくなった。やはり侮ってはいけない感を強くもった。

この文献は、可視光のなかで最も強く網膜障害を与える青色光における障害の種類と程度、障害の作用、障害の防止法について述べられている。興味を引いたのは、強い青色光による傷害だけではなく、弱い慢性的な青色光でも傷害に至ることだ。


  1.強い光による急性網膜障害

  2.弱い慢性的な光による嚢胞様黄斑浮腫, 加齢黄斑変性症等


1は、青色光は高エネルギー光線なので、強い青色光を当てると温度上昇による網膜傷害を引き起こす。これは非常にわかりやすい。

問題は2の場合だ。 弱い青色光でも光化学反応が発生するため、生活環境下で浴びるような弱い青色光を浴びも十分反応が起こりうることを指摘している点だ。

難しい説明であるが、青色光の光エネルギーによる発生する活性酸素は細胞膜などの不飽和脂肪酸に付加反応し過酸化脂質を生成し網膜に傷害を起こすと説明さえれている。

文献「青色発光ダイオード光による網膜傷害」(小出 良平 他 日本眼科學会雜誌, 2001-10-10)では、猿を使って青色LEDによる実験結果が報告されている。その内容を見て、それほど心配する必要はないとブログに説明している眼科医もいるが、弱い青色光でも網膜傷害が発生する点の考察が欠落している。

また、最近、眼鏡レンズメーカーから常用レンズとして青色光をカットするレンズが相次いで発売されているが、これは青色光による目の疲れ、交感神経への過剰な刺激による疲労をを回避することを主な目的としており、傷害に加えて、目と神経の疲労の原因となることも示している。

眼科の観点からは、このように急性傷害、慢性傷害、目・神経の疲労のすべての観点を含めてちゃんと説明してもらいたいものだ。

網膜光障害を防止するには、一番有効なのは紫外線や青色光を吸収・反射するレンズを使用することである。また、ベータカロチン、亜鉛、ビタミンC等の摂取により活性酸素増加を防ぐことも有効であると説明されている。

しかし、後者の方法は痛んだ網膜細胞を手当する方法なので、できれば網膜細胞が痛む前にレンズで青色光をカットする方法がより適切であることは間違いないと感じる。