青色光! 青色光網膜傷害に要注意

青色光! 青色光網膜傷害に要注意

青色光網膜傷害って知っていますか?
昔から紫外線の悪影響は広く知られていいますが、青色光が目に悪影響を与えることは最近知りました。
そこで少々調べてみると、すでに多くの情報があったり対策商品が出ていることがわかりました。

青色光には紫外線と類似した毒性があることが話題になっています。そこで、青色光と青色光網膜傷害 に関して、また、LED、サングラス、パソコン用レンズ、コンタクトレンズなどについての情報を集めてみました。

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青色光が紫外線に次いで目に有害であることはもはや明快だ。
眼科的にも、照明的にもその危険性は指摘され、青色光カットの常用メガネ眼内レンズ(白内障)サングラスが相次いで発表されている。

しかし、実際にわれわれが多く目にするのはパソコン、テレビ、ケータイ、ゲームなどで一般のLED画面で青色LEDではない。

白色LED 

ここで問題なのは、LEDで白色光を実現する青色LEDに黄色の蛍光体を組み合わせることで白色光を実現していることだ。つまり、青色LEDが大元となっているので青色成分を極端に多く含み、白色光であっても青色光による毒性が問題となってしまうのだ。

また、パソコン、ケータイ、ゲームなどは、絵作りとして青を配色する割合が多いので更に毒性を強めてしまう。

ところが、パソコン、テレビ、ケータイ、ゲームなどの器具から発せられる光(照度)は実際にはひじょうに弱いものだ。それでも問題となってしまうのは青色光の毒性がそれだけ強いとしか言いようがない。

青色LED

一方、青色LEDについて見ると、インジケーターとしてデジタル機器や家電に付いている程度であるが、それでもひじょうに「目障り」であると不満が高まってきていることが、既に2005年のWIREDの記事に 「氾濫する青色LED --- 消費者から「目障り」と不満の声」 として掲載され、いくつかのサイトで議論されている。

インジケーター程度ならまだこの程度の議論ですむが、これがもっと強い青色光であったり、青色LEDが何個も集束したものであれば、「目障り」の段階では済まされず、「目の疲れ」 から「 傷害」のレベルに一気に危険度が増してくる。

世の中、青色LEDの使用制限のようなものが必要ではないか?

 

「はてな」がユニークな企画を発表した。青色光をカットすることで話題をまいている「JINS PC」メガネをプレゼントするというもの。
   http://www.business-item.com/news_66bWalA4A.html

はてな社内で2人のエンジニアが実際に「JINS PC」を試してみてこの効果まで確認している。

ここまでやる意味はよくわからないが、PCやタブレットなどで今問題となっている「青色光」に対する話題性がひじょうに高いということだろうか。

   モニター内容: http://b.hatena.ne.jp/articles/201110/6114

プレゼントの企画内容よりも、実際にエンジニア2人が試した内容がとても参考になる。

われわれは日常的に過剰な青色光を浴びており、それをカットすれば目の負担が非常に軽減されることがよくわかる。JINSの説明でもそのようになっていたが、実際にモニター2人の感想を詳しく紹介されると皮膚感覚で理解しやすかった。

PC、タブレット、携帯、液晶テレビを多く見る人はもっと目をいたわることを考えないと、将来的に網膜の傷害につながることを念頭に置くべきだろう。
まして、青色LEDなどの青色光そのものを発光するライトなどには要注意だ。

「青色光による網膜光障害」(植田俊彦、昭和大 眼科)という文献を幸いにも見ることができた。また、J-GLOBAL-青色光による網膜光障害にはその要約が述べられており、具体的に青色光の怖さを想像しやすくなった。やはり侮ってはいけない感を強くもった。

この文献は、可視光のなかで最も強く網膜障害を与える青色光における障害の種類と程度、障害の作用、障害の防止法について述べられている。興味を引いたのは、強い青色光による傷害だけではなく、弱い慢性的な青色光でも傷害に至ることだ。


  1.強い光による急性網膜障害

  2.弱い慢性的な光による嚢胞様黄斑浮腫, 加齢黄斑変性症等


1は、青色光は高エネルギー光線なので、強い青色光を当てると温度上昇による網膜傷害を引き起こす。これは非常にわかりやすい。

問題は2の場合だ。 弱い青色光でも光化学反応が発生するため、生活環境下で浴びるような弱い青色光を浴びも十分反応が起こりうることを指摘している点だ。

難しい説明であるが、青色光の光エネルギーによる発生する活性酸素は細胞膜などの不飽和脂肪酸に付加反応し過酸化脂質を生成し網膜に傷害を起こすと説明さえれている。

文献「青色発光ダイオード光による網膜傷害」(小出 良平 他 日本眼科學会雜誌, 2001-10-10)では、猿を使って青色LEDによる実験結果が報告されている。その内容を見て、それほど心配する必要はないとブログに説明している眼科医もいるが、弱い青色光でも網膜傷害が発生する点の考察が欠落している。

また、最近、眼鏡レンズメーカーから常用レンズとして青色光をカットするレンズが相次いで発売されているが、これは青色光による目の疲れ、交感神経への過剰な刺激による疲労をを回避することを主な目的としており、傷害に加えて、目と神経の疲労の原因となることも示している。

眼科の観点からは、このように急性傷害、慢性傷害、目・神経の疲労のすべての観点を含めてちゃんと説明してもらいたいものだ。

網膜光障害を防止するには、一番有効なのは紫外線や青色光を吸収・反射するレンズを使用することである。また、ベータカロチン、亜鉛、ビタミンC等の摂取により活性酸素増加を防ぐことも有効であると説明されている。

しかし、後者の方法は痛んだ網膜細胞を手当する方法なので、できれば網膜細胞が痛む前にレンズで青色光をカットする方法がより適切であることは間違いないと感じる。

 

興味深いことに、日本マイクロソフトが2011年8月から、社内のプログラマーなどにJINS PCを配布する点だ。JINS PCというのは、青色光を55%も反射する青色光対策メガだ。

PC画面にずっとさらされている労働者に対する配慮を積極的に行っている点で良い会社だなあと感じた。あまり、このように実対策をとってくれる会社を聞いたことが無いよね。

近年、LEDの発達で青色光を浴びる機会が多くなっているので、おそらく、日本マイクロソフト以外の会社も徐々に追随していくのでは無いだろうか?と思っていたら、株式会社リクルートメディアコミュニケーションズでの導入もきまったとのこと。

企業の福利厚生として

「眼を守る」を目的に開発されVDT 作業時の疲労低減効果が評価され、有名企業に採用された。今後は、企業の福利厚生としてJINS PCのような眼鏡が相次いで発売され、標準眼鏡としてどんどん普及させてもらいたいものだ。

私も一人のPCワーカーなので切実にそう思う。

スポーツ選手が愛用するオークリーは有害な青色光を100%カットするが、ここ1年間にあいつで発売されているのは、常用型やPC用のレンズで、20%~50%程度の青色光をカットするものだ。

個別には他のページで紹介したが、まとめると下のリストのように、こんなにもある。主要メーカーはすべて発売しており、眼鏡店オリジナルでも販売さている。 まさに青色光包囲網が出そろったという感じを受けた。

  ● ニコン: 「シークリアブルー」

  ● セイコー: 「Function Color」

  ● HOYA: 「キャリアカラー」

  ● コダック: 「楽色レンズ」

  ● 東海光学株式会社: 「Fine Color」 

  ● 伊藤光学: 「D.L.C.レンズ」

  ● JINS: 「JINS PC」

  ● 眼鏡市場: 「デジタルガードレンズ」


このうち、JINS PCは、日本マイクロソフトや(株)リクルートメディアコミュニケーションのプログラマに配布されたことがプレス・リリースされたため、特に話題をさらった。 その後も、(株)セレブレインや(株)スパイラル・アンド・カンパニーも相次いで採用している。

また、これらのレンズは常用型ということで、レンズが無色であったり、色がついていても非常に淡い色になっているのが特長だ。

引き続き、LEDのコンサルタント服部様のブログを読んでみた。今度は、「目へのLED照明の青色成分の危険性」というタイトルだ。

その中で、下記のように欧米では青色光の危険性は広く知れ渡っていたようだ。

欧米では「青色照明の危険」(Blue-Light Photochemical Retina Hazard)として青色による光化学反応による網膜損傷として良く知られた課題であり主に欧米を中心に研究が継続・推進されている。


また、人間の目は、青色光に対する感度が低いので、強い青色光をうけても本人の自覚が少ないらしい。つまり知らず知らずのうちに青色光を浴びやすいということか。

人の目に対する青色光の怖さは、白色LEDの青色波長のピーク位置が人間の目の感度が低い400~500nm波長領域に有ることだ。つまり、強い青色の光を受けたとしても、人間の目はその青色成分に対して感度が低いためそれほど自覚できず、知らないうちに強い青色光によるダメージを網膜に受けてしまう可能性があることだ。

まして、青色光単色のLEDの光であれば、まぶしさを感じないまま強い光エネルギーをまともに受けてしまうのだ。

太陽光のように人間の目の感度が高い色を含む光は、自然と目を閉じたり背けたりして本能的に対応できるが、青色光の場合はそのような対応ができないことが大きな問題なのだ。

危険な青色光対して加えて、人間の目はそれを避けるようにはできていないということは大変残念なことだ。

われわれのできることは青色光をカットする常用眼鏡やサングラスを使って青色光をできるだけ避けることか。 青色LEDのような直接青色光を出す光源を見ないようにすることだけなのか?!

LEDのコンサルタント服部様のブログを見つけた。ブログではあるが、内容が文献なみに詳しいので紹介する。

LEDの目にかかる負荷に関して、歴史的な内容も含めて詳しく書かれている。読んだみた感想は、やはりLEDの光は要注意と感じた。主に白色LEDの話を前提としてるが、青色LEDとなると極めて危険性が高そうだ。

少々難しい文章なので、部分的に要約・補足して紹介すると、


◆ LED照明商品は一般にはJISC 6802(2005)のクラス1に相当する(蛍光灯はクラス0、リスクゼロ)。ただし今後のLEDの高出力化に伴いますます光エネルギーは高くなり危険性は高まる。

◆ 白熱電球に比べて、点光源のLEDは網膜上に結像する際に小面積のため網膜の局部に高い熱エネルギー分布を生じるため、網膜の受ける光エネルギーによる負荷はますます増大する傾向がある。

◆ 今後増大するLEDの光エネルギー密度による目の安全性・目の網膜への負荷を考慮すると、特に日常の使用では、LED光の直接的な使用を避けるべきであり、間接照明化や拡散板等により光エネルギーを弱めてソフトにする技術が必要となる。

◆ オスラム社ホームページのLED商品説明を見ると、メーカー自ら、「LEDの種類や使用状況等の如何に関わらず、LED光源は直接見るべきではない。」と警告している。LEDの高出力化による目の負担増大・網膜損傷をメーカとして事前に警告し、メーカとして自らリスク対応を行っているようだ。



このように、プロのコンサルタントから見てもLED光源の危険性を明確に説明している。また、青色光網膜傷害については、別記事で「目へのLED照明の青色成分の危険性」として紹介されています。

また、世界的なランプメーカーであるオスラム(ドイツ)のホームページで、メーカー自らその危険性を発信している点には驚いた。青色光の目に対する影響を軽視する眼科医もいる中で、メーカー自身がその危険性に言及しているのはかなりの説得力があると感じた。




 

眼鏡市場もはやり青色光をカットするレンズを出していた。名称は、「デジタルガードレンズ」と力強い。液晶画面の光による刺激を軽減すると書いてある。図を見ると青色光を20%程度カットしてあるようだ。



 
ビジネスシーンにも最適な無色透明レンズ

従来のパソコン用レンズは、カラーレンズの一種で、"ハイコントラストレンズ"というものでした。色が目立ったため、機能性は評価されてもビジネスシーンでのご利用には今一でした。今回のデジタルガードレンズは、機能を高めながらも無色透明にすることに成功したので、常用レンズとして使用しやすくなった。

眼鏡のJINSは、長時間のPC作業に従事する人の眼を守るという特殊レンズを採用した「JINS PC」を販売しはじめた。青色光網膜傷害の議論が一般に出だしたこのタイミング発売とは、はやり昔から知る人ぞ知るのようだ。

JINS PCはイタリアのINTERCASTが開発した特殊レンズを採用し、網膜に悪影響を与えるとされる波長380ナノ~450ナノメートルの青色光を約55%カットする。まさに青色光網膜傷害やテクノストレスを意識したレンズだ。

LEDバックライトの採用が進み、青色成分の割合が多い光源のが増加している。強い青色光で直接網膜に影響があるという意味だけではなく、もともと青色光は散乱しやすく、回折によるぼけや色収差などで眼精疲労の原因になってきた。また、夜浴びると体内時計の乱れも引き起こすことも指摘されている。

実際に南青山アイクリニック東京で、被験者にJINS PCをかけてもらって実験したところ、一定の疲労軽減傾向が確認できたという。

目の傷害という観点だけではなく、青色光を減少させると疲れないのだ!!!

イチローモデルのサングラス
http://www.nagaimegane.co.jp/htm/oakleyichiro.htm

イチロー選手のサングラスはオークリーアイウェア。イチローモデルのみならずオークリーのレンズに採用されているHDOレンズテクノロジーが高い解像度と最小限の歪みで鮮明な視界を約束し、Plutonite製レンズはUVA、UVB、UVC、そしてそして有害な青色光を100%カットして、紫外線が降り注ぐ季節でもしっかりと目をプロテクトとのこと。


イチローモデルに起用されたSlate Iridiumスレートイリジウムは、可視光線23%。
適度な明るさを保ったまま晴天時にも眩しさを和らげ、色調変化が少なく自然な色合いを映しだす特性をもっています。野球のように動く対象物をハッキリと認識し、動体視力をフルに発揮させたいときにも最適なカラーです。

イチロー選手によると、ボールの縫い目も見えるそうな!

うーん、このデザイン、はやり手に入れたくなるなー。