ポータブル・ラジオという言葉が、今ではほとんど通用しなくなりました。ポータブルは、持ち運びの出来るの意味ですから、携帯ラジオと言い換え出来ます。
現代のポケット・ラジオは文字通り、胸ポケットに収まります。
ICと電子部品の小型化のお陰です。ポータブル・テレビも売られていましたが、今やその地位は携帯電話のワンセグに取って代られました。
しかし、時代を遡ると、ラジオをピクニックに持って行けることは、「夢のまた夢」だったんですよ。今から思うと、将に隔世の感がします。
早川電機のポータブルラジオ(50年ほど前のラジオ)
乾電池と交流100ボルトの2ウェー方式
このラジオは、関西の早川電機が製造していました。(現在は、社名を「シャープ」に統一)。親指大の乾電池で動作する真空管(電池管)を5本使用しています。
野外では、乾電池で、部屋では、AC100ボルトを使用します。乾電池の消耗が激しいから、スイッチを小刻みに切ったり入れたりしていました。
このラジオは、私などの真空管ラジオのコレクターには、大変貴重な存在です。このラジオは実際に鳴りますからね。